R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

もっと上へ

三週間前の日曜日、ひさびさにHさんに誘われて、お山へ

土曜は雪が降ったので、首都高が凍結していないか心配だったが、都内は大丈夫だった。

でも高速はキリで前が見えない。

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追突されてはたまらないので一番左の走行車線を、50km/hでソロソロ進む。

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群馬から参加のSさん曰く

「近道の県道が凍結していて事故だらけで、遠回りだけど国道で来ました」

って。

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500mくらい登るとそこは銀世界。

 

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雪解けのドロでタイヤがスリック状態。

交換をケチってブロックが減っていたので、チュルチュル滑ってまっすぐ走らない。

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登りではふだんの倍(3倍?)は押しが入るけど、前回新調したシマノのMTBシューズは、裏が歩きやすいビブラムではないので、チュルチュル滑りまくり。

こんなときアイゼンが欲しい。

静かな山の中でハアハアゼイゼイ、自分の荒い息づかいだけが響き渡る。

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くだりもチュルチュル滑るので、何度も滑って転倒、まったく気が抜けない。

こんな荒行を数本繰り返し、やっといつものセイコマートで昼食

7時半から走り始めてすでに6時間が経っていた。f:id:sinanonano:20200325173800j:plain

コンビニに来ていた若い親子ライダー

パパはGTサンパチ、ママはセパハンのRZニーゴーで、息子とタンデム

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パパママの年齢はたぶん30代前半。

GTサンパチやCBヨンフォアは40年前、私が高校生の頃が全盛期だったはず。

ブリードパイプの先にはむかしなつかしファンタの缶が。

「いろいろさがしました」って。

きっと旧車にあこがれて、当時の何倍もお金を払って買ったんだろう。

「将来は息子に乗って欲しい」

って。

それまで大事に乗ってあげてください。

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甲高い排気音とカストロールの匂いをまき散らしながら、2st親子は走り去っていった。

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そしてお昼は豚丼

大盛りにしようかと思ったが、このあとも苦行は続くと思うので、満腹で走るのは危険。

なので並盛りにしておいたが、正解だった......

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日当たりのいい南側は雪が降らなかったみたい。

この辺は気持ちよく走れたが,,,,,

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最後の1本が今日のメインイベント

チュルチュル滑りまくる登山道を数百メートル、延々と押して(担いで)登る。

「あれ?今日は自転車乗りに来たんじゃなくて、押しに来たんだっけ?」

なんて思うほど。

私以外はみんなMTBエキスパートなうえに、軽量カーボンのクロカン車

この時ほどクソ重いクロモリを恨んだことはないが、だれも助けてはくれないので、ひたすら前を向いて足を上げ続ける。

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やっと頂上に到着。

今までの地獄はなんだったのか?と思うほど、のどかな景色

コロナでイベントやテーマパークがお休みのせいか、たくさんの親子連れがお弁当持参で、ハイキングに来ていた。

なんでもあって便利な東京だが、こんな自然だけは近場にないのがうらめしい。

 

ふだんならランチが終えて私だけ早退するところだが、今日はなんとか最後までご一緒できた(でもところどころで待っててもらって、本当にすみません(^-^;)

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トータル8時間、獲得標高1850mなのに、たぶん50kmくらいしか走ってないって、どんだけキツいの(*_*)

先日の第3回ラリークランキングも、一日中雨で大変だったみたいだけど(12時間内の完走者ゼロ、鴨川の折り返しCPには数人しかたどり着けなかったって、どんだけ~)、今日の荒行で鴨川くらいまではたどり着けたかな?(^-^;

 

もうクタクタだけど、なんともいえない充足感でいっぱい。

来るときはクルマのなかに積んできたけど、ドロドロすぎて帰りはルーフキャリアに載せてきた。

 

帰宅して洗車と洗濯をして、ところどころに詰まったドロをとって注油。

なんの思い入れもないバイクだけど、29インチはこれしかないのでガマン

「大リーグボール養成ギプス」と思うしかない。

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今回のメンバーは私が一番年上だけど、一つ下57歳のKさんは、どんな難所もスルスル登ってしまうので、年齢は関係ないことを思い知る。

きつい登りはアシが終わる前に、心臓バクバクでつい、アシを着いてしまう。

同行したみなさんのように、どんな難所も「ヘラヘラ」笑いながら、登れるようになるためには、もっとロード練で心肺機能を鍛えないと、と「58歳の自称青年」は思うのでした