R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

いろいろな出会いの週末

先週はスキーとブーツのチューンナップをお願いしていた、墨田区のスキーショップ「オフィス・ゼロ」さんへ引き取りに。

オーナーは夏のあいだはニュージーランドに住んでいて、「一年中スキー三昧」といううらやましい御仁。

「バイクに積んで帰れるの?」

と驚かれたが、こんなの長野県人には当たり前(たぶん)

高校時代はバイクの荷台にスキーとブーツを縛り付けて、志賀高原へ春スキーに行っていた。

GSはパニアにスキーとブーツが入るのがいい。

来年はこれで春スキーに行ってみようかな。

 

せっかく墨田区まで行ったので、葛飾のマックスフリッツへ

 

ちょうど土曜店長の女性が、R80で帰るところ。

旧車に全身マックスフリッツ、女性が着るとカッコいい。

マックスフリッツは今夏、パーツメーカーのデイトナとのM&Aで傘下になった。

マックスの名前はそのまま、オーナーのサトウさんはデザイナーとして残るが、「タウンウェア」として立ち上げた別ブランドの「マクフリ」は、新会社では引き継がないそう。

なので在庫処分の50%オフに。

今日は買うつもりはなかったけど、おととし買ったこの色違いのダウンが、とにかく軽くて暖かい。

バイクに乗るたび着ていたら、かなりヤレていたのでつい衝動買い。

これで今シーズンも安心。

 

取引先の信用金庫の人が、コーヒーを飲みによく私の事務所に来ていた。

彼から

「わたしの60になる上司が、2年前からバイクにハマって、夏休みは東北ソロツーリングしてきました。

シナノさんの話しをしたらぜひ会いたいというので、今度お邪魔していいですか」

と言われ、先週、仕事帰りにふたりで来社、そのまま事務所で飲み会になった。

 

そのUさんは30年ほど前、営業で乗っていたカブがクルマにぶつけられ、1カ月入院したそう。

ちょうどお子さんが産まれたときで、奥さんはかなり大変だったとか。

それがあって数年前、Uさんがバイクに乗りたいと相談したが、奥さんは大反対。

我慢できずに「内緒で」教習所に通い、意を決して打ち明けて、やっとOKをもらえたとか。

Uさんの実家がアパートや貸家を持っていて、お父さんが管理や集金をやっていたが高齢になって、Uさんが引き継いだ。

点在する所有物件を廻るのに、時間がかかるクルマよりバイクがいいと説得したらしい。

さっそくスズキの250を買ったが、信金有志のツーリングクラブは、みんな400cc以上で、高速道路もついていくのがやっと。

やはり我慢できずバイク王で、「CB400SF(スーパーフォア)」を買ってしまったそう。

 

「オトナのヒミツ基地」のような私の事務所は、バイクやアウトドア関連のものだらけ。

なかでもUさんが反応したのが、エアバッグベストとマックスフリッツのウェアたち。

カブでケガをしたので、プロテクターの重要性は意識していたが、信金クラブの面々はワークマンやユニクロのジャンパーに、下はジーンズがほとんど。

だれもプロテクションの意識が無く、なんとなくそのままツーリングしていたそう。

 

さすがにアルパインスターズのエアバッグは高いので(円安でさらに値上がりしたそう)、廉価のヒットエアに興味津々だった。

 

自身もワークマンのジャンパーとジーンズで走っているそうで、

「寒いからみんな冬は走らない」

とか。

マックスの防寒ジャケットとあったかパンツで完全防備してからは、寒い冬にバイクに乗るのが楽しくて仕方ないと言ったら、

「今度連れて行ってください」って。

 

そんな話をサトウさんにしたら、

「じゃあこれあげてください」

と、いただいたのがバイク雑誌「GOGGLE」

もう何年もバイク雑誌なんて買ったことない

なんと「マックスフリッツ特集」

サトウさんとデイトナ社長との対談も。

数年前からマックスの譲渡先を探していたサトウさん。

私と同じ60歳になり、息子さんはあとを継がないので、ブランドを残すことを考えていた。

バイク用品やアウトドア用品、ファストファッションアパレルなど、いろんなメーカーが興味を示したけど、安く大量生産してデザインやポリシーを変えたくないサトウさんと、マックスファンのデイトナ社長との思惑が一致して、事業承継することになった。

