R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

帰省

週末は娘を連れて実家に帰省してきた。
ちょうど1年前、大腸破裂で父親が緊急入院し死線をさまよったが、今は自宅療養するまでに回復した。
でも一番の特効薬は孫の顔を見ること。
なので1泊2日の強行軍だったが出かけてきた。
 
最近の関越は朝6時ではもう渋滞する。
なので5時半に自宅を出発、なんとか6時前に練馬料金所を通過できた。
横川SAで休憩。まだ早いのでバイク乗りはチラホラ程度しかいない。
 
子供が生まれてからクルマがガソリン臭くなるので、バイクを載せる機会がめっきり減ったが、ミニバンは後部座席が広いので、妻には好評のようだ。
走りながらおむつ交換から授乳までなんでも出来て、トランポ以外で役に立てたことが嬉しかった。
 
実家では両親が出迎えてくれた。娘も愛想を振りまいている(ただ笑っているだけだが)。
 
休憩して墓参りに行きがてら、志賀高原まで足を伸ばした。
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ジャイアントスキー場。昔はスキーをバイクに縛りつけて、ここへ春スキーに来た。
 
去年来たときは偶然トレイルランニングのレースがあり、この急斜面を大勢の人が「転がりながら」降りてきていた。
 
すぐ近くの湿地帯「一沼」を散策。ちょうど1年ぶりに来た。
 
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孵化したばかりのオタマジャクシが大量に群れていて、かなりブキミ。
 
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びわ池。学生時代は毎週のようにスキーに来たが、ハイキングしたのは去年が初めてだった。
 
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1周2.5キロくらいありハイキングコースになっている。
去年は妻と1時間以上かかって1周したが、今日は7キロの「おもり」を背負っているので、ちょっと無理.....。
 
新田次郎の小説「孤高の人」で、主人公が登山のトレーニングのため、リュックに石を入れて歩いたのを思い出した。子供を背負って歩くのも、いいトレーニングかもしれないなぁ。
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志賀高原はツーリングのメッカ。かなり大勢のライダーが走っていた。
 
 
天気もいいので志賀高原から笠岳を超えて山田牧場へ。
まだところどころ残雪があり涼しい。
 
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キャンプ場にはこんなコンサートホールが出来ていた。
県外ナンバーも多く、かなりにぎわっている。
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山田牧場スキー場。右上が笠岳、その先が志賀高原
 
高校の3年間、毎年、冬と夏はここのホテルの厨房でアルバイトをしていた。
当時のオーナーはブリキのおもちゃで有名な、K原照久さんのお父上。
東京駅近くでスキーショップを経営していたお父さんは、家業を息子たちに譲り、この小さなホテルを買って引退していた。
照久さんもまだ若く、自分でマイクロバスを運転して、都会のスキー客を連れてきていた。
K原家は全員がスキーのオリンピック強化選手らしく、照久さんも留学先のオーストリアで、ブリキのおもちゃに出会ったと聞いたような。スキーもよく教えていただいた。
「ブリキのおもちゃを集めるのが好きなんだよね」と聞いて、「変な趣味」と思ったが、あんなに有名だったとは.....。
 
当時、田舎の一高校生だった私は、こんな山の中で「大都会・東京」の洗礼を受けた。
照久さんらK原家はみんな青学出身で、バイトに来るイケメンのお兄さんや、キレイなお姉さんはみんなその後輩。
当時はサーファーやハマトラ全盛で、ポパイやJJの学生モデルがそのままバイトに来ていて、夜は毎晩宴会。
「あ~んなこと」や「こ~んなこと」、多感な高校生のメクルメク青春の思い出が、たくさん詰まったホテルは、お父上が亡くなってしばらくして売却され、今は空き地になっていた。
 
「俺の友達が銀座の風月堂って菓子屋をやってるから、お前は卒業したらそこで働け」と言われ、その気になっていたが、高校3年のときにお父上が急死してしまいご破算に.....。
今も風月堂の前を通るたび、本当にお世話になったお父上を思い出す。
 
なんて感傷に浸りながら山田牧場をあとに。
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山田牧場と山田温泉のあいだにある「雷滝」を見物。
昔は濡れて滑る路面に転びながら下まで降りたものだが、20年ぶりに来たらコンクリートの階段もできていた。
 
小学生のころは一番近い山田温泉スキー場がホームグラウンドだった。
「準備運動だから」とバス停からスキー場まで30分、スキーを担ぎスキー靴を履いて、スキー場のある山の上まで急斜面を、途中転げながら歩いて登らされた。
中学生になって初めて、自家用車でスキー場まで直接来れることを知り、あの登山は何だったのかと、無性に腹が立ったことを、ここに来るたび思い出す。
 
それにしても道路に野生のサルがたくさん出ていた。温泉までもうすぐのところにも.....。
観光客がエサをあげるのか。山に食べ物がないのか。
 
翌日曜日は曇り空。菅平に行ったことがないという妻を連れてドライブ。
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峰の原高原に上っていくとチャリンコの人が大勢いる。
スキー場にもコーステープが貼られていて、もしや何かレースかと思ったら
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カクタスカップという大会をやっていた。
2日間で3時間耐久、5時間耐久レースだったらしい。
自転車はローインパクトなので、こんな牧草地でもレースが出来てうらやましい。
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日本でこんなことが出来るのは北海道くらいなものか。
スウェーデン4デイズエンデューロも、毎日牧草地のSSがあるが、所有者の許可を取るのが大変らしい。
 
林道をバイクで走るとMTBの集団に出くわすが、騒音と巻き上げる土ホコリに、冷たい視線を浴びるので、後ろめたい気持ちになる。
いつか電動バイクが市販されたら、これで「音もなく」MTBの集団を後ろから、「思いっ切り」抜き去りたい.(ってオトナゲナイ.........)
 
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ちょうどおなかがすいたので、テントで売っていたおにぎりを買ったら、けんちん汁もサービスで付けていただいた。
ごちそうさまでした。
 
オフロードバイクのレースやイベントと違い、自転車は本当に若い人や女性が多い。
時代の流れはエコなので仕方ないが、自転車もいいなァと思ってしまうひとときだった。