三週間前の日曜日、ひさびさにHさんに誘われて、お山へ
土曜は雪が降ったので、首都高が凍結していないか心配だったが、都内は大丈夫だった。
でも高速はキリで前が見えない。
追突されてはたまらないので一番左の走行車線を、50km/hでソロソロ進む。
群馬から参加のSさん曰く
「近道の県道が凍結していて事故だらけで、遠回りだけど国道で来ました」
って。
500mくらい登るとそこは銀世界。
雪解けのドロでタイヤがスリック状態。
交換をケチってブロックが減っていたので、チュルチュル滑ってまっすぐ走らない。
登りではふだんの倍(3倍?)は押しが入るけど、前回新調したシマノのMTBシューズは、裏が歩きやすいビブラムではないので、チュルチュル滑りまくり。
こんなときアイゼンが欲しい。
静かな山の中でハアハアゼイゼイ、自分の荒い息づかいだけが響き渡る。
くだりもチュルチュル滑るので、何度も滑って転倒、まったく気が抜けない。
こんな荒行を数本繰り返し、やっといつものセイコマートで昼食
7時半から走り始めてすでに6時間が経っていた。
コンビニに来ていた若い親子ライダー
パパはGTサンパチ、ママはセパハンのRZニーゴーで、息子とタンデム
パパママの年齢はたぶん30代前半。
GTサンパチやCBヨンフォアは40年前、私が高校生の頃が全盛期だったはず。
ブリードパイプの先にはむかしなつかしファンタの缶が。
「いろいろさがしました」って。
きっと旧車にあこがれて、当時の何倍もお金を払って買ったんだろう。
「将来は息子に乗って欲しい」
って。
それまで大事に乗ってあげてください。
甲高い排気音とカストロールの匂いをまき散らしながら、2st親子は走り去っていった。
そしてお昼は豚丼、
大盛りにしようかと思ったが、このあとも苦行は続くと思うので、満腹で走るのは危険。
なので並盛りにしておいたが、正解だった......
日当たりのいい南側は雪が降らなかったみたい。
この辺は気持ちよく走れたが,,,,,
最後の1本が今日のメインイベント
チュルチュル滑りまくる登山道を数百メートル、延々と押して(担いで)登る。
「あれ?今日は自転車乗りに来たんじゃなくて、押しに来たんだっけ?」
なんて思うほど。
私以外はみんなMTBエキスパートなうえに、軽量カーボンのクロカン車
この時ほどクソ重いクロモリを恨んだことはないが、だれも助けてはくれないので、ひたすら前を向いて足を上げ続ける。
やっと頂上に到着。
今までの地獄はなんだったのか?と思うほど、のどかな景色
コロナでイベントやテーマパークがお休みのせいか、たくさんの親子連れがお弁当持参で、ハイキングに来ていた。
なんでもあって便利な東京だが、こんな自然だけは近場にないのがうらめしい。
ふだんならランチが終えて私だけ早退するところだが、今日はなんとか最後までご一緒できた(でもところどころで待っててもらって、本当にすみません(^-^;)
トータル8時間、獲得標高1850mなのに、たぶん50kmくらいしか走ってないって、どんだけキツいの(*_*)
先日の第3回ラリークランキングも、一日中雨で大変だったみたいだけど(12時間内の完走者ゼロ、鴨川の折り返しCPには数人しかたどり着けなかったって、どんだけ~)、今日の荒行で鴨川くらいまではたどり着けたかな?(^-^;
もうクタクタだけど、なんともいえない充足感でいっぱい。
来るときはクルマのなかに積んできたけど、ドロドロすぎて帰りはルーフキャリアに載せてきた。
帰宅して洗車と洗濯をして、ところどころに詰まったドロをとって注油。
なんの思い入れもないバイクだけど、29インチはこれしかないのでガマン
「大リーグボール養成ギプス」と思うしかない。
今回のメンバーは私が一番年上だけど、一つ下57歳のKさんは、どんな難所もスルスル登ってしまうので、年齢は関係ないことを思い知る。
きつい登りはアシが終わる前に、心臓バクバクでつい、アシを着いてしまう。
同行したみなさんのように、どんな難所も「ヘラヘラ」笑いながら、登れるようになるためには、もっとロード練で心肺機能を鍛えないと、と「58歳の自称青年」は思うのでした
。