昨日は営団日比谷線中目黒駅の衝突、脱線事故から１０年だった。
当時、事務所が東横線の学芸大学にあり、打ち合わせに来る友人を待っていた。
時間になっても現れないので、携帯に電話するもつながらない。
するとラジオから中目黒で電車同士が衝突したニュースが流れてきた。
まさかと思い彼の自宅に電話すると、奥さんが「ひょっとしたらあの電車に乗っているかも」と、かなり心配していた。
バイクで中目黒に行くと、電車が折り重なるようにグシャグシャに潰れていて、まだけが人の搬送をしているところだった。
救急隊の人に尋ねても、まだ安否確認は出来ていないと言われ、毛布に包まれて出てくる乗客一人一人を注視していた。
携帯が鳴り、出ると行方不明の彼からだった。
タバコを買うので一本遅らせて助かったとのことで、途中から電車を降りて線路を歩かされたそう。
彼はオウム真理教の地下鉄サリン事件の時も、一本遅れた電車に乗って助かっている。
もう一人の友人は「福知山線脱線事故」の、あの時刻の電車に毎日乗っていたらしい。
その日はお腹の具合が悪く、一本遅れてしまったのが生死を分けた。
彼は毎朝必ず一番前に乗っていたそうで、以来、電車は最後尾に乗るそうだ。
運のいい人、悪い人は本当に紙一重で、「見えない力＝サムシング・グレート」を、感じずにはいられない。
昨日ＢＳで「タワーリング・インフェルノ」をやっていた。
マックイーン、ポール・ニューマン、フェイ・ダナウェイ、ウィリアム・ホールデン、フレッド・アステア、ロバート・ヴォーン、ロバート・ワグナー、ジェニファー・ジョーンズ、そうそうＯＪシンプソンも出ていた。
この時代はＣＧもなく、そのぶん役者が「カラダを張って」いるので、むしろ今のＣＧ多用の映画より、手に汗にぎる力作が多かった。
「ポセイドン・アドベンチャー」（ジーン・ハックマンの牧師が死んでしまうのはショックだった）
「ジョーズ」（あれ以来、しばらく海に行けなかった）
先日は「ブリット」もやっていた。ダッジとムスタングのカーチェイスは、ＣＧなしでも文句なしにいい。
マックィーンやニューマンは、ブラピやトム・クルーズにはない「スター」のオーラが、今でも伝わってくる。
昭和５７年のホテル・ニュー・ジャパン火災のとき、別の友人が赤坂でアルバイトをしていた。
周りにも類焼の危険があるとニュースで報じていて、ホテルからすぐ近くの彼の店に電話をすると（当時は携帯がありません）、「いま目の前で燃えているから見に来い」と言われ、やじうま根性丸出しでバイクで出かけた。
かなり広範囲で立入禁止になっていたが、なんとか歩いて彼の店までたどり着くと、昔、映画館で観たタワーリングインフェルノそのままの光景が、目の前にあった。
夜空に向かって荒れ狂う炎、爆発して飛び散るガラスや家具。窓から飛び降りる人たち....
１００ｍ離れたこちらまで熱気が伝わってくるようで、あまりの惨状に声も出ず、その場に呆然と立ちすくんだ。
明日は１９４５年の東京大空襲の日。
昔、知人の墓参りに行ったとき、墓石の後ろ半分が真っ黒になっていたのを尋ねると、「空襲で焼けた」と言われた。
１日で１０万人近くが亡くなったというこの空襲は、どこにも逃げ場がなく東京中が地獄だったと、川に飛び込んで命からがら生き残った方から伺った。
突然、空から爆弾が投下されることはないだろう平和な世の中だけど、交通事故や火事は毎日起きているし、いつ災難が自分にふりかかるか分からない。
毎日乗るバイクも子供が産まれてから、無理な運転は慎むようになった（かな）
最近は試験場で限定解除を取ったときの運転を思い出し、交差点の手前３０ｍでミラーで後方確認、ウィンカーを出して１．２．３で進路変更。
左折は交差点中心の内側をかすめるように、右折は排水溝を踏むくらい路肩ギリギリに寄って曲がる、みたいな運転をしている（つもり）。
別にまた免許が無くなったときのための練習ではなく、こうするとメリハリのある運転ができるので、安全運転にもつながると思う（かも）。
初心に帰ってお試しあれ。
