R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

転ばぬ先の・・・

仕事帰りにJRMに立ち寄った。
 
スタッフ総出でレンジャーのニューボディ製作のため、沼津(焼津?)に出張中で、K女史とワンちゃん1匹でお留守番。
 
Kさん、先月相模川のコースを走っていて、コーナーで足をひねって靱帯断裂してしまった。
ニーブレースをしていたけど、半年は装着が必要ですね。お大事に。
 
飛ばしていたわけでもなく、低速ターンでなんとなく足を着いたら、足を軸に「クニャッと」ねじれてしまったそう。
ニーブレースを買おうか迷っていた矢先の事故だったとか。
 
知り合いの古参MX&EDライダーは、靱帯を切っている人が多い。
 
当時ニーブレースは10万以上と高額。
みんなそんな金があるなら、パーツやタイヤを買っていたらしいが、
「けがをすると保険でニーブレースが安く買えた」
なんて笑えない話をよく聞いたし、靱帯断裂の経験者曰く
「今なら何より先にニーブレイスを買う」って.....。
 
数年前、河原のコースで初心者の女性ライダーが、ぬかるんだコーナーで「ポテッ」と転んだ。
なかなか起き上がらないのでみんなで助けに行くと、ぬかるみに足を取られてひねったらしい。
それでも彼女は健気に走っていたが、いよいよ痛くなりトランポにバイクを積んで帰って行った。
翌日ギプスに松葉づえの彼女が来て、靱帯を切ったことを聞かされた。
 
すぐ風魔プラスワンに行き、出たばかりの「アスタリスク」を買った。
それまでは私も数千円の「ひざカップ」で十分だと思っていたが、カノジョのように怪我してからでは遅すぎる。
 
ニーブレイスは決して万能ではなく、ハイスピードでクラッシュして大きな力がかかると、ひざとじん帯を守る代わりに、大腿骨やすねの骨が折れる(ファラオでも数人見かけた)。
 
モトパンがきつくなるとか、俺はひざカップで大丈夫という人もいるが、なにを根拠に行っているのかよくわからない(今までラッキーだっただけ)。
 
こんな低速走行でも簡単にじん帯は切れるし、骨折は治るけどじん帯は一生治らないので、私はニーブレイスより廉価なアスタリスクが手放せない。
 
イメージ 2
右がアスタリスク、左は「ペラペラの」ひざカップ
もう一つはやっぱりオフ走行には必需品の「ネック・ブレイス」。
これで「何十回」、首の骨を折らずに済んだか.....。
 
ただこれも完ぺきではなく、もっとハイスピードでクラッシュして大きな力がかかると、首は守られる代わりに鎖骨が折れるとか。
それでも首も脊椎も折れるよりはマシじゃないかな。
 
 
なんて偉そうに言ってる私も、オフのオの字も知らぬまま初めてダートを走ったのが、92年に参加した「第1回ロシアンラリー」。
 
友人からバイク(XR250)とヘルメット、ブーツは借りていったが、プロテクターはなにも持っていなかった(ロードツーリングかと思っていた.....)。
 
装備品リストの「エマージェンシー・ブランケット」の意味もわからず、寝袋の下に敷く「銀マット」をまじめに持参したくらいだから.....。
 
見かねた周りの人たちがその銀マットを切って、即席のひざ&ひじパット、ブレストガードを作ってくれた(レギュレーションもゆるかった)。
 
ウラジオストック市内をスタートして町はずれまで来ると、そこはもう未舗装の生活道路、というかダート。
ロードバイクしか乗っていなかったので、オフの後傾荷重なんてまるで知らない。
道路には子供のアタマくらいの石というか岩が転がっている。
それをハンドルにしがみつき、ハンドルを切ってよけながら走る横を、みんな颯爽と追い抜いて行く。
「なんだ、速く走ればいいのか」
そう思ってアクセルを開けたとたん、石に乗り上げたバイクがジャックナイフのようになり、体ごと背負い投げを食らった。
 
よくケガしなかったと思うが周りの人から「後傾荷重」を教わり、へっぴり腰ながらなんとか走っていた。
 
それでも数えきれないくらい転倒したが(なにせ「土の上」を走るのは本当にこのロシアが初めて)、よく五体満足で帰ってこれたと思う。
 
イメージ 3
 
日本の海沿いと似た風景だが、ウラジオストックから100キロくらいの海辺。
余裕な顔してるけど、このバハ、ヒートすると「千回キック」でもエンジンがかからず、毎日ヘロヘロ。
 
この日のために新調したジャケットも、度重なる転倒で初日にしてボロボロ。
 
砂浜は走りづらいし、雨で増水した川を腰まで浸かって、流されそうになりながら川渡りしたりと、散々な目にあった。
 
体を使う仕事の人はもちろんのこと、机に座ってキーボードをたたく人も、骨折したりじん帯を切ったり、首の骨を折っては仕事に支障をきたすし、なによりケガをするとバイクに対する周りの風当たりもきつくなる。
 
転ばぬ先のつえ、ならぬ「ニーブレイス」 、
大きな投資だと思うが、よほどのことがない限り一生使えるので、万が一を考えて購入をお勧めする。
 
(街中でヘルメットかぶってもアゴひもしていない、そこらのアンチャンと同じくらい危険だと思う)
 
KさんからSSER製作のDVDをいただいた。
イメージ 1
「FUTURE」、モンゴルや新しいコマ図ツーリング「TDR」などを紹介した、フリーDVD。
年5回発刊して、送料のみで届けてくれるという。
途中早送りしながら全編を見たが、ちゃんとお金がかかって編集されている。
 
JRMにもたくさんあるので、ほしい方は直接問い合わせてみては如何?
(カフェしなのでも差し上げます)。