19~20日開催予定だったDOAだが、台風19号の被害で中央高速が通行止めになってしまったので、11月2,3日に延期に。
今回は娘の友達でキャンプ初体験の子と、3人でいく予定だった。
「ならウチでキャンプしよう」
ということになり、近所のインド料理店で晩ごはん。
カレーセットのナンをペロッと平らげる小4女子。
お友達のあおちゃんは、上品にカレーをスプーンですくって、左手に持ったナンにのせて食べている。
「インドや宗教の違う国では、左手は{不浄な手}って言って、ごはんは右手だけで食べるんだよ」
と教えると驚いて娘を見た。
娘には以前教えていたので、彼女は右手に持ったナンでカレーを「すくって」食べていた。
むかしペルシャじゅうたんを売るために来日したパキスタン人に、部屋を世話したことがある。
有色人種の彼らは日本では、なかなか部屋を借りられなかったが、たまたまボロボロの古ビルを持つ大家さんが、ビルが古すぎて何部屋も空いてしまっていて、
「人間ならだれでもいい」
というので、ひとり世話をした。
次から次にイラン人や友達を紹介されて、いつのまにか10部屋あったうち6部屋がパキスタン人に。
建物の前を通るとプ~ンとカレーの香りが漂い、定時になるとコーランが流れ、近所から「イスラミックアパート」と呼ばれていた。
お昼時になると「昼めしを食いに来い」と電話がかかってきた。
出かけていくと10畳ほどのなにもないワンルームに、みんなが車座に座った真ん中に、彼らが作った何種類ものカレーとナンが置かれていた。
食べ方がわからないのでスプーンでカレーをすくい、左手に持ったナンに載せると、
パキスタン人の一人が人差し指を左右に振り、「オレのやり方を見ろ」と目で合図する。
彼は右手に持ったナンをカレーにつっこみ、そのまま口に運んだ。
日本では「直箸(じかばし)」として嫌われる行為だが、全員が同じやり方で食べているので、私も見倣った。
「おまえはともだちだから」
と、それから毎日のように昼食に誘われたり、
「パキスタンにいる妹と結婚しろ」
などなど、彼らとの交流は5年ほど続いた。
あるとき六本木でインドレストランを経営している、インド人に家を世話したら店に招待された。
ここはよくある「インド料理屋」と違い、ちょっと高級なレストランなので、テーブルにはナイフとフォークがきれいに並べられていた。
それでもパキスタン人に教わった通り右手だけで食べると、オーナーの彼は親指を立て、ウインクしながら「good!」って。
パリダカのプレスでアフリカに行ったとき、一緒に行ったカメラマンのシューセイさんとM君が、一週間行方不明になる事件があった。
しかたないので毎日移動するビバークで、彼らの帰りを待っていると、現地のドクターが自宅に晩ごはんを食べに招待してくれた。
ここでも右手だけで食べると、彼も彼の奥さんも
「なんでイスラムじゃない日本人が、そんな食べ方を知っているんだ?」
と驚かれた.....
そんな話をあおちゃんにすると、娘と二人、目を丸くして真剣に聞き入って、二人で右手だけで食べていた。
イスラム教やヒンドゥ教では
「右手でメシを食い、左手でケツを拭く」
ので、「左手は不浄の手」と言われているが、食生活の欧米化が進んだせいで、最近はそれほど厳しくないらしい。
そういえばファラオラリーのトランジットで立ち寄った、最新鋭のドバイの空港でトイレに入ったら、「和式便器」の横に蛇腹のホースがあり、
「なにに使うんだろう?」
と不思議だったが、あれはケツを洗うためだと、あとで現地の人に聞いた。
(文字通り「水洗トイレ」)
そして帰宅して、子供二人でテントを立て、キャンプの準備完了
「寝袋で寝るのが夢だったの」
ってあおちゃん。
心配そうにのぞき込むママも
「あっちいって!」
と追い払われた。
そして翌朝
シュラフにくるまって爆睡中のあおちゃんと、暑がりでシュラフからはみ出している娘。
仲良しふたりで何時までしゃべっていたのかわからないが、これで楽しんでくれるなら、毎週でもいいよ
(今度は庭でBBQでもしようか?)
