3月に動作不良で新品に交換してもらった、ガーミンナビ
半年してまた同じ症状が出たので、腹サイクルに修理(交換?)をお願いした。
この時走っているのは千葉の松戸。
走っていない場所が表示され、いくら走ってもアイコンは同じ場所のまま。
それにしてもこの命令口調はなに?
Amazonをかたった詐欺メールみたいに、
「ごめんなさい、あなたのアカウントが乗っ取られようとしています」
とか、もう少しやさしく表示してくれればいいと思うけど。
木曜日は知り合いに頼まれて、持ち主が亡くなって乗らないクルマの、相続手続きボランティア。
30年ぶりに練馬の陸事へ
相続する人の印鑑証明、遺産分割協議書などを持参したけど、書類の不備で出直し。
「査定が100万以下のクルマであれば、この書類で足りる」
と教えてもらったので、知り合いのクルマ屋さんに査定書を作ってもらい、翌日再チャレンジ。
無事名変完了。
5分で終わる申請のために往復2時間(しかも2日かけて)
ウチからなら品川の陸事が近いけど、練馬ナンバーなら練馬に来いって、かなり面倒。
スガ総理のデジタル省とやらに期待しよう。
レヴォーグの点検に寄った近所のスバルには、ちゃんとアヘッドが置いてある。
そして4連休は日曜と月曜でお山へ「登山&サイクリング」
長野の某所に朝4時集合なので、土曜の夜から現地で車中泊。
自転車はルーフキャリアに載せているけど、荷物はそれなりにあるので、車内は広くはない。
でもほかのメンバーは軽のNBOXに自転車2台積みとか、ファンカーゴに2台積みのなか、むりやり車中泊しているので、文句を言うのはぜいたくだろう。
冬山も走る予定なので四駆はマストアイテム。
6年目のレヴォーグだけど本当にノントラブル。なのでもう少し付き合ってもらおう。
今日のメンバーはいつものYさん他9名。
初対面の人が4人と、かなり大所帯。
集合場所の市街地の駐車場から、クルマ3台に自転車とヒトを乗せてお山を登る。
登山道入り口まで漕ぎ上げ1時間のところにある、駐車場(というか空き地)にクルマを停めて走る準備。
私が長いサスを付けてほしいとリクエストしたので、「いつものように」その場でYさんが、FOX34SC(130mm)からROCKSHOXの160mmに、チャチャっと交換中(注:自転車屋さんではありません)。
と、富山のFさんが
「(Fタイヤの)シャフトが無い!」
と騒いでいる。
どうやら下の駐車場に忘れてきたらしいので、私のクルマで取りに戻ることに。
往復40分ほどで戻ると、みんなすっかり準備完了。
ここが標高1800mで2000mのトレイル入り口まで、1時間ほど自走で漕ぎ上げる。
八ヶ岳かな?
雲海を見るのは何十年ぶりかも。
とりあえず記念写真
ここから約8キロの下り。
初めてのところなのでワクワクよりも、先々週のケガがトラウマで
「無事に下りられるか?」
の不安のほうが強い。
紺色ジャケットのお二人は地元ライダーで、ふだんはトライアスロンをやっているとか。
MTBは始めてまだ日が浅いそうで、Yさんに空気圧やサス周りをチェックしてもらっている。
最初の1キロくらいはきつい傾斜のうえに、笹薮が生い茂った細いつづら折れ。
笹薮の下に木の根や石が隠れているので、エキスパートの先頭集団が
「キャッホ~!」
と飛んでいくのを横目に、ソロソロ下りていく。
と、後ろで「うわー!」って悲鳴が。
振り返ると「犬神家の一族」みたいに、笹薮から足だけニョキっとつき出ていた。
地元のトライアスリートYさんが、笹薮の下に隠れていた石にはじかれて、谷側に一回転したらしい。
つづら折れが終わったところで小休止。
さきほどのYさんは転んだとき、あばらとキン〇マをぶつけたようで、かなり苦しそう。
さらに100m下ったところで広いジープ道に出たので、Yさんと一緒に来たSさんは、エスケープしてクルマへ戻ることに。
