R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

ありがとうラグビーニッポン

 

 

 

 

19~20日開催予定だったDOAだが、台風19号の被害で中央高速が通行止めになってしまったので、11月2,3日に延期に。

 

今回は娘の友達でキャンプ初体験の子と、3人でいく予定だった。

「ならウチでキャンプしよう」

ということになり、近所のインド料理店で晩ごはん。

カレーセットのナンをペロッと平らげる小4女子。

お友達のあおちゃんは、上品にカレーをスプーンですくって、左手に持ったナンにのせて食べている。

「インドや宗教の違う国では、左手は{不浄な手}って言って、ごはんは右手だけで食べるんだよ」

と教えると驚いて娘を見た。

娘には以前教えていたので、彼女は右手に持ったナンでカレーを「すくって」食べていた。

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むかしペルシャじゅうたんを売るために来日したパキスタン人に、部屋を世話したことがある。

有色人種の彼らは日本では、なかなか部屋を借りられなかったが、たまたまボロボロの古ビルを持つ大家さんが、ビルが古すぎて何部屋も空いてしまっていて、

「人間ならだれでもいい」

というので、ひとり世話をした。

次から次にイラン人や友達を紹介されて、いつのまにか10部屋あったうち6部屋がパキスタン人に。

建物の前を通るとプ~ンとカレーの香りが漂い、定時になるとコーランが流れ、近所から「イスラミックアパート」と呼ばれていた。

お昼時になると「昼めしを食いに来い」と電話がかかってきた。

出かけていくと10畳ほどのなにもないワンルームに、みんなが車座に座った真ん中に、彼らが作った何種類ものカレーとナンが置かれていた。

食べ方がわからないのでスプーンでカレーをすくい、左手に持ったナンに載せると、

パキスタン人の一人が人差し指を左右に振り、「オレのやり方を見ろ」と目で合図する。

彼は右手に持ったナンをカレーにつっこみ、そのまま口に運んだ。

日本では「直箸(じかばし)」として嫌われる行為だが、全員が同じやり方で食べているので、私も見倣った。

「おまえはともだちだから」

と、それから毎日のように昼食に誘われたり、

パキスタンにいる妹と結婚しろ」

などなど、彼らとの交流は5年ほど続いた。 

あるとき六本木でインドレストランを経営している、インド人に家を世話したら店に招待された。

ここはよくある「インド料理屋」と違い、ちょっと高級なレストランなので、テーブルにはナイフとフォークがきれいに並べられていた。

それでもパキスタン人に教わった通り右手だけで食べると、オーナーの彼は親指を立て、ウインクしながら「good!」って。

パリダカのプレスでアフリカに行ったとき、一緒に行ったカメラマンのシューセイさんとM君が、一週間行方不明になる事件があった。

しかたないので毎日移動するビバークで、彼らの帰りを待っていると、現地のドクターが自宅に晩ごはんを食べに招待してくれた。

ここでも右手だけで食べると、彼も彼の奥さんも

「なんでイスラムじゃない日本人が、そんな食べ方を知っているんだ?」

と驚かれた.....

 

そんな話をあおちゃんにすると、娘と二人、目を丸くして真剣に聞き入って、二人で右手だけで食べていた。

イスラム教やヒンドゥ教では

「右手でメシを食い、左手でケツを拭く」

ので、「左手は不浄の手」と言われているが、食生活の欧米化が進んだせいで、最近はそれほど厳しくないらしい。

そういえばファラオラリーのトランジットで立ち寄った、最新鋭のドバイの空港でトイレに入ったら、「和式便器」の横に蛇腹のホースがあり、

「なにに使うんだろう?」

と不思議だったが、あれはケツを洗うためだと、あとで現地の人に聞いた。

(文字通り「水洗トイレ」)

 

そして帰宅して、子供二人でテントを立て、キャンプの準備完了

「寝袋で寝るのが夢だったの」

ってあおちゃん。

心配そうにのぞき込むママも

「あっちいって!」

と追い払われた。

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そして翌朝

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シュラフにくるまって爆睡中のあおちゃんと、暑がりでシュラフからはみ出している娘。

仲良しふたりで何時までしゃべっていたのかわからないが、これで楽しんでくれるなら、毎週でもいいよ

(今度は庭でBBQでもしようか?)