バイク用品店に並ぶカーゴパンツや、インナーに断熱素材を仕込んだパンツは、マックスが元祖。

マウンテンパーカをバイク用にアレンジしたのも、ここが最初。

マックスのオンラインショップにパーカのメンズ S、M、L、レディスのS、M、L 合計6着を一人の男性から注文があった。

不思議に思い名前を検索したら、作業着メーカーから格安ファッションで話題の、某メーカーの社員だったとか。

彼らの目的はバラして型紙を取って、同じパーカを格安で作ること。

同じことはあったかパンツでもあったらしいが、

「大丈夫、オレが作ったあのパターンは簡単にまねできないから」

って。

マックスが依頼している縫製工場は、サトウさんが毎回むずかしい注文をして、ダメ出しもきびしいので、かなり大変らしい。

大手は面倒な個所ははぶいて作るが、そここそが履き心地だったり、防寒のキモだったりするので、彼らも製品をバラしてみて、パーツの多さと縫製の難しさに、あきれているはず。

 

照れ屋のサトウさんは、写真撮られるのが大キライなので、こっそりパシャリ

 

帰り道の信号で、ちょうどスカイツリーとスキーが重なったので、パチリ

 

そして夜は歩いて15分の、五反田のジンギスカン屋へ

珍しもの好きの奥さんが予約したけど、娘もヒツジをバクバク。

20年前のモンゴルラリーのあるキャンプ地で。

遊牧民が連れてきたヒツジをその場でさばいて、晩ごはんはジンギスカンだった。

さっきまでメーメー鳴いていた、ヒツジを食べている罪悪感と、ヒツジ独特の臭みで、以来ジンギスカンは食べられなかった。

なのでこの日もほとんどを娘に食べさせ、奥さんに気づかれないよう、私はもやしとキャベツばかり食べていたような。

長野県は昔からマトンを食べる習慣があり、信州新町ジンギスカンが名物。

タレに付け込んだマトンがパックで売っていて、子供のころはよく食べていたが、タレのせいで臭いが無かった。

 

長野の母の実家は志賀高原のふもとの山のなかにあった。

明治に建てられた実家はわらぶき屋根と囲炉裏があって、家の土間では牛とヤギが飼われていた。

子供のころ母と行くと、まず搾りたてのヤギと牛の乳を飲まされるが、これがどうしても苦手で、実家に行くのがイヤだった。

台所には冷蔵庫が2台と、業務用の冷凍庫があり、祖父や地元の猟師が撃ったシカやイノシシの肉が、大量に冷凍保存されていた。

3歳のときはじめて「ボタン鍋(イノシシ)」を食べて、鼻血を出したが、

「精がついてうまいぞ」

と毎回食べさせられたのがトラウマに。

バブルのむかし、都会の高級レストランでジビエ料理を出されたとき、このときのシカ肉の味を思い出して、思わず吐き出してしまった(やっぱり肉はブタとウシが一番うまい)。

 

そのUさんと土曜日、ヒットエアのエアバッグと、マックスのダウンを試着してもらい、マックスへプチツーリング。

第三京浜を60キロで走る、70歳のヒラノさんと違い、新橋や浅草などの一般道も、Uさんはちゃんと付いてくる。

今日の予定は

「マックスへ行くか」

「どこか景色のいいところでコーヒーを飲むか」のどちらかだったが、

どうせなら両方一度にやってしまおうと、マックスの店の前にある遊歩道で、コーヒータイム

ファミリーキャンプの経験はあるけど、コーヒーをドリップするのは初体験のUさん。

30歳になる息子さんは愛知の某自動車メーカーに勤めていて、Uさんが以前乗っていた250のバイクに乗っているそう。

マツダロードスターも持っていて、ワンメイクレースにも出ているとか。

なによりその彼女がバイク乗りで、GB350に乗っているらしい。

GB乗りならひょっとして、マックスフリッツを知っているのでは?

と、写メを送るUさん。

この日Uさんは「あったかパンツ」をお買い上げ。

次回はパーカも買いそうな勢いで、気に入ってもらってナニヨリ。

信金ツーリングクラブの面々も、オシャレバイカーに洗脳して下さい。

 

ほんとうは土日でキャンプツーリングの予定だったが、土曜夜に用事があって断念。

なので日曜朝5時に出発して、勝沼のシークレットキャンプ場を目指す。

エアバッグの充電もバッチリ

この日はマックス定番、フィルソン柄の「マッキーノジャケット」

maxfritz.jp

他のマックス製品はこちらを(私はなにももらってませんが(^-^;)

 

maxfritz.jp

日曜朝6時だけど、談合坂SAのバイク駐輪場は満車。

勝沼で降りて大菩薩峠へのワインディングをのぼって、7時に到着。

先月、長野の墓参りツーリングで使った、高速のバイク割「早旅」(37%オフ)を、また使おうと思ったら、自宅から勝沼まで100キロ無いので、使えなかった。

自宅から120キロ、本当に近い。

 