トライアスロンも過酷だが、ルートは決まっているし安全面も万全。
それにひきかえMTBのこんなダウンカントリーは、昨日と今日ではコンディションが違っていたりと、なにが起きるか分からないアドベンチャーの連続で、危険がいっぱい。
スキー場のゲレンデ以外のところを、スキーやスノボを担いで登り、パウダースノーを楽しむ感覚と似ているが、一歩間違うと遭難や大けがのリスクも高い。
愛知から遠征したSさん夫婦
エキスパートのSさんに鍛えられた、やたら元気な奥さんは、重たいクロモリのハードテイルで、どんな難所でもかっ飛んでいく。
そろそろフルサスが欲しいそうだが、彼女にフルサスなんて与えたら、鬼に金棒、トラに翼、マジンガーZにジェットスクランダーくらい無敵になるはずで、Sさんもウカウカできないだろう。
下まで降りてもう一度クルマであげて、同じルートをもう一度走る。
今までより少しは周りを見られる余裕がついたのか、2本目は気持ちよく楽しく下れた(ような気がする)
そして先々週はケガして走れなかった、念願の富士見パノラマスキー場へ移動。
と、駐車場に着くなりYさんは、先日購入した自分の「EVILL」につけるサスのスプリングを、「ハード向け」に交換中。
私のタイヤも太さ2.3から2.6に交換してもらう。
昨日からまともなものを食べていないので、パノラマのレストランでランチ。
カツカレー食べたかったけど、このあと1時間かけて自走で登るというので、軽くラーメンにしておく。
新しいタイヤはYさんお勧めのビットリア29✖2.6
Fサスはロックショックス160mm
メーカー推奨は120mmまでとのことだが、長い下り坂を走らないクロカンレースならいいが、延々と激坂を下るダウンカントリーなので、アシは長いに越したことはない。
「そんな個人がイジッたやつで大丈夫?」
とか
「ショップでやらない改造はやめたほうがいい」
なんて余計な忠告する人もいるが、今の私は走りやすくなれば正直なんでもいい。
「個人から買うと壊れたときの保証が無いから、ショップで買ったほうがいい」
という人もいるけど、日本はとにかくパーツが高いし、ショップで買っても必ずしも保証してくれるとは限らない(Yさんも過去にショップやメーカー、代理店と、たくさんのトラブルを経験してきたので、個人輸入して自分で組むに至ったそう)
ショップがつぶれたりメーカーや代理店が撤退したら、保証書なんてただの紙くず。
チタンスポークなんて国内で買ったら1本数千円はするのに、Yさん経由で買うと1本1000円ちょっと。
いかに日本のディーラーやショップが、客からボッているのかがわかる。
ショップより格段に安いパーツを、これまた「格安に」組んでもらうのだから、Yさんに感謝こそすれ、壊れてもグダグダ文句は言わないし、言われたカネはすぐ払うのが、自分のモットー。
なのでなんの問題もない(おおざっぱなオフロード乗りと違い、自転車乗りはとにかく細かいヤツが、多い気がする)。
今回もノーマルパーツはもはやフレームだけというくらい、改造しまくったスーキャリだが、ノーマルより何倍も楽しく走れるし、押しても担いでも軽いのがいい。
これぞ自分だけのオンリーワン。
でもこればかり乗っていると壊れるのも早いので、もう一台をYさんと検討中。
フルオーダーの中華製チタンフレームにするか、やはり中華の安いカーボンフレームにして、サスや足回りのグレードをぐっと上げるか、考えるだけで楽しい。
そしてゴンドラに乗って「初」富士見パノラマ
片道1700円もするが、20分乗っていっきに1800mまで上がるのだから、しかたないか。
マウンテンバイカーだけでなく、ハイキングの家族連れも多い。
ゴンドラで頂上まで上がったら、下までトレッキングもできるので、この日もたくさんの人出があった。
この日はゴンドラも空いていたが、翌日の連休最終日は観光客とMTBが入り混じって「数時間待ち」だったとか。
