週末はカヌーツアーを主宰しているオガワさんのお誘いで、
「手作りソーセージ体験と飲んだくれキャンプ」に、娘と参加してきた。
本当は「甲州ワインと日本酒の夕べ」なんて、お上品な会の名前があるけど、みんな酔っぱらってグダグダになるので、「飲んだくれキャンプ」でいいのかも。
オガワさんは元「風魔プラスワン」の店長で、冒険家 風間さんの山梨の高校の後輩。
今は山梨の実家に移住して、春から秋まで四万十川カヌーツアーなどを企画して、冬は「冬眠」しているそう(本人談)
「テレビチャンピオン」の「無人島王」を決める大会で、優勝したこともあるアウトドアの達人。
オガワさんとアウトドアスペースの詳細はこちら ↓
勉強もせず遊び呆けていた私の子供時代と違い、小五の娘は学校に塾に大忙し、
そのうえ今年はコロナでどこにもいけなくて、かわいそうだった。
そして土曜、山梨は塩山の秘密のキャンプ場に11時半集合。
中央高速は早朝6時でも大渋滞は必至。
なので裏をかいて8時半に出発したが、やっぱり30km以上の大渋滞(*_*)
来週は連休だから空いているかも??
なんて思ったが甘かった(紅葉シーズンだしな~)
勝沼ICまで3時間、そこから山を登って30分、なんとか12時前に着いたが、他も遅れていてなんとか間に合った。
前回はオートバイで参加したので、渋滞しても気にしなかったが、やっぱり中央は渋滞するので好きになれない。
「アウトドアの達人」オガワさんがソーセージを作るのかと思ったら、ちゃんとプロの料理研究家さんが来ていた。
大久保鞠恵先生
すっかり背が伸びて、保育園のとき私が作ったエプロンも、これが最後かなぁ
各自タマネギを刻む人、パイプに「腸の管」を通す人、火をおこす人に分かれて作業中
娘は香りづけのレモンをピーラーで皮むき中
ミスると指が大根おろしになるので、気を付けて気を付けて。
そしてひき肉に岩塩やハーブを混ぜて、ひたすらこねる
今回こどもは娘ひとりだけだが、物おじしないで大人と話すので、みんなに驚かれた。
自宅と事務所が一緒だったので、小さいときから知り合いやお客さんがいつもいたので、大人と話すのは慣れていたからだろう。
「こんにちは、ありがとう、すみません」
これだけちゃんと言えれば生きていけることを、私が体験してきた。
勉強も大事だけど、それだけじゃないこともこれから知ってほしい。
そして機械を使って腸管に肉詰め作業
ハンドルを回す微妙な力加減と、腸管を引っ張りすぎないなど、均等な太さにするのは、意外に難しい。
小一時間かけて燻製に。
焚火でパリッと焼いて出来上がり
自宅でも作ってみたいと思ったが、こんな手がかかるなら買ったほうが、はるかに安上がりだろう。
でもやっぱり手作りは美味しい
ソーセージと言えばビール
飲んだくれキャンプにふさわしく、生ビールサーバーも用意されていた。
まだ4時なのに甲州ワインも出てきて、みんないい感じで酔っぱらい始めている。
そんななか塾の勉強中
最近むすめが好きなのが「源義経」
子供向けの「まんが日本の歴史」では、イケメン武士で紹介されていたので、すっかりファンになって、平家物語も読破した。
酔っぱらいのオジサンオバサンたちに、クイズ大会はじまり~
娘 「大阪城を作ったのはだれ?」
酔っぱらい その1「大工さん!」
娘 「織田信長を殺したのは?」
酔っぱらい その2「明智小五郎!」
コラコラ そこの酔っぱらい、子供にウソ教えちゃいけません
こちらがこのキャンプ場を作ったマッチさん。
彼の家はふもとにあるが、この山の地主から「好きに使っていい」と許可をもらい、
彼と友人たちが10年ほどかけて、ユンボやブルでキャンプ場(というか「おとなの秘密基地」)を作ってしまった。
