マウンテンバイクをクルマに積むとき、外したリアタイヤが荷室の天井や、自転車のフレームにあたるのがイヤだった。
ホームセンターでお風呂のふたのバスマットを買って、緩衝材にしていたが、どうしても車内が汚れるのが我慢ならない。
なので近所のユザワヤでキルト生地を買って、タイヤバッグを作ることに。
29inchだと縦横ざっくり1m✖1mくらい必要。
2台積みだとリアタイヤが2本になるので、2m✖2=4m買ってみた。
片面1m切って「はし」をじょきじょき丸くカット
「はし」がほつれないよう織り込んでチクチク
ロックミシンがあれば簡単だけど、年に数回しか使わないのではもったいない(けっこう高いし)。
積んだときブレーキディスクが自転車のフレームや、重ねたタイヤに当たって曲がったり傷つかないよう、ディスクと反対のベアリング側の両面に、「緩衝材」として要らない座布団を縫い付ける。
去年買い替えたミシンはこんな厚めの生地も縫えるので、ストレスがたまらなくていい。
こんな感じ
そして両面を縫い付けて、「口」をしばるヒモ通しも作って
完成。
ちょっと大きかったかも?
最近は細かい仕事すると「目の奥」が痛くなる(眼精疲労?)
もう一枚作る予定だったけど、またの機会にして、次に向かった先は
大型バイク用品店「ライコランド東雲(しののめ)店」
この手の大型バイク用品店はいつも混んでいて、店員も不親切なイメージが強くて、あるのは知っていたけどなんとなく、敬遠していた。
来た目的は
「ジェットヘルメットを買うこと」
いつもかぶっている「アライのツアークロス」、
シールドをあげたとき、上で「カチッ」っと止まらなくなった。
走行中暑くてシールドをあげても固定せず、シールドがずり下がってしまうので、ちょうど目線の高さに「シールドの切れ目」がある状態。
これがすっごいストレスだった。
買って2年だけど、自分で直すのもめんどくさい(最近ほんとにものぐさになった)。
アライに送れば修理してくれるらしいけど、たぶん1週間は戻らないが、ヘルメットは数年ごとの買い替えのたびに、誰かにあげてしまうのでスペアが無い。
オフロードを始めて20年余り、ずっとオフロード用のフルフェイスをかぶっていたけど、今年も夏は暑そうなので、この機会にジェットでも買ってみようかなと。
長年アライ派だったけど、いざネットで検索すると、気に入ったカラーが無い。
ホワイトでもいいかと思ったけど、白バイみたいでいやだなぁ。
以前、高速道路で私の前をクルマで走った知り合いが、
「前から見るとバイクが白いので、あれでヘルメットも白ならまるで白バイだね」
と言われた。
高速では飛ばしているクルマ数台のあとを、ほどよい距離を保って「そーっと追走する」のが、覆面パトに捕まらないコツだと思っているので、白バイと勘違いされて、みんなによけられてはたまらない。
交通事故抑止には貢献できるかもだけど、あわててよけたあと「白バイじゃない」と分かって、あおられてもイヤなので白は却下。
GSHPは白と青と赤だけど、ショウエイによさそうなのがあった。
JクルーズⅡのブルーとブラックのヤツ
ショウエイはむかしオフロード用のホーネットをかぶっていたけど、サイズは忘れてしまったので現物を見に来た。
いつもなら自宅から10kmくらいの、川崎のラフローに行くところだけど、ライコランドは都内最大の広さで品数も豊富らしいので、
「現物かぶってサイズさえわかれば、ラフローでもネットで買ってもいいかな?」
と、軽い気持ちで行ってみた。
道路から「狭くて入りづらい」バイク専用の入り口を入る。
ナビだと湾岸道路を千葉に向かって、店舗を超えて左折だけど、入口はUターンするように曲がらなければならないので、店舗の手前を左折して「右折入庫」したほうがラクかな。
広い駐輪場だけどほぼ満車。平日でも来れるのに土曜にきたことを後悔した。
ヘルメットコーナーは全メーカーあるのか?ってくらいの品ぞろえ。
なつかしいAGVやNOLANもあった。
18歳から20代はAGVのジェットが多かった。
たぶんハタチくらい。
当時乗っていたGL400で、同級生のKくんと湘南にツーリングしたときの一枚。
K 君は長野の同級生で東京の大学に進学していた。
バイク禁止のお父さんだったので、高校時代は免許を取れなかった。
進学して親に内緒で免許を取って、このヨンフォアを乗り回していた。