7時なのにみんな起きていた。

ツーリング組はもう出発した人もいるらしい。

昨日は「ドイツソーセージ手作り体験と飲んだくれキャンプ」だったので、そこら中に日本酒やワインの空きビンがゴロゴロ。

さっそくコーヒーを淹れて、みんなに振る舞う

「しなのさんのコーヒーが飲めないかと思ってたから、来てくれてうれしいよ」って。

今回の目的はキャンプ常連のシマダさんに、千葉の市原の古民家を紹介すること。

本業は会社員のシマダさんは、週末を利用して古民家再生のボランティアをしていて、自身も「終の棲家」を探していた。

 

このキャンプのいいところは、バイカーじゃない人に会えること。

この日も主催者のオガワさんの本業の、「四万十川カヌーツアー」に参加した人たちが、数名参加していた。

そのうちのひとり、Mさんが乗ってきたハーレーにまたがる、キャンプ常連で1200GS乗りのイワタさん。

1750ccのあまりの大きさと重さに、驚いていた。

Mさんは今年63歳。

ハーレーが似合うひげ面のチョイ悪オヤジだが、バイクに乗るのは数十年ぶりとか。

私と同じ1250GSも試乗したらしいが、奥さんとタンデムすることが多いので、足つきがいいハーレーに決めたそう。

でもクラッチが重いので、行楽渋滞のなか「ウデがつりそうになった」って。

大型ハーレーで走行距離の少ない、極上中古車がたくさん出回っているらしいが、憧れでハーレーを買ったおじさんたちが、「持ちあぐねて」手放す人が多いんだろう。

 

アウトドア好きが集まっているので、みんなフィルソンのマッキーノクルーザーもどきを着る私を見て、

「それで寒くないの?」

と聞いてくる。

ためしに着せてあげると、

「こりゃぁあったかいや」

って。

Mさんもマックスにお連れする約束をした。

 

ここはいまだにシークレットキャンプ場だが、いよいよ来年から一般公開するらしい。

でも「変なヤツに来てほしくない」ので、会員制にするとか。正解だろう。

女子用トイレは水洗の洋式になっていた。

キャンプビギナーの女性客が毎回来るが、今までは「工事現場の簡易トイレ」だったので、なかなか女性リピーターが根付かなかった。

オガワさんもトイレの重要性は認識していて、管理人のマッチさんに

「きれいなトイレにすれば女性客が増える」

と説得していたらしいが、今のところこれが限界らしい。

年会費1万円、使用料3000円くらいで100人も集まれば、すぐ立派な水洗やバイオトイレが出来そうだが(私はウォシュレットが欲しい)。

 

今シーズン初めて、マックスの冬用グローブを着用。

談合坂から先は気温が4度に下がったが、指先はヌクヌク。

でもこれ以上寒くなったら、次はグローブカバーの出番かな。

あたらしいGSにはシートヒーターもついているので、初めて使ってみた。

5段階調節できるが、「3」でも熱くてお尻がモジモジ。すぐオフにしてしまった。

おみやげにリンゴを買って帰ろうと思い、地元のスーパーへ向かう途中、朝市をやっていた。

ひと袋300円で柿をゲット。

柿が好きな義父にもおみやげで3袋買ったら、もうひと袋「おまけ」してもらった。

去年のこの時期にここでキャンプしたら、あまりの寒さに眠れなかったので、今回の冬キャン用に防寒グッズを準備していた。

人生初のコット

地面から離したほうが冷えないようなので、エクステンション用のアシも買い足し。

最近は1万円以下で買えるコットもたくさん出ているけど、どうせなら「元祖の」ヘリノックスがいい。

カーミットチェアもそうだが、国内外問わずいろんなメーカーが、「パクりモノ」を格安で売っている。

商品を開発するのに作り手がどれだけ苦労したか、

それを考えればオリジナルを買うのが当然だと、私は思っているし、すぐ壊れる消耗品なら廉価なパクりモノでもいいが、長年使える「愛用品」には、けっしてならないだろう。

 

一緒に冬用テントも

Amazonでよさそうなのがあったので、購入してみた。

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ノースやMSRが10万するのに、1万円台でテントが買えるとは。

中華製おそるべし

4シーズンOKと書いてあったけど、上がメッシュだった(@_@)

4人用なので、コットを入れてもひろびろ。

私はテントを背負って登山もしないし、GSならこのくらいでも余裕で積める。

スカートが付いているので、冬でも大丈夫かと思ったが、かなりペラペラなので、真冬はきびしいかな(行かないけど)

これでダウンシュラフがあれば(たぶん)完璧のはず。

週末は娘と屋上で、「耐寒訓練」してみよう。

 

先日知りあったUさんも、キャンプツーリングに興味津々らしいので、「キャンプ沼」に誘ってあげたい。