同業者のDさんが、家業の八百屋を継ぐことになった。
自身も若いころは手伝っていたそうだが、地味な八百屋に嫌気がさして、不動産屋になり以来30年。
高齢になったご両親が引退したあとは、古い従業員さんがあとを継いで10年ほど営業していたが、「がん」になり続けられなくなった。
Dさんに相談があり、店舗で貸すことも考えたが、いろいろ悩んだ結果、自分でやることに決めたそう。
朝は早いし生モノなので管理も大変だが、やりがいはあるんじゃないか。
地元商店街は大手スーパーがなく、ほかの八百屋もみな高齢で、いつやめてもおかしくないとか。
まわりと差別化を図ろうと、特殊な野菜や果物を扱わなくても、「当たり前のもの」を買いに来る地元のお年寄りや、ここ数年で建ったマンションのニューファミリーも多いそう。
Dさんの英断にエールを送りたい。
高校生の息子さんから自転車が欲しいとねだられたDさんだが、お店の準備でそんな余裕はない。
ならば私の普段使いのロッキーを、「開店祝い」と高校の入学祝いにプレゼントすることにした。
きのうおさるのお店に積んでいき、整備してもらった。
シューが無くなったブレーキパッドも、前後交換。
ついでに娘の「チビロッキー」にも、サイドスタンドをつけてもらった。
娘は
「パパの自転車とおそろいの色だね~」
喜んでいたのだが,,,,,
そしてさっきDさんが車で引き取りに来た。
「あーるー晴れたーひーるーさがり~」
「ドナドナド~ナ~ドーナ~」
バイクやクルマをだれかに譲るとき、かならずアタマの中でリフレインする「ドナドナ」が、エンドレスで流れている。
Dさんには仕事でいろいろお世話になっているので、これでほんのちょっとでも恩返しができたらいい。
実は今年、26から29インチに改造したクラウンピンク号を、街乗り用にすることになったが、我が家にはもう置き場がない。
ちょうどDさんから
「息子用にあまってる自転車ないですか?」
と言われたので、「ところてん方式」で息子さんに乗ってもらうことになった次第。
今まで街乗りロッキーがあった場所にピンク号を置いて
ピンク号ががあった場所に、先日買ったまま「おさるのお店」に預けっぱなしだった、ロッキーフルサスを置ける。
ってオートバイに比べれば車検もないし、場所も取らないからと、1年ちょっとで何台買ったのか?
もうぜったい買わない!
と固く心に誓った、秋の昼下がり.....