「一日券買ったのに観光客が多くて、全然乗れなかった」
という自転車乗りと、
「自転車乗りがたくさんいてウザかった」
なんて観光客の対照的な書き込みがあった。
さて初パノラマ、とりあえず初心者向けのコースを走ってみた。
コースはきれいに整地されていて、走りやすくてどんどんスピードが上がる。
コーナーもバンクがついているので、無理しなければ曲がりやすい。
あれ?でも何か物足りない。
さっきまで「先が見えない」ドキドキワクワクの、アドベンチャートレイルを走っていたので、ここはコースがあまりにきれいすぎて、カラダが受け付けないみたい。
ふじてんに比べて数倍長いコースをやっと下り終えたのが、3時30分
4時で営業終了なので、大急ぎでもう一度ゴンドラに乗る。
頂上で降りてからさらに1時間、舗装路を自走で漕ぎ上げると、そこにはまたヒミツのアドベンチャールートが。
下の見えない笹薮や、倒木をくぐり岩を乗り越えながら、
「これだよこれ!」
とニヤニヤしている自分がいる。
と、時間はすでに5時近くなり、森のなかは薄暗くなってきた。
歳のせいか夜目がきかなくなってきて、細かいギャップや石がぼんやり見える程度。
細かいところが見えないぶん、反対に度胸が据わったのか、ギャップも石もかまわず突っ込むと、長いサスと軽い車体でキュンキュン飛んだり曲がれて、私の後ろを見守りながら走ってくれるYさんが、
「午前中よりひと皮もふた皮も、むけた走りでしたよ」
とお世辞でもお褒めの言葉をいただいた。
こちらとしては「早く下山しないと真っ暗になってしまう」ので、焦っていただけなのだが、前回ケガしたときは目の前しか見えていなかったのが、暗くなって前が見えないぶん、できるだけ遠くを見ることで、速く安全に走れることにつながった気がする。
「やっぱりコースよりトレイルが楽しい!」
と実感したところで、無事下山。
この日はパノラマの駐車場でBBQ&車中泊なので、近くの温泉へ。
コロナの影響で製造業の工場が休みになり、北海道から「長期休暇」を取って、ハイエースでやってきたMさん。
雄大な北海道なら、わざわざこんな狭い本州のトレイルに、来る必要はないのでは?
と聞くと
「北海道の山はヒトが入らないので、そもそもこういうトレイルが無いんです。
なのでだだっ広いジープ道をかっとぶしかないので、こういうトレイルが楽しくて楽しくて」
とのこと。
でもMさんの走りはどんな難所も、正面突破で乗り越えていくので、そこはやっぱり道産子ライダーだなぁと感心した。
温泉の帰りにスーパーで肉を仕入れ、BBQが始まった。
午前中ケガで戦線離脱した、地元のYさんとSさんも顔を出してくれた。
明日もまた朝3時起きで河口湖方面に移動するので、10時にお開き。
一日走ってグッタリ、秒殺で寝てしまった。
そして翌朝(というかまだ3時)
起きて速攻で河口湖へ向かう。
高速で行こうと思ったが、北海道のMさんは高速代がもったいないので下で行くというので、付き合うことに。
諏訪南から河口湖まで約80キロ
ひたすら20号を走る。
途中、韮崎あたりで40年前に下宿していた「お化け屋敷」近くを通過。
高校を卒業して2年間、近くの専門学校に通った。
下宿したのは一軒家を5人で借りた、今でいうシェアハウス
坂の上に会ったその古い家では、いろいろなことが起きた。
ある日の夕方、学校帰りに激坂を自転車で上がっていくと、100mくらい先の薄暗い家の前に、「誰か」が立っていた。
「あれ?オレたちが一番早く帰ったはずだけどなぁ」
同級生と話しながら上がっていくと、その人のシルエットがぼんやり見えてきた。
「ん?、、、え?ええ!」
玄関に立つその人影は、手に何か「長いもの」を持ち、頭には二本の「角」のようなものが見えたが、近づくとフッと消えてしまった。
おそるおそる家に入るが、だれもいない。
「アレ、なんだったんだろうね」