卒業して長野の企業に就職したが、ヨンフォアは持って帰れないので私が引き取った。
たしか20万円だったけど、40年くらい前の中古車はそんなもの。
限定解除を取って初めて買ったバイクはCB750Fで、当時から不人気車だった。
知り合いから7万円で買ったけど、今なら何十万もするのが信じられない。
ヘルメットは黄色いAGVのジェットを、勝手に自分のトレードマークにして、毎回買い替えていた。
PENZOILのキャップをかぶって、足元はSIDIのトリプルカラーのロングブーツを、リーバイス501で隠して。
ヘインズの白Tシャツに、渋谷のバックドロップで買った「OSHKOSH」のダンガリーシャツ、
ちょっと寒ければポロのトレーナーかMAー1が、このころの定番だった。
当時の愛読書が片岡義男だったので、小説の主人公そのまんま。
このころから周りが着ている、派手にブランド名がプリントされたジャンパーが、みっともないと心底思っていた
今はなき?麻布十番の「ブルックランズ」で売っていた、白地に「BMW」や「DUCATI」と派手にプリントされた、フランス製のオサレなジャンパーは別。
まだハタチの小僧には、3万円もするナイロンジャンパーは、高嶺の花だった
(しかも白地じゃすぐ汚れるので、バイクじゃ着れないし(*_*))。
今ならどこでも売っているベルスタッフのオイルジャケットも、ここで知った。
これは「鯉」、ほかに「雷神」とか「桜の花吹雪」とか、アライのジェットはこんな変わり種が多いの?
でもCBナナハンとか100GSとか、旧車に乗るならかぶりたい。
お客さんもたくさん来ていた(ナントカ宣言中では??)。
意外にも若者やカップルが多いのに驚く。
数人いるヘルメットコーナーのスタッフさんも、接客に大忙し。
こうなると人見知りな私は、もう声がかけられない(*_*)
おそるおそる
「試着できますか?」
と聞くと
「だいじょうぶですよ」
とアタマにかぶるメッシュのネットをくれた。
一瞬、むかしなつかしAGVの黄色いジェットもいいなぁと思ったが、夏でも涼しかった40年前と違い、猛暑の今ではベンチレーションの無いメットは、自殺行為なのであきらめた(さすがにGSには合わないし(*_*))。
アライもショウエイもたくさんあるので、勝手にいろいろ試着させてもらう。
どちらもサイズはLがちょうどいい。
サイズはわかったしいつまでたっても混んでいるので、もう帰ろうかと思ったら、スタッフさんと目が合った。
「何かお探しですか?」
と聞かれたとき、この店はアライとショウエイの、フィッティングカウンターがあったので
「このツアークロス、シールドが止まらないんですけど」
と、おそるおそる聞いてみた。
「あっ、ちょっと見てみましょう」
って、カウンターでばらされるツアークロス
「ロックするところのプラスチックが折れてますね、換えますか?」
「お、お、お願いしまっす」
というわけでチャチャっと交換していただいた。300円なり
「アライに送ろうと思ってたんです」
というと、
「まだ新しいし、送料と修理代がもったいないですよ」
ってやさしいお言葉💛
こんな親切なお店ならもうジェット買うしかない。
というわけでショウエイのJクルーズⅡをお買い上げ
40年以上バイク乗ってて、人生初のフィッティング中。
アタマのサイズを測ってもらい、コンピュータに入力。
私の適正はLサイズだけど、左右はちょうどいいけど前後にちょっと「すき間」があるそう。たしかにかぶったとき
「ちょっとゆるいかな?」
と思ったけど、Mではきつかったので、Lでいいかと思った次第。
スポンジパッド重ね張りで調整していただく。
かぶってみると、お~ぴったり🎵
「合わなかったらいつでも調整します」とも。
「アライとショウエイ、どっちがいいんですか?」
と聞くと、
「最近はショウエイのほうが売れている」
そう。
コンピュータでフィッティングできるのはショウエイだけで、アライはいまだに「職人の勘」でやっているそう。
過去の購入客の膨大なデータをコンピュータにインプットして、その人にあったかぶり心地を目指しているとか。
ヘルメットの曲線も丸いだけのアライと違い、ショウエイは曲線を多用して、今風に仕上げているのも、若者や女性に人気の原因らしい。
たしかにスガワラ爺もアライ派だけど(メーカー供給品でなくちゃんと自腹で買っている)、アライ派は年配が多いように思うのは、気のせいか?
