週末は待ちに待ったサイクリングイベント、「Mt Fuji エコサイクリング」
思い起こせば7月、友人Yさんに誘われてこのイベントのための多摩川練習会に参加した。
妻の借り物自転車&自分の脚力では、他の人たちにまるでついて行けず、自分のなかでバチっとスイッチが入った。
以来ロードレーサーを購入し、このサイクルイベントのため1カ月のあいだ、ヤビツに行ったり大井ふ頭に行ったり、自分なりに準備してきた(つもり)。
今年3回目のこのイベントは、当初は盲導犬への啓もう活動の一環として、朝霧高原にある盲導犬協会の建物を起点にして始まったが、都心から近くサイクリングブームも手伝って、1500人の定員もすぐいっぱいになるほどの、人気イベントのようだ。
土曜午後に現地入り。
横浜のYさんをピックアップして、集合場所の山中湖に向かう。
中央高速は大渋滞らしいので、東名高速で御殿場まで行き、須走から篭坂(かごさか)峠を登って山中湖に到着した。
本番ではこの峠が最後の難所になるので、クルマで走りながら距離や勾配をチェック。
バイクで富士演習場周辺のダートを走ることはあっても、登り坂はアクセルひとひねり。
なので勾配なんて気にしたことはなかったが、改めて観察してみると、約15キロのダラダラ坂が続いている。
受付場所に行くとすでに大勢の人がいた。
売店も多数出ていて大盛況
イベントホールではロングライド講習会も開かれていた。
ほどなく今回ご一緒するN師匠、S女史さんらと合流。
N師匠は大学サイクリング部出身の理論派で、シロートの質問にも丁寧に答えてくださる、強い味方。
S女史は年齢不詳だが、クロモリオーダーフレームのレーサーに、長い黒髪をなびかせ颯爽と乗る姿はとてもステキ。
あとのお二人は若いカップルで、自転車初心者の彼女を彼がサポートするらしい。
受付を済ませ今夜の宿、「忍野高原ホテル」へ。
すぐ近くの「忍野八海」を観光してから食事に行くことにした。
もっと「雄大な」風景を想像していたが、湧水でできた池を中心におみやげ物店が囲んでいる。
観光客のたぶん8割が中国人らしく、日本語がほとんど聞かれない。
彼らのも富士山は人気の観光スポットらしいが、試食の漬物を手で食べようとしたN師匠に、「ヨージ、ツカッテクダサイ」と注意された。
売店の売り子まで中国人とは、チャイナパワーおそるべし。
すぐ近くの「ほうとう料理」の店で夕食。
われわれが今日初めての客らしいが、このあとあの中国人団体客でも来たら大変なので、あわてて注文する。
いろいろ食べたが「ほうとう」、美味しかった。
宿に戻り温泉に。
ここの名物は富士山から湧出する成分で、いろいろな効能がある(らしい)「バイタル温泉」。
まだなにも疲れていないので、明日走ったあとに入りたかった。
富士の樹海は若いころ、深夜に肝試しに行った際、大勢の「光る人」を見たことがある.......。
ということで宴会しながら怪談バナシで夜は更ける.....。
それにしても涼しい。網戸だけでは寒いくらい。
暑い夏はこんなところで暮らせる身分になりたいものだ。
朝は4時半起きなので11時すぎには寝たが、夜中にふと目が覚めてなかなか眠れない。
この旅館は深い森に囲まれているので、いろいろな気配がするがなにも見えないし、見えたらヤバいので無理やり目をつぶるうちにまた寝てしまった。
翌朝、5時過ぎに宿を出発。
山中湖の朝日が美しいが、外気温は19度で涼しいというより肌寒い。
スタート地点の駐車場で
大きなクルマにたった2台という、まるで「ワークス体制」のわれわれと、
4台の自転車がまるで「知恵の輪」状態で積まれている、 N師匠らの乗用車。
N師匠が手際よく組み立てていく。さすが。
6時になり1500人が続々とスタートしていく。
バイクのレースでもこれだけの人数はお目にかかったことがない。壮観
ほとんどが本格的なロードレーサー。
1台数十万から100万以上の高級車もゴロゴロいて、総額でウン億円。
本当に今この国は大変なのか、わからなくなる。
マイペースで準備していた我々は、最後尾でスタート。
トップのスタートからすでに50分経過している。