年末30日、オザワさんから誘われて「走り納め」へ。
帰省ラッシュと行楽客で高速は大渋滞するだろうから、クルマはやめてGSで。
早朝は氷点下の予報なので、前日にあわててハンドルカバーを取り付けた。
朝6時
ブーツからパンツ、インナーブルゾンとダウンジャケット、すべてマックスフリッツで完全武装。
「冬にバイク乗って寒くないの?」
なんてよく聞かれるけど、ちゃんと防寒対策すれば意外に寒くないし、いくら暑くても薄着できない夏よりは、冬のほうがバイクシーズンだろう。
まだ月が出てるし
気温は3度、意外に暖かくて拍子抜けしたけど、練馬に近づくにつれて気温が下がっていく。
関越高速は練馬料金所の先から大渋滞。
バイクで来てよかったが、居眠り運転もいるかもしれないので、左右のクルマの動きに注意しながら、ソロソロとすり抜けていく。
スノボ積んだ車が多いなか、前も後もバイクは私だけ。
三芳SAでトイレ休憩したとき、気温はマイナス3度。
ハンドルカバー&グリップヒーター「最強」でも、ブレーキ&クラッチレバーが冷たいので、指先がかじかんでいる(ハンドルカバーが無かったら、マジ引き返したかも(*_*))
スキーウェアを着込んだ家族連れが、みんな怪訝な顔をして、こちらを見ていく。
そして8時、無事オザワさんちに到着。
ゆっくり走ってきたので間に合わないかと思ったが、せっかくエンジンガードが新品になったのに、山道が凍結して転倒しては元も子もないので、無理はせずに。
そしてオザワさんといつものお寺の駐車場に行くと、日当りのいいところにオダジマさんが待っていた。
いつもの坂を3台でのんびり登っていく。
走り出しは寒かったが、10分も漕ぐとポッカポカ
今日のもう一つの目的は「コーヒーを淹れて飲むこと」
途中にある湧き水を汲んで
いつもの見晴らし台で「カフェしなの」オープン
人生初ミルのオザワさん。
定年後は地元でカフェでもやってほしいので、いまからトレーニング
なにか足りないと思ったら、ペーパーフィルターを忘れてしまった。
なにか代用品はないか探したら、汗拭き用に持ってきた江戸手ぬぐいを、三等分に切って「即席ネルドリップ」
意外にちゃんとできた
予報ではもっと寒いはずが意外に暖かくて、コーヒーよりコーラが飲みたかったほど。
でもこれはこれでよかったかも。
いつもの25Lリュックでは収まらなかったので、ひさびさにドイターの30L
これからコーヒーライドするなら、ケトルやカップ類をチタンで軽量化して、マトリョーシカのようにコンパクトに収納する方法を考えねば。
オフロードバイクが掘り返すので、ケモノミチのトレイルは荒れる一方。
バイカーを怒っても仕方ないし、荒れたトレイルはそれだけ難易度も上がるので、気持ちを切り替えて楽しもう。
と、舗装路に出る手前のガレ場で、前輪が岩のすき間にハマって、思い切り前転。
さいわいケガはなかったが、右足ビンディングのペダルが外れず、しばらく宙づり状態に。
ちょうど1年前はガケ落ちして、左手首を骨折したので、山の神様に感謝しなければ。
最後の休憩ポイント。もう一杯コーヒー淹れようかと思ったが、ハイカーも通るし山のなかで火を使うのもまずいので、おしゃべりだけ。
私のEVILはマイスターヤマザキが、軽量化と走りやすさを追求した一台。
バイクでいえばKTMのレーサーみたいなもので、トロトロ走っていると
「もっと速く走れ!」
とマシンにせかされる。
エキスパートライダーが乗れば最高に楽しいマシンだけど、悲しいかな自分のウデにはオーバークオリティ。
最後の下りは手前のオダジマ号を借りてライド。
以前、クソモンキーの店主に勧められて、一瞬だけ買って持っていたロッキーのカーボンと同じ、「アルティチュード27.5」だが、こちらはアルミフレームの廉価版。
乗り出してまず感じるのは
「重っ!」
それでも毎週オダジマさんがここを走って、サスセッティングを煮詰めたので、その重さがかえって安定感になっているのか、なんかすげーたのしい🎵
EVILの大径29インチホイールに比べて、27.5インチとMサイズフレームがとてもコンパクトで、狭いうえに木の根と岩だらけのオザトレでは、かえって乗りやすいのかも。
EVILがKTMならこちらはセローと言っても、過言ではないはず。
「坊主憎けりゃ皿まで憎い」じゃないけど、不義理なクソモンキー店主に腹を立てて、ロッキーを叩き売ってしまったけど、買ってくれたアライさんに、今度乗せてもらおうか。
いつもパンツの下に履いているアソスのサイクルショーツ。
お尻のパッドがいい仕事してくれるので、毎回履いているが、そろそろスペアもあったほうがいいかも。
先日ION(アイオン)のニーガードを買いに行ったアソスショップで、もう一枚購入しようか。
さんざん悩んだニーガードも、このモンベルで落ち着いたかも。
付けたまま登りも漕げるし、ソフトパッドだけど転んだ時のお守りにはなるはず。
ちょうどお昼で気温は10度。
帰りはハンドルカバーを外してちょうどよかった。
帰りの高速はガラガラで、のんびり走っても1時間で都内へ。
せっかくなので中目黒のバッチョーネに、年末のご挨拶
イタリアンというよりほぼ「生ハム屋さん」
オーナーのコジマさんも忙しそう
セレブな街、中目黒なのか「生ハム5000円」とか、バンバン売れていく。
近所に住むレストランの常連さんも、ハムとチーズで1万円以上って(*_*)
お客じゃない私は奥さんにコーヒー淹れてもらい、手の空いたコジマさんとおしゃべり。
コジマさん、またバイクが欲しくなったそうで、
「なんかいいバイクないですか?」
って。
イタリアンなんだからドカとかいいんだろうけど、私と同学年なので「腰高」なバイクは、ちょっと心配。
マックスのサトウさんが知り合いから買った、R69Sみたいなのがいいんじゃない?
って話したら、
「じつはCBナナハンのKゼロの新車、もらえるかもなんです」
って。
Kゼロってもう50年近く前のバイクなのに、なぜ新車?
って聞いたら、「ナナハンライダー」作者の石井さんがコジマさんの「いとこ」で、石井さんの自宅と事務所に新車のKゼロが、一度も「火入れ」しないまま、保管されているそう。
国産の旧車が高騰するずっと以前、石井さんから「あげるよ」と言われていたらしいが、CBに興味が無かったコジマさんは、断っていたそう。
最近はゼッツーが700万とか、Kゼロが1000万とかいうらしいので、そんなのもらって乗っても、心配で眠れなくなるかも。
中学生のころ近所のお兄さんたちが、CBやGT750、ゼッツーなんかを、ノーヘルで乗り回しているのを憧れていたので、もしいつか手元に来たら一度でいいから,乗らせて下さい。
受験勉強がんばっている娘にって、生ハムおみやげにいただいた。
コジマさんいつもありがとね。
そうそう「ナナハンライダー」に出てくる「順平」のモデルは、じつは子供のころのコジマさんらしい。