1日に事故に遭い救急搬送された病院は、コロナと連休で重症以外は手術できず
自宅から近いところで手術して下さいとのことだったが、連休でどこも予約が取れず。
医療関係の奥さんのツテで「東京高輪病院」で手術できることになり、5月5日入院、6日手術になった。
個室は空いておらず4人部屋。
手口が巧妙になり、司法書士や法務局でも見破れないことがあるとか。
プロの不動産会社でもコロッとだまされる。
入院にあたり売店で買うよう言われたのが、「ティージーパンツ」という大人のおむつ。
それと血栓防止のためのハイソックス
5月5日子供に日なので、ケーキもついて
整形外科の患者はほとんどが高齢者で、60の私なんて若者の部類とか。
となりのベッドは転んで腕を折ったおじいさん。
ギプスのなかのウデが「かゆい」らしく、夜中に
「あ~かゆいかゆい」と独り言を言うので、うるさくて眠れない。
ウトウトして夜中にフッと目が覚めた。
横を見ると知らないおじいさんが私に添い寝していて、目が合った(?!)
思わず起き上がろうとしたら、体が動かない。
般若心経を唱えたらフッと消えたが、何十年ぶりに金縛りにあった。
翌朝、若い看護師さんに話したら
「病院ですからね~」って、明るく言われた。
そして午後1時から手術。
今まで何度か骨折したけど、単純骨折だったのでギプスだけでくっついたが、今回はプレートで固定が必要。
人生初の手術台に乗り、麻酔のマスクをつけられて、あっというまに爆睡
術後に奥さんが撮ってくれた写真
プレートを取らないでまた鎖骨を折ると、余計なチカラがかかってひどいことになる
と、バイク乗りの骨折経験者は口をそろえる
みんなロードやモトクロスでケガをして、プレート入れたままレースに出てまた骨折して、「骨が皮膚を突き破った」とか(*_*)
なので半年後に除去手術を受ける予定。
寝ているしかないので持ち込んだパソコンで、youtubeでカービングターンの動画を見まくる。
内科じゃないんだからもう少し「精の付くもの」を食べたいが、仕方ない。
奥さんが差し入れてくれた「のりたま」の塩気が、しみわたる。
手術した鎖骨より折れたアバラのほうが痛くて、寝返りが打てないのがつらい。
でももうおじいさんは出てこなかった。
そして日曜に退院。
病院の向かいは旧皇族のお屋敷を、プリンスホテルが買い取って、迎賓館になっていた。
60年前、スガワラ爺が拓大生だったころ、ここに「書生」として住み込みで働いていたらしい。
夜中に奇声をあげるおばあさんや、歩き回るおじいさんなど、ほんとうに気が休まらないので、たった4日の入院だけど、もうコリゴリ。
これ以上いたらもっと具合が悪くなる。
娘も元気そうでホッとしたが、一歩まちがえば二人とも死ぬか、重症だったかも。
思い返せばバイクに乗って40年以上、何度も死ぬ思いをしてきたが、「奇跡的に」生きている。
むかし霊能者の人に
「あんたは先祖の徳だけで生きてきたね」
と言われたことがある。
「でもそろそろ使い果たしそうだから、自分も徳を積みなさい」とも。
つくづく「ご先祖様に護られてきたんだな」と、今回の事故で思い知った。
奥さんからは「タンデム禁止令」が出たけれど、
「でも仕事やプライベートでバイクは必要でしょ」
って。
「重たいGSから250のセローや、125のクロスカブにでも乗り換えれば」
とも思ったが、私の場合は90%が「都内の仕事のアシ」
なので小回りの利くバイクに乗れば、今以上にクルマのあいだをすり抜けたりするだろう。
今回のようにクルマに突っ込まれたら、大型でも小型でもひとたまりもない。
これを機にバイクを卒業しようかと、真面目に思う。