土曜日の墓参り日帰りツーリングで、いっきに1200キロを超えたので、日曜は腹サイクルさんで1000キロ点検。
原さんは岩手で開催されたコマ図のツーリングイベント、「ラリー東北」にお客さんのアテンド兼、自分も参加で外出中。
(日本は公道でレース許可がまず下りないので、「ラリーっぽいイベント」と言わないとダメみたい)
クルマやバイクを世界一作っている国なのに、スガワラ爺曰く
「この国は100年経ってもクルマの文化は根付かない」
のもうなづける。
オイル交換など2~3時間かかると言うので、スクーターをお借りして
じつはスクーター乗るのは高校生以来。
ソフィアローレンがCMに出て話題になった、ラッタッタのロードパルに、同級生が乗っていたので、乗らせてもらった。
クラッチのギアもない、アクセル開けるだけで走り出す。
「スクーター乗りはバイク乗りじゃない」
なんて若いころは思っていたけど、いざ乗ってみるとあら簡単。
ぐぃーんと走り出す。
最近はクラッチもギアも面倒くさいので、
「はやくビーエムもアフリカツインみたいに、オートマ出してくれないかな」
なんて思っていた。
スピードは出るけど、タイヤが小さくてちょっとこわい。
越ケ谷から30分かかって向かった先は
オーナーのコミヤさんには、20年前モンゴルラリーのとき、メカニックをやってもらった。
本格的なラリーなんて初体験。GPSだって
「使ううちに覚えるさ」
なんて日本で一度も予習しなかったので、ミスコースも当たり前。
死にそうになりながら砂漠から生還。
コミヤさん、スガワラ爺、メカのカイザー(彼は元KTMワークス、キニガードナーのメカ)が、キャブやエアクリ、エンジンに入った「砂」を掃除してくれて、なんとかラリーに復帰したものの、水が飲めなかったことで脱水症状になり、腎臓もやられて、ひどい血尿と頻尿に悩まされた。
バイクに乗るとすぐオシッコしたくなるけど、血が混じってどす黒い、ドロッとしたオシッコしか出ない。
あきらめてまた走り出すと、もう尿意が止まらず、また血尿の繰り返しで、
「オレ、死んじゃうかも」
ってまじめに思った。
ラリー2日目だったので、残りの5日はもう「オシッコとの闘い」。
体調も最悪で毎日ゴールしても、自分で整備する気力も体力もない。
チームメカとしてコミヤさんは、4人の面倒を見るはずが、みんな自分でできるエキスパートなので、私のマシンの整備を優先してやってもらった。
なんとか完走できたけど、帰国して半年くらいは頻尿と、軽い尿漏れが治らなかった。
コミヤさん、56歳の今も「町のバイク屋さん」を一人でやっている。
BMWやハーレーがそれまでの日本の代理店を廃止して、〇〇ジャパンを作ったのと同じく、ホンダがドリームなどの直営店を作って、今まで売り上げに貢献してくれた「町のバイク屋さん」が、ホンダ車を扱えないようにしたおかげで、零細だったバイク屋さんはさらに経営が厳しくなり、つぶれたお店も少なくない。
そんななかコミヤさんは10年前、この店舗兼自宅を買い、モンゴルで知り合ったヨシコちゃんと結婚し、大学生と高校生の息子さんを育てながら、バイク屋さんを続けてきた。
あと10年、なんとかがんばって欲しいと、切に願います。
そして点検完了。
2023年モデルが並んでいた。
膨張色の白でさらにデカく見える、アドベンチャー
それに比べるとぐっと小さく見える1250GS
並んでみるとその差は歴然。
よくこんなデカいの乗ってたなぁと、われながら驚くが、このお店に限らずGS乗りと言う人種には
「アドベンチャーに乗ってこそオトコ」
なんて、くだらない言い伝えがあるそうな。
帰りは東北道から首都高へ
都内へは足立ナンバーのエリアを抜ける必要があるけど、あまり近づきたくないクルマが多いので、高速のほうが安心。
お昼を食べていなかったので、川口PAに立ち寄ったら
八潮PAくらいの規模かと思っていたら、とんでもなく大きくて近代化していて、びっくり。
広い公園やドッグランもあって、高速道路利用者でなくても入れるみたい。
こちらが安全運転するのはもちろん、逆走や追突など前後左右から、クルマが突っ込んでこないか常に注意して走らないと。