自営業でひとり親方の私は、会社にかかってくる電話は全部、携帯に転送している。
なのでGSで走行中、走りながらかかってきた電話に出られるビーコムは、本当に便利(ってほんとは停車しなきゃいけないんだろうけど)
それが断線したのかマイクが使えないときがあり、スピーカーをつなぐ線も切れかかっていた。
娘とタンデムしたときの会話用にセットで買ったが、最近は一緒にバイクに乗る機会がない。
なので娘のビーコムを付け替えて使っていたが、これもいつ壊れるかわからない。
修理をお願いしようとメーカーのサインハウスさんのHPを見ると、会社が奥さんの実家のすぐ近くで、実家からの帰るとき渋滞する幹線道路の「抜け道」として、いつも事務所の前を通っていた。
「修理はネットで申し込み、商品を郵送する」
が原則だけど、ドアオブアドベンチャー主宰のヤマハラさんは、サインハウスの会長さんと仲良しで、会長さんもDOAに参加していたので、
「持ち込みで修理できませんか?」
とヤマハラさんに聞いてもらったところ、OKの返事をいただいた。
さっそく電話すると「ちょっとお待ちください」と言われ、
「はいシラマツです」
といきなり会長が電話に出られてびっくり。
事情を話すと
「あと30分はいます」
とのことなのでダッシュで伺った。
あいにく雨だったのでクルマで行ったが、平日の昼間は空いていて、自宅から30分かからず到着できた。
シラマツさんと名刺交換し、しばし談笑、
どこかの貧乏でつぶれそうな自転車屋と違い、商売が順調な人は余裕が感じられていい。
って30分すぎてしまったので修理をお願いして、早々に退散。
お忙しいところ玄関まで見送りに出ていただき、ありがとうございました。
翌日さっそく修理完了の連絡をもらい、晴れていたのでGSで伺った。
私と同じツアークロス3を持つスタッフさんに、配線の取り回し方を教えてもらう。
自社のホームページにもスピーカーの取り付け方がアップされているが、聞こえる音やフィッティングは人それぞれなので、スピーカーが収まるチークパッドのスポンジを、くりぬいてみたり、パッドのカバーに穴をあけて配線を通したり、自分なりに試行錯誤して付けていた。
それでも左右のスピーカーをつなぐ線は、ヘルメットの頭頂部を通すので線の長さがパンパン。
余計なテンションがかかっていないか心配だったが、スタッフさんのチークパッドのなかを通す配線を見て、目からうろこが落ちた。
これなら配線にもじゅうぶん余裕がある。
マイクはチークパッドに「仕込んで」使っていたが、付属のスポンジを使って口元に固定してもらった。
たぶんみんな自己流で取り付けているので、私のように無理やりの人もいるはず。
DOAでもビーコムを付けたライダーをたくさん見かけるので、できれば出張フィッティングサービスなんてやってもらえたら、さらにユーザーが増えると思うけど。
スピーカーもマイクも以前より聞き取りやすくなったし、運転中かかってきた電話の相手に
「いまバイク運転中だから折り返しますね」
というと
「え?全然わからなかった」
と驚かれる。
サインハウスのフェイスブックには、
「線が切れやすい」
「値段が高い」
「電波が弱い」などなど苦情のオンパレードだが、たかだか数万円の商品に、完璧を求めるほうが間違っていると思う私なので、スタッフさんがクレームのひとつひとつに、丁寧に答えているのを読んで、
「オレにはできないな~」
と感心してしまう。
たしかに配線はもっと太くしてもらったほうが安心だけど、30年前のKTEL(ケテル)の時代から、バイク用ハンズフリーの新製品が出るたびに、買い替えてきた私には、これだけ音質が良くて数万円で買えるなら、安い買い物だと思うのだが。
シラマツさんに
「スガワラさんって知ってますか?」
と聞くと
「パリダカの『神』ですね」
って。
お会いしたことがないらしいので、次回はぜひスガワラじ~じを紹介したいなぁ。
あっ、7日朝、娘を学校に行くって行く途中で、じ~じの娘さんに会ったとき、
「今朝フランスに向けて出発しました」って。
もう「エキップ・スガワラ」の2021アフリカエコレースは始まっています。