今回ジェットを買うにあたり、長年ジェットをかぶっている津田山ブラザーズのササキさんに電話で相談した。
ササキさんはアライ派とかで、
「アライ以外はアタマが痛くなる」そう。
でも私がショウエイのヘルメットの話をしたら、
「ショウエイにはBーCOMの専用アタッチメントがあるらしいよ」
と教えてくれた。
これも聞いてみると
「ありますよ」
って。
ベースのプレートを外して
専用のプレートを張り付け(これもやってもらった(^-^;)
GSHPのカラーって、もっとブルーが多いかと思ったけど、やっぱり白が多かったみたい。
いつまでこれに乗るか分からないけど、最近は毎週のオザトレのツーリングで重宝しているし、重たい以外は不満も無い。
買いたいバイクも無いので(ハーレーのパンアメリカは前評判がよくないし)、もうしばらくは乗るんじゃないかな。
それにしても高層マンションが乱立している。
むかしのこのあたりは倉庫か工場しかなかったような。
「東雲」と書いて「しののめ」なんて読める人は、ごくわずかだろう。
このあたりは「13号埋め立て地」と呼ばれていたか、とにかく何もなくて夜は真っ暗。
来ているのは暴走族か、クルマでいちゃつくカップルくらいだった。
夜、仕事が終わったあとウィンドサーフィンの練習に、毎日のように通ったけど、当時の東京湾はほんとうに汚くて、ボードから落ちるとTシャツが茶色く(*_*)
いやでも上達した。
30年前のバブルのころ、すぐ近くにこんなのもあった。
当時は「エムザ有明」というディスコ、というかライブハウスやレストランの複合施設で、経営が変わった今は改装して、プロレスなんかをやっているらしい。
いまだに「現金買いがお買い得」なんて、時代錯誤なラフローより、こっちのほうが家から近いし良心的。
なのでこれからはごひいきにさせていただきます
(ってウェアももう買わないし、社外品もつけないので用事が無いけど(*_*))
帰りはさっそくジェットヘルをかぶってみた。
何十年もチンガードが当たり前だったので、視界がいっきに広がって、開放感がハンパない。
あまりの開放感にこわいくらいだけど、ぶつかったら顔面粉砕なので、安全運転を心がけようと強く思った。
そして無事帰宅して、おまけの「ピンロック」を取り付け
と思ったら、硬くて付けられない。
無理やり付けてまた壊したら....
なんて思ったら、またライコランドでやってもらおうかと思案中。
ピンロックは二重シールドのことで、ツアークロスにも付けているけど、曇らなくて重宝します。
かんじんのB-COMも取り付け方がわからず(*_*)
私のは「5Ⅹ」だけど、取り付け可能機種は「ONE」「6X」「4X」だけ?
もうね、ほんとにめんどくさいのが苦手。
5Xがダメならこれはツアークロス用に残して6X買うので、またライコさんでやってもらおうか?
