自粛中だった先週は、土日とも多摩川河川敷を往復トレーニング(略してタマトレ)
スーキャリは手元レバーで前後サスをロックできるので、多摩川までの舗装はロック状態で走れるのがいい。
大きいレバーを押し込んでロック完了
ロック解除は手前のレバーを軽く押すだけ。
河川敷も舗装とダートがあるので、手元で簡単に使い分けられるのがいい。
天気のいい週末、家族連れがしっかりソーシャルディスタンスをとって、思い思いの時間を過ごしている
舗装のサイクリングロードは、かっとびロードレーサーと散歩の人が入り混じって、怖いのなんの(よく事故が起きないものだ)。
なのでできるだけ川に近いダートを走るが、それでもランニングや散歩の人は多いので、砂ぼこりを巻き上げないよう減速して走る。
上流に向かうほど台風被害の爪痕が、生々しく残っている
ひと気のないところはひたすらガシガシ漕ぐ
25km先の稲城大橋で折り返し。
コンビニでコーラとパンを買って休憩
ロード用に買ったボントレガーのwavesellだけど、MIPSより気分的に安心。
バイクならたいしたことないだろうけど、自転車にはかなりの「ガレ場」が続く。
こんなフラットダートはスーキャリの大好物。
グイグイ進むので自分が速くなった気がする。
なんて調子に乗っているとフカフカの「サンド」で、足元をすくわれる
シングルトラックのブッシュも楽しい
「エンジンが付いているのかも?」
なんて大げさなことは言わないが、軽い車体と転がり抵抗の少なさで、多少のヤブ漕ぎもグイグイ進んでくれるが、フロントが突き刺さることもしばしば。
スーパー堤防なのか台風の修復なのか、工事も進んでいる
二子玉川のマンション群が見えると、あとすこしとホッとする。
支流の川では親子でガサガサやっている。
そして最後の難関。
高級住宅街で有名な田園調布だけど、昔から高級住宅街というのは高台にあるもの。
川から100mくらいのこんな激坂がたくさんあるので、上品そうな住人に不審者と思われない程度に、2、3本往復する。
信号待ちからスタートするとき重いギアでグッと踏み込むと、「ガチャガチャ」と「ギア落ち」するのでショップに立ち寄ってみてもらう。
都内はとにかくウーバーイーツが激増中。
コロナで収入減の人が「にわかウーバー」で、大量に流入しているらしい。
「一度頼むと病みつきになる」らしいが、私は自分で買う派。
そんなに需要があるのか、はなはだ疑問。
コロナの影響で増えたぶん、事故も多い。
この人は赤信号でちゃんと止まるが、その横を別の配達員が追い越していく。
Hさんは自転車同士で配達員とぶつかったそう。
優先道路を直進したところ、一時停止しない自転車に突っ込まれ、二人とも転倒。
相手はなんとベトナム人の女の子で、日本語もあまりしゃべれない。
Hさんのズボンが破れたので、「この分だけ弁償して」といったが、
彼女は財布を出して
「150円シカアリマセン」
って.....
ウーバーに請求したくても、請け負いなので補償しないシステムもおかしい。
むかしは事故に遭っても警察が逮捕できないので、
「外交官と米兵のクルマには近寄るな」
と言われていたが、いまは
「ウーバーも気をつけろ」
でも都内を走る自転車の。5台に1台はウーバーなので、ぶつかる確率はかなり高い。
自宅から往復60km
登りも下りもない河川敷だけど、そのぶんひたすらペダルを踏み続けるので、これはこれでいいトレーニングかも
なので土曜に続き日曜も同じルートをタマトレしたら、疲労困憊で9時に爆睡。
そして水曜日、
いつも北関東のお山に誘ってくれるHさんだが、週の半分が都内勤務になり、平日も休みが取れるので、いっしょにギリギリ都内の多摩方面へ。
前回買ったinnoのサイクルキャリア。
積むときに毎回苦労する、クソ重たいモンキーに比べれば、スーキャリの軽さを実感。
キャリアもホイールだけで固定するので、カーボンも安心。
3か月ぶりのなまったカラダでは、心臓バクバクしっぱなしだけど、ひたすら登りの北関東に比べれば、登ってもすぐ下りの繰り返しなので、慣れるとちょうどいい。
Hさんはさらに超軽量のtrek procaliber 9.8
余計なものはすべて取っ払って、ロード並みの8キロ台かも
軽量化のためチューブレスにして、シートドロッパーも外してしまった。
そんな彼から見たらドロッパー付きの私のスーキャリは、
「軟弱者!」
でも手元レバーで操作できるこのドロッパーのおかげで、何度も助けられた。
ひさびさのお山はやっぱり楽しい。
スーキャリのネットのインプレでは
「登りもリアフレームのしなりが効いて、グイグイ加速する」
らしいが、私の貧脚では体感できない。
それでも鉄の重いモンキーに比べれば、「ひと漕ぎひと漕ぎ」がしっかり、前に進む感じはわかる。
一番感動したのは下りから登りにさしかかるとき。
重たいモンキーだといくら下りで加速しても、登りにさしかかった途端、あっというまに減速(*_*)。
そこから必死に漕がないとならないが、スーキャリは下りの惰性が登りも続いてくれるので、短い上り坂なら漕がずにそのまま登れてしまう。
これはひたすら上り下りが続くクロカンでは、大きなアドバンテージのはず。
今回の走行距離は40キロ弱、獲得標高は1300m(Hさんのガーミンより)らしいが、走り終わったときの疲労が全然違うことに、なにより驚いた。
日本の林道は美しい
担ぐ場面も軽くてラクチン。
登りも下りもとにかく楽しくて、走りながらついニヤニヤしてしまう。
ここは2年前にモンキーで一度走っているが、とにかく
「木の根っこが多くて走りづらい」
ことしか覚えていない。
今回「ほんとに同じトレイルか?」と思うくらい、木の根を前後サスが「いなして」くれて、自分がうまくなった錯覚を覚えるほど。
と、やっぱり上手くなったと思ったのは錯覚だったようで(^-^;、
大きな木の根に前輪が「刺さって」前転。
自分の自転車に強烈な背負い投げを食らう。
細いケモノミチを数本の太い根っこが横切るルートで、超低速でケガはなかった。
登りも下りも「もっと速く走れ!」と、自転車にせっつかれているような錯覚を覚える。
このあとも谷側のヤブに転げ落ちたりしたけど、スーキャリ初トレイルは
「楽しかった」のひとこと。
お昼も食べずに走り回り、いつもならヘロヘロなのに「もう一回登ろう」と言って、
Hさんを驚かせたり。
朝9時に走り始めて午後2時まで、ちょっとの休憩以外ほとんど走りっぱなし。
こんなに楽しいと思ったのはMTBを始めた2年間で、初めてかも。
クソ重いモンキーを「大リーグボール養成ギプス」と思って、我慢して乗ったおかげで、スーキャリのありがたみを思い知った。
ペテン師の作ったクソモンキーだが、少しは役に立ったかも。
帰宅してよく見たら、ヒザといわずヒジといわず、肩や背中もそこらじゅう、スリキズ切りキズ打ち身のオンパレード。
奥さんからは
「もうキズが治りにくい歳なんだから、気を付けなさい」
といわれた。
今週末はロッキーを買ってくれたMさんらと、神奈川のトレイルへ行く予定。
次回は短パン半そではやめて、長袖&長ズボンでプロテクトしなくては。