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そして二週間ぶりに日曜も、おさるのお山へおでかけ

と、今日はなんかたくさん人がいるゾ

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おさるの店主の息子さん一家が、友達一家と前日からキャンプしているそう。

 

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さすが自転車屋の孫たち。

三輪車よりストライダーデビューのほうが先らしい。

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おじさんたち5名は、台風被害のお山のパトロールへ。

最後の激坂をスラロームしながら、必死に登るムラタさん

仕事が忙しくて自転車は半年ぶりとか。

ほぼ同い年のおじさんたちは、みんな大変なのね

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モンキーズせいぞろいの図

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木が根こそぎ、というか途中から折れている。

先々週に来たときはそれほどでもなかったが、今回の19号はすさまじかったらしい。

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トレイルも倒木だらけ。

「切り口がこちらに向いている」倒木や枝もあり、調子に乗って下っていると突き刺さるので、よ~く目を凝らしながら下っていく。

それでも山側から突き出した枝をよけようと急ブレーキをかけたら、後続のおさるの店主が私をよけきれず、左の谷に転落。

後ろを走っていたオチアイさん曰く

「4回転くらいしながら落ちて行った」

とか。

オフ車で林道やケモノミチを走っても、熟練のエキスパートライダーはめったに「飛ばない」が、MTBはどんなにエキスパートでも、簡単に吹っ飛ぶのがおそろしい。

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このあとも難所は続き、雨で土が流れ岩盤むき出しになり、ガレガレだけどツルツル滑る下りを、必死に下る。

前を走るつわもの達でさえ、岩場にはじかれて前転したり....。

オフロードバイクならなんてことないトレイルだが、ハードテイルMTBは本当に大変。

 

いつもよりかなり時間がかかってしまったので、私だけ昼ご飯を食べず先に帰ることに。

 

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おさるの店主のお孫ちゃん

まだ2歳だけどMTBの英才教育を受け続ければ、将来オリンピアンも夢じゃないだろう。

 

そしてこの日はベスト4をかけた「日本VS南アフリカ」戦

「にほん、ぜったい勝て~!!!!」

と声をからして応援する娘。

「いけ~!ふくおか~」

「いながき、ナイスタックル!」

「イシレリ~」

もう全員の名前を憶えてしまった。

 

だが、後半残り20分くらいになると、もう号泣しっぱなし。

 

ノーサイドのホイッスルを聞いた瞬間、大号泣

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「キミより選手たちのほうが、何百倍もくやしいんだよ」

となだめるが、今までこれほど真剣に応援したものはなかったはず。

 

福岡、よくがんばった。人の痛みがわかるキミなら、絶対いいドクターになれるはず。

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田村も重圧に耐えてほんとうにがんばった。

松島も4年後がたのしみ。

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具くん、君はもう立派な日本代表だ

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ラブスカフニもケガしながら本当にありがとう

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娘は

「つぎは南アフリカおうえんする!」

って

それにしても南アフリカ、ほんとうに強い。

日本は1次リーグから主力メンバーがフル出場しているので、南アフリカ戦のときはもう満身創痍でボロボロ。

選手層の厚いニュージーランド南アフリカなど、主力選手を温存してきたトップチームと互角に戦うには、もう15人、主力メンバーを増やさないと。

 

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リーチ主将、ほんとうに勇気をもらいました。ありがとう

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子供が誇りに思えるお父さんが、ほんとうにうらやましい

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にわかファンだけどニッポンロスが止まらない。

昨日も今日もワイドショーで、日本チームのトライシーンが出たり、選手のインタビューを聞いてウルウルしている。

なんか野球の試合もやってるみたいだけど、全然興味が沸かない。

 

このままラグビー人気がブームで終わらないためには、プロリーグ創設が急務だろう。

でも「ノーサイドゲーム」にも描かれていたが、ほとんどの社会人チームは赤字経営だし、Jリーグのように地域にクラブを作っても、専用の競技場が足らないらしい。

 

子供にラグビーをやらせることも大事。

ラグビー人気はうなぎのぼりだが、実際、自分の子供にやらせるかというと

「あんな危険なことさせられない」

という意見がほどんとだとか。

サッカーと同じでボール一個あればできるが、あれだけ派手にぶつかり合ったら、ケガはサッカーや野球の比ではない。

でも会社経営者や社会的地位のある人に、ラグビー経験者が多いのも、ただの偶然ではないはず。

知人のタカハシさんは中学から大学までラグビー部で、

ラグビーの練習のつらさに比べれば、仕事なんて大したことない」

というのが持論。

就職試験でもラグビー経験者は優遇されるというのを、聞いたことがある。

「one for all  all for one」の精神は、チームプレイの会社でこそ役に立つはず。

まずは我が家もラグビートップリーグの試合を観に行って、少しでも盛り立てたい。