ハーレーがオフロード車を発売すると、SNSで発表していた。
「PAN AMERCA」
パンアメリカのパンは「全」なので、「全米」という意味かな。
オフロードというよりは、今はやりの「アドベンチャーバイク」だろう。
過去にも日本人チームがハーレーを改造して「バハ1000」に参戦したり、オフ車の足回りを無理やり付けたハーレーもあったけど、やはり「ゲテモノ」「キワモノ」感は拭えなかった。
つぶれそうだったBMWがGSの世界的ヒットで復活したように、ロードバイクメーカーのドカティもムルチストラーダを販売したり(ヨーロッパではけっこう売れたらしいが、日本はディーラーがオフ車の売り方を知らないので、マニアックな一台になってしまってもったいない)、ホンダも新型アフリカツインが一大ブームになったけど、
まさかハーレーがこの市場に出てくるとは思わなかった。
日本のガイシャでは一番売れているハーレーだけど、世界的に見るとかなり苦戦しているとか。
それにしてもこの外観、う~ん、あまりにも現代的すぎるような。
(ライトカウルがお風呂のイスに見えるのは、私だけ?)
普通はまず海外でプレス発表会をするはずが、コロナでそれも叶わずオンライン発表会になったんだろうな。
最近は自転車ばかりでGSに乗る機会も激減して、たまに乗ってもなにか新鮮味に欠けていたところにこのニュースなので、思わずオンライン発表会の申し込みをしかけたが、
「ディーラーから連絡していいですか?」のところで、手が止まってしまった。
いやいや、ちょっと見たいだけだから、そこまでしてもらわなくていいんだけど。
できれば近所のディーラーで現物に試乗したいけど、本格的な発売はまだまだ先なんだろうなぁ。
むかしほんの少しだけハーレーに乗ってたけど、振動でマフラーが落ちたり、メーターの針が取れたりと散々だった。
なにより爆音がすごすぎて暴走族と同じく
「はるか彼方から音は聞こえるけど、いつまでたっても現れない」
なんてバカにされていた。
GSに乗らなくなったのも、排気音が近所迷惑に思えてきたこと。
ノーマルマフラーなので基準は満たしているんだろうけど、歳をとってきてうるさい音が耐えられなくなってきた。
スウェーデンのオールソンから紹介された、「音のしない」電動バイク「CAKE」が欲しいくらい。
なので「いまさらうるさいハーレー?」なんて思ってしまうのも、正直な気持ち。
静かな「電動GS」とか発売したら、マジ欲しい。
ハーレーで思い出すのは、セレブなアパレルおやぢのNさん
「表参道の交差点で若者のバイクと並んだとき、カッコいいって思わせるバイクはなにがいい?」
と聞かれ、
「それならハーレーかビーエムでしょ」
と答えたら、すぐ知り合いからXL883を買ってきた。
このパパサン(883)、キャブをK&Nに換えたりいろいろチューンされていて、トロトロ低速で走っているとすぐプラグがかぶってしまう、レーシーな代物。
バイクに乗るのが30年ぶりのNさん(でも大型免許はすぐ取れたうらやましい世代)
「いま環八でエンジン止まっちゃった(から助けに来い)」
とか
「ツーリング行こうと思ったらエンジンがかからない(から助けに来い)」
なんて電話が何度もあった。
ただでさえハンドリングが重たいハーレーで、ヨタヨタ走っていても危ないだけ。
マックスフリッツ佐藤さんに相談したら、
「R80売ります」とのこと。
ハーレーは誰かに売り払って、マックスのウェア一式と一緒に即お買い上げ。
もともとファッションでバイクに乗りたかった「チョイワルLEONおやぢ」なので、その後は「夏は暑いから」、「冬は寒いから」とほとんど乗らず。
今はなぜかMⅤアグスタを買って、80はガレージで冬眠中とか(MⅤもたぶん乗ってないハズ)。
まぁ私ももしこのハーレーを買っても、林道はおろかダートも走らないだろうが、ちょっと(すごく)興味はある。
ドカと同じでオフ車を扱ったことのない、ハーレーディーラーの対応が不安だけど、1970年代から80年代の多感な時期に、ポパイやホットドッグプレス、メンズクラブなどで、アメリカ、とくに西海岸のファッションやカルチャーの洗礼を受けた世代には、ハーレーもあこがれのアイコンだったのだ。