翌日曜はオザトレだったので、両耳にipodのイヤフォンをして、GSで向かった。
高速道路でのジェットヘルの印象は、
「とにかくよく見える」
ツアークロスでは気になった風切り音も、ジェットなのに本当に静か。
BーCOMじゃないけどipodでも、ラジオの音がかなりクリアに聞こえる
ひとり親方の私は、会社にかかってくる電話を携帯に転送しているので、電波さえ通じればとりあえず仕事はできる。
さすがにオザトレは圏外の場所が多いけど、急を要する電話はまれなので、電波が通じるところでかけ直せばいい。
さすがにきつい登りでハアハアゼイゼイしているときは、電話の向こうの相手も
「だ、だ、大丈夫ですか?!」
と心配されるけど(^-^;
日曜の早朝に電話はかかってこないし、いまだ携帯に一曲もダウンロードされていないので(やり方がわからない)、もっぱらラジコでラジオを聞きながら走っている。
この日もお供はラジオ日本で昨日やっていた、「タブレット純 音楽の黄金時代」
懐メロを愛すシンガー?のタブレット純が、昭和の名曲を2時間かけまくるもので、私が子供のころ聴いていた、昭和歌謡のオンパレードを口ずさみながら、走っている。
まちがってもJーWAVEのホット100とか最近の歌は、アラカンおやじの心に響かないので、聴かなくなった(でもinterFMのラジオディスコは聴いている)。
午後から雨の予報だったけど、ポツポツ降ってきた。
今日のメンバーはオザワさんとハンチョーさん、地元のオダジマさんは早朝から別ルートの枯れ枝の撤去や掃除をして、見晴らし台で合流の予定。
しっかり雨が降ってきたので、レインウェアを着込む
小川のせせらぎが心地よい
一時間ほど漕ぎ上げて、いつもの見晴らし台に到着し、オダジマサンと合流。
先週は地元のローディーが大挙集まって、密状態だったけど、さすがに雨だと誰もいない(ってそれでも走るわれわれはナニ?(*_*))。
さらに30分ほど上がると、けっこう本降りになって雨宿り中
モンベルのパンツはまだ水をはじくけど、先日買ったじろーちゃんは、中まで水が沁みてびっちょり(*_*)
午前中は降らないと「タカ」をくくってきたので、防水ソックスは履いてこなかった。
雨なのでちょっとショート&休憩も少なめで、一気に下る。
森のなかは木々が雨を遮ってくれるので、ちょっと休憩&ダベリングタイム
ここはルートじゃないけど、どこでも「道」に見えてしまう。
どこに通じているか分からないので、降りたはいいがひどい登り返しになる可能性も。
なので誰も「開拓」しようとは思わない。
雨で木の根っこはチュルチュル滑るし、ガレ場もツルっとおそろしい。
アバラの具合もよくなって段差でも痛みは無いけど、一発ころんだら元の木阿弥。
なのでヤバそうなところは慎重に走る。
なんとか無事下山。
雨は小降りになったけどやむ気配は無さそうなので、カッパを着込んでオザワ邸をあとにした。
帰りのお供は12時からやっている、ニッポン放送「土田晃之の日曜のへそ」が定番。
オザワさんちから里に下りると、すっかり雨もやんでいた(どんだけ山奥なの?)
雨は止んだけど風が冷たいので、カッパは脱がずに高速へ。
いつものSAでカッパを脱いで休憩(都会に野暮なカッパは似合わないぜ)。
冷えたカラダにホットコーヒーが沁みわたる。
1時前に無事帰宅。朝4時半おきだったのでちょっと眠い。
今日も野生の夏ミカンを大量にいただいた。
そして風呂を沸かして、日曜午後の昼下がり、ホッとするひととき。
関東も梅雨入りしそう。
朝起きて晴れていれば走れる、オザワさんやオダジマさんと違って、都会の人間は山に行くまでがひと苦労だけど、梅雨の合い間があれば毎週でも走りに行きたい。
ニンゲン変われば変わるもの。
バブルのころのどうしようもない私は、砂漠のラリーで
「ニンゲンは水さえされば生きていける」
ことを知り、今はヒイヒイ言いながら自転車で山を登って、プライスレスの快感を味わっている。
カラダもココロもどんどん「浄化」されているような。
このままいったら最後は仙人にでもなれるんじゃないかと、ひそかに期待していたりして。