年末のある日、じ~じがやってきた。
1月のアフリカエコレースはコロナで中止。
ダカールラリーは開催するので、チーム監督としてサウジアラビアに行くと思っていたが、
「行かないよ」
って。
「今まで自分がやってきたことと、違うことやってるの見ると腹が立つので、30何年ぶりに日本で正月を迎えるよ」
とも。
コロナにも気を付けているようで、この時期はずっと御殿場のガレージにひとりで籠って、2021年参戦するジムニーの改造に集中しているそう。
心配なのは79歳という高齢で、寒い御殿場にひとりでいること。
6年前、85歳でなくなった私の父も、2月の寒い長野で寝室からトイレに行く途中、暖かい寝室と寒い廊下の温度差でヒートショックになり、心筋梗塞で亡くなった。
じ~じも1年前の12月、フランスのガレージで毎日徹夜でマシンを仕上げていたら、過労で倒れて救急車で搬送されたので、じゅうぶん気を付けてほしい(と、じ~じの娘のユキちゃんも心配していたヨ)
このマシンの乗るライダーは、じ~じのバギーを改造してくれている、フランスの元ヤマハファクトリー出身メカの娘さん。
パンダの顔が愛らしいが、しっかりヨーロッパを転戦しているそう。
ちょうど娘とお友達が帰ってきたので一枚。
この子たちがじ~じのすごさを理解できるころまで、元気に活躍してほしい。
短い時間だったけど、いろいろな話を伺えた。
みんながよく知っているネスカフェのCM裏話も。
じ~じが作った日本レーシングマネジメントは、そのむかし海外ロケのロケハンもやっていて、当時の電通や広告代理店とも親しかった。
ネスカフェから「違いがわかる男ゴールドブレンド」のCMの話しが来たとき、今も親しいレーシングデザイナー由良卓也さんを起用した。
まじめすぎる由良さんはうまく笑えないとかで、監督からダメ出しが連発。
もう主役を替えようかの話まで出かかったとき、見かねたじ~じが「〇〇〇〇」とつぶやいて、由良氏が思わず笑った(噴き出した)のが、みんなが見ていたこのCM
(20秒でじ~じが出てくる)
なんて言ったかはとてもここに書けないので、ご想像にお任せします。
階段で足元がちょっとおぼつかないけど、バイクに乗るとシャキッとする。
来年2021年の1月まで、元気でがんばってほしい。