「気のせいかな」
気のせいなわけはないのだが、18歳の若造たちはむずかしいことは考えられない。
それからもテーブルに置いてあった皿が、違うところにあったり、夜中に外で話し声が聞こえて、覗いても誰もいなかったり。金縛りなんてほんとにしょっちゅう。
2階のだれかの部屋でマージャンをやっていたとき、目の前に座っているIが私に向かって、なにか目配せしている。
「?」
Iが小声で
「押し入れの上を見ろ」
というので振り返ってそーっと見ていると、押し入れの上の天袋が5センチくらい、スッと動いた。
隣りのTとKにも目配せすると、彼らも目を見開いて天袋のふたが動くのを見ている。
「せーの!」
でいっせいに懐中電灯片手に押し入れに這い上がり、天袋から屋根裏を照らしたが、なにもおらず。
そのとき窓の外を横切る白い人影を見て、これもあわてて窓を開けたが、だれもおらず。
ってここは2階で窓の下はなにもない。
翌日、隣に住む大家さんのおばあさんに、見たことを話すと
「あら、見ちゃったの~」
って。
「このあたりはむかし、武田家のお城があってね、{その人たち}が今でも出るのよねぇ」
「あんたが玄関で見たのは、よろい兜に槍もったお侍さんだよ」
たまに首のない侍もいるそうだが、さすがにそこは引っ越した。
なんてことを真っ暗な国道を走りながら思い出し、バックミラーを見てはだれかいないか、フロントガラスにだれかしがみついていないか、しばらくは鳥肌が立ちっぱなしで眠気も吹っ飛んだ。
なんとか河口湖に到着
ここからまた車2台に分乗して、登山道の入り口へ向かう。
ここからは1時間半の押し上げ
標高1900mの山頂に到着。
昨日は富士山に雪が降ったらしい。
福島から毎回参加のIさん。
彼が持ち込んだのはアンドラ公国の「SHAN(シャン)」というメーカーの、クロモリフルサス「production prevee N5」
前29 後ろ27.5というオフロードバイクなら当たり前の、前後異径サイズ。
過去3回、お山を走るたびリアディレーラーを壊したりと、なにか呪われている感のあるシャン。
昨日のウラパノラマのトレイルも、
「あそこを走ると絶対壊れるから」
と、走らなかったIさんだが、今回は持ってきた。
クロモリのうえにフルサスなので、まず重い。
押し上げの途中で交代してみたが、軽いスーキャリに比べたら、もう苦行のひとことでしかない。
足回りのセッティングがなかなか合わないようで、走行中もいろいろ試行錯誤しながら走っているが、トラブルを楽しんでいるようにしか見えない。
「性悪オンナほどオトコは弱い」
ものなので、カーボン全盛のいま、あえて重たいクロモリを買ったIさんは、この「魔性の女」と長い付き合いになるんだろう(その前にヨメもらえって)。
だいぶ走ったつもりだったが、「まだ4分の1くらい」と言われ、ガックリ。
走行中はずっと中腰のスタンディングなので、10分も走るとヒザがガクガクしてくる。
難所は無理せず押したり担いだり
こんなのも「日常の光景」
シャンも壊れずに走り切った。
二日間、何とか無事に走り切り、もうおなかいっぱい
と、ほかの皆さんはこれから「ふじてん」に移動して走るとか。
帰りの高速が渋滞する前にみんなで食事をして
富士吉田の「やぶ」という食堂
かなりの繁盛店らしく、広い店内は常に満席
「ヒレカツとエビフライ定食」を注文。
量が多くて大変だった。
帰りの中央高速は小仏トンネルで渋滞が始まったくらい。
二日間の疲れとおなかいっぱいで、ひたすら睡魔との闘いだったが、なんとか無事帰宅できた。
メッセンジャーでは小仏トンネルで車両火災があったとか、各地で事故があって大渋滞中とか。
みんな「シャンの呪いだ」といっていたが、そこまでしてIさんを帰したくないのか。
あらためてアドベンチャーライドが楽しいと、感じられた二日間。
いろいろな「気づき」が得られたトレイルライドだった。