R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

モンゴルの思い出

土曜日の墓参り日帰りツーリングで、いっきに1200キロを超えたので、日曜は腹サイクルさんで1000キロ点検。

原さんは岩手で開催されたコマ図のツーリングイベント、「ラリー東北」にお客さんのアテンド兼、自分も参加で外出中。

www.sser.org

(日本は公道でレース許可がまず下りないので、「ラリーっぽいイベント」と言わないとダメみたい)

クルマやバイクを世界一作っている国なのに、スガワラ爺曰く

「この国は100年経ってもクルマの文化は根付かない」

のもうなづける。

 

オイル交換など2~3時間かかると言うので、スクーターをお借りして

じつはスクーター乗るのは高校生以来。

ソフィアローレンがCMに出て話題になった、ラッタッタのロードパルに、同級生が乗っていたので、乗らせてもらった。

クラッチのギアもない、アクセル開けるだけで走り出す。

「スクーター乗りはバイク乗りじゃない」

なんて若いころは思っていたけど、いざ乗ってみるとあら簡単。

ぐぃーんと走り出す。

最近はクラッチもギアも面倒くさいので、

「はやくビーエムもアフリカツインみたいに、オートマ出してくれないかな」

なんて思っていた。

スピードは出るけど、タイヤが小さくてちょっとこわい。

 

越ケ谷から30分かかって向かった先は

さいたま市見沼区にあるバイク屋さん、「二輪工房」

オーナーのコミヤさんには、20年前モンゴルラリーのとき、メカニックをやってもらった。

sinano.hatenablog.com

本格的なラリーなんて初体験。GPSだって

「使ううちに覚えるさ」

なんて日本で一度も予習しなかったので、ミスコースも当たり前。

死にそうになりながら砂漠から生還。

コミヤさん、スガワラ爺、メカのカイザー(彼は元KTMワークス、キニガードナーのメカ)が、キャブやエアクリ、エンジンに入った「砂」を掃除してくれて、なんとかラリーに復帰したものの、水が飲めなかったことで脱水症状になり、腎臓もやられて、ひどい血尿と頻尿に悩まされた。

バイクに乗るとすぐオシッコしたくなるけど、血が混じってどす黒い、ドロッとしたオシッコしか出ない。

あきらめてまた走り出すと、もう尿意が止まらず、また血尿の繰り返しで、

「オレ、死んじゃうかも」

ってまじめに思った。

ラリー2日目だったので、残りの5日はもう「オシッコとの闘い」。

体調も最悪で毎日ゴールしても、自分で整備する気力も体力もない。

チームメカとしてコミヤさんは、4人の面倒を見るはずが、みんな自分でできるエキスパートなので、私のマシンの整備を優先してやってもらった。

なんとか完走できたけど、帰国して半年くらいは頻尿と、軽い尿漏れが治らなかった。

 

コミヤさん、56歳の今も「町のバイク屋さん」を一人でやっている。

BMWやハーレーがそれまでの日本の代理店を廃止して、〇〇ジャパンを作ったのと同じく、ホンダがドリームなどの直営店を作って、今まで売り上げに貢献してくれた「町のバイク屋さん」が、ホンダ車を扱えないようにしたおかげで、零細だったバイク屋さんはさらに経営が厳しくなり、つぶれたお店も少なくない。

 

そんななかコミヤさんは10年前、この店舗兼自宅を買い、モンゴルで知り合ったヨシコちゃんと結婚し、大学生と高校生の息子さんを育てながら、バイク屋さんを続けてきた。

あと10年、なんとかがんばって欲しいと、切に願います。

 

そして点検完了。

2023年モデルが並んでいた。

膨張色の白でさらにデカく見える、アドベンチャー

それに比べるとぐっと小さく見える1250GS

並んでみるとその差は歴然。

よくこんなデカいの乗ってたなぁと、われながら驚くが、このお店に限らずGS乗りと言う人種には

「アドベンチャーに乗ってこそオトコ」

なんて、くだらない言い伝えがあるそうな。

 

帰りは東北道から首都高へ

都内へは足立ナンバーのエリアを抜ける必要があるけど、あまり近づきたくないクルマが多いので、高速のほうが安心。

お昼を食べていなかったので、川口PAに立ち寄ったら

八潮PAくらいの規模かと思っていたら、とんでもなく大きくて近代化していて、びっくり。

広い公園やドッグランもあって、高速道路利用者でなくても入れるみたい。

こちらが安全運転するのはもちろん、逆走や追突など前後左右から、クルマが突っ込んでこないか常に注意して走らないと。