そして二週間ぶりに日曜も、おさるのお山へおでかけ
と、今日はなんかたくさん人がいるゾ
おさるの店主の息子さん一家が、友達一家と前日からキャンプしているそう。
さすが自転車屋の孫たち。
三輪車よりストライダーデビューのほうが先らしい。
おじさんたち5名は、台風被害のお山のパトロールへ。
最後の激坂をスラロームしながら、必死に登るムラタさん
仕事が忙しくて自転車は半年ぶりとか。
ほぼ同い年のおじさんたちは、みんな大変なのね
モンキーズせいぞろいの図
木が根こそぎ、というか途中から折れている。
先々週に来たときはそれほどでもなかったが、今回の19号はすさまじかったらしい。
トレイルも倒木だらけ。
「切り口がこちらに向いている」倒木や枝もあり、調子に乗って下っていると突き刺さるので、よ~く目を凝らしながら下っていく。
それでも山側から突き出した枝をよけようと急ブレーキをかけたら、後続のおさるの店主が私をよけきれず、左の谷に転落。
後ろを走っていたオチアイさん曰く
「4回転くらいしながら落ちて行った」
とか。
オフ車で林道やケモノミチを走っても、熟練のエキスパートライダーはめったに「飛ばない」が、MTBはどんなにエキスパートでも、簡単に吹っ飛ぶのがおそろしい。
このあとも難所は続き、雨で土が流れ岩盤むき出しになり、ガレガレだけどツルツル滑る下りを、必死に下る。
前を走るつわもの達でさえ、岩場にはじかれて前転したり....。
オフロードバイクならなんてことないトレイルだが、ハードテイルMTBは本当に大変。
いつもよりかなり時間がかかってしまったので、私だけ昼ご飯を食べず先に帰ることに。
おさるの店主のお孫ちゃん
まだ2歳だけどMTBの英才教育を受け続ければ、将来オリンピアンも夢じゃないだろう。
そしてこの日はベスト4をかけた「日本VS南アフリカ」戦
「にほん、ぜったい勝て~!!!!」
と声をからして応援する娘。
「いけ~!ふくおか~」
「いながき、ナイスタックル!」
「イシレリ~」
もう全員の名前を憶えてしまった。
だが、後半残り20分くらいになると、もう号泣しっぱなし。
ノーサイドのホイッスルを聞いた瞬間、大号泣
「キミより選手たちのほうが、何百倍もくやしいんだよ」
となだめるが、今までこれほど真剣に応援したものはなかったはず。
福岡、よくがんばった。人の痛みがわかるキミなら、絶対いいドクターになれるはず。
田村も重圧に耐えてほんとうにがんばった。
松島も4年後がたのしみ。
具くん、君はもう立派な日本代表だ
ラブスカフニもケガしながら本当にありがとう
娘は
「つぎは南アフリカおうえんする!」
って
それにしても南アフリカ、ほんとうに強い。
日本は1次リーグから主力メンバーがフル出場しているので、南アフリカ戦のときはもう満身創痍でボロボロ。
選手層の厚いニュージーランドや南アフリカなど、主力選手を温存してきたトップチームと互角に戦うには、もう15人、主力メンバーを増やさないと。
リーチ主将、ほんとうに勇気をもらいました。ありがとう
子供が誇りに思えるお父さんが、ほんとうにうらやましい
にわかファンだけどニッポンロスが止まらない。
昨日も今日もワイドショーで、日本チームのトライシーンが出たり、選手のインタビューを聞いてウルウルしている。
なんか野球の試合もやってるみたいだけど、全然興味が沸かない。
このままラグビー人気がブームで終わらないためには、プロリーグ創設が急務だろう。
でも「ノーサイドゲーム」にも描かれていたが、ほとんどの社会人チームは赤字経営だし、Jリーグのように地域にクラブを作っても、専用の競技場が足らないらしい。
子供にラグビーをやらせることも大事。
ラグビー人気はうなぎのぼりだが、実際、自分の子供にやらせるかというと
「あんな危険なことさせられない」
という意見がほどんとだとか。
サッカーと同じでボール一個あればできるが、あれだけ派手にぶつかり合ったら、ケガはサッカーや野球の比ではない。
でも会社経営者や社会的地位のある人に、ラグビー経験者が多いのも、ただの偶然ではないはず。
知人のタカハシさんは中学から大学までラグビー部で、
「ラグビーの練習のつらさに比べれば、仕事なんて大したことない」
というのが持論。
就職試験でもラグビー経験者は優遇されるというのを、聞いたことがある。
「one for all all for one」の精神は、チームプレイの会社でこそ役に立つはず。
まずは我が家もラグビートップリーグの試合を観に行って、少しでも盛り立てたい。