「まだ一般公開していない」と、たしか2年前も言っていたような。
コロナで巷のキャンプ場は大にぎわい。
予約も取れないし、その混雑ぶりはむしろ「密」かもしれないが、ここは密とは無縁。
一般客はすべて断り、知り合いとその紹介だけで、人数も20人くらいまでしか受け入れない。
ツルを利用した自然のブランコ。
バランスを取るのがなかなか難しいが、子供はすぐ慣れてしまう。
自転車で走ったら楽しそうな「道」が、無数にありそうな森。
奥多摩までつながっているらしいので、次回は自転車を持ってきたい。
今回15人くらいの参加者のうち、バイクで来た人が半分くらい。
私も娘とタンデムで来ようか迷ったが、万が一後ろで居眠りされると、運転が面倒なのでクルマで来た。
ここは標高900m、日が暮れるとぐっと冷え込んできて、焚火がありがたい。
いつか薪(たきぎ)にしようと、桐のタンスを解体して取っておいたが、物置が狭いので邪魔で仕方なかった。
今回3分の1を持ってきたが、あっという間に燃えたので、いっそ全部持ってくればよかったと、ちょっと後悔。
なんとなく宴会に突入。
酔いが進みみんなどんどん「壊れて」いく
ベロベロに酔っぱらったオガワさんが〆のパスタを作ったが、焚火にかけっぱなしにしていたら、「煮込みパスタ」になってしまった。
「煮込みうどんみたいなもんかな?」
と食べてみたら、これがなんともビミョーな味。
うどんは煮込めば「すいとん」みたいにドロドロになるので、それはそれで食べられるが、小麦粉はただ延びるだけ。
それでもみんなオガワさんに気を遣って
「なんとも言えない味」
とか
「不思議な味」
とか言っていたが、私が
「こんなまずいパスタ、食べたことない」
と言ったら、
「それだけは言わないように苦労してたのに~」
と、ヒンシュクだった。
今回、娘の友だちも来るならと、大型テントも積んできたが、
「来週は塾の試験があるからダメ」
とあちらの親御さんに断られた
本番の中学受験はまだ再来年のこと、こんな貴重な経験はなかなかできないのに、本当にもったいない。
なのでふたりなら小さいテントでいいか。
と一応持ってきた「ノースフェイスふたり用」で寝ることに。
まだまだ酔っぱらいたちの宴は続いているが、10時過ぎに就寝
スリーシーズンテントだし、かなり冷え込んできたけど、ダウンシュラフとシュラフカバーで、なんとかなるかな?
夜中に尿意で目が覚めたとき、
「凍死してないか?」
と娘の顔に手を当てると、つ、冷たい?!
ためしに鼻と口をふさいだら、思い切り寝返りをうったので、ホッとする。
氷点下のなか、満天の星空が広がっていた。
娘にも見せてやりたいが、たぶん起きないのでそのままに。
翌朝6時過ぎに目が覚めたが、そのまま寝ていた。
すでに数人が起きている
コーヒーを淹れてみんなに振る舞ううちに、娘も起きてきた。
ふだんは起こさないと絶対に起きないのに、やっぱり山は違うのかな?
東京へひとり電車で帰るというユリ子さんをナンパして、3人で帰ることに。
10時に出発したら高速はガラガラで、途中休憩して12時には帰宅できた。
来週の塾のテストに向けて、午後はお勉強の娘。
もう一度くらいキャンプに行きたいが、年内は無理か。
来年春にはオガワさん主催
も、予定されているが、ホタルイカ漁は真夜中にやるそうで(獲ったらその場で食べる)、おまけに娘は生魚が食べられないので、参加はむずかしいだろう。
今年は雪が多そうだから、またスキーに連れて行ってやりたいが、勉強があるのでこれもビミョー。
娘が付き合ってくれるうちに遊んでもらわないと
そのうち「家族に相手にされないさびしいオトナタチ」と、一緒に遊ぶ羽目になるんだろうナ。