不動産の調査で横浜市役所へ
いつのまにか桜木町に移転して、高層ビルになっていた。
レヴォーグに全然乗っていないので(一年半で4000キロ、GSは9月から3か月で3000キロ)、1年点検のときディーラーのサービスさんから、
「今のクルマは電力消費が多いので、乗らないとバッテリーあがりますよ」
とのことなので、クルマで行こうかと思ったけど、市役所と水道局を廻って3時に戻れるか、ちょっと心配。
なのでやっぱりGSで出動。
シートカバーを取って、ウェアを着込んで、準備だけで10分以上かかるけど、乗り出したらクルマより速いので、どうしてもバイクになってしまう。
なによりも天気もいいし、絶好のツーリン,,,,,,,
ぢゃなくて「お仕事」日和。
こんなロープウェイあったの、知らなかった(横浜なんてめったに来ないし)。
おもわず路肩に停めて一枚。
ランドマークタワーが聖書の、バベルの塔にそっくりに見えてしかたがない。
「こんな高いビル建てて、いつかバチが当たるぞ」
なんて思っているが、93年の完成から来年でもう30年。
どこかにバチは当たったのかな?
先週くらいから「突然」気になってしかたない、「三菱デリカDー5」
横浜からの帰り道、近所のディーラーに「ちょこっと」寄ってみた。
そろそろスキーシーズンだけど、気持ちは毎週行くぞってくらい、気合が入っている。
娘と行くのは東京から近い、群馬方面が多かったけど、スキークラブのホームゲレンデは、菅平や志賀高原、白馬方面がメイン。
日帰りはさすがにキツいし、毎週泊りではホテル代もバカにならない。
長野の実家に泊れば菅平は30分、志賀高原も1時間で行ける「絶好のロケーション」だけど、75歳の義兄は数年前に大病を患い、コロナの心配もあるので、泊まるのは気が引ける。
レヴォーグで車中泊はちょっと狭いなぁ、と思っていたそんなとき、「デリカで車中泊しながらスキー三昧」する人のYouTubeを見て、
「これだ!」
とビビッときた次第。
UMD5様お借りします
ってもう住んじゃってる。
それからはデリカでキャンプや車中泊する人の、ブログや動画を見まくりの日々。
(評論家はみんないいことしか言わないので、信用しない)
「基本設計が15年前なのでいろいろ古い」
もあれば
「3年前のフルマイナーチェンジ(ってフルモデルチェンジじゃないの?)で、かなり良くなった」
という意見もあったり。
スバル乗りにも「スバリスト」という熱狂的マニアがいるけど、デリカも熱狂的なファンが多いことを知った。
「今のエルグランドみたいなオラオラ系の顔より、以前のほうが好き」
「ガラガラうるさいディーゼルじゃないと、デリカじゃない」
なんて人も多い。
社外品含めてオプションパーツもたくさん出ているので、ゴツゴツのブロックタイヤや、日本はカンガルーもいないのに、頑丈な「ルーバー」付けてる人も。
車中泊用のベッドキットも多数あるので、自分だけの空間を楽しむ人も。
三菱と言えばパリダカとパジェロだけど、会社ぐるみの不正隠ぺいと、池井戸潤の小説「空飛ぶタイヤ」しか思い浮かばず、正直いいイメージはなかった。
長野の観光バス会社に長年勤めた義兄は、三菱コルトに乗っているが、
「三菱のバスが全然売れなくて、これもおまけですごく安く買えた」
「でも売るときはたぶん二束三文だろうけど、{最期まで乗るからまぁいいか」
なんて言っていた。
レヴォーグの前に乗っていたベンツのⅤは、大きいので奥さんが運転を嫌がった経緯もあり、去年レヴォーグを買い替えるとき、デリカは候補にもあがらなかったが、意外にもPHEVのアウトランダーは大人気で、半年待ちも当たり前らしい。
とはいえ買う気はまるで無いので、カタログをもらって、ちょこっと運転席に座らせてもらえればいいかな。
なんて思っていたけど、平日で空いていたので、試乗もさせてもらった(^-^;
運転席に座った瞬間、ハンドル周りやガラス越しに見える風景が、
「あれ?この景色どこかで見たかも?」
なんて一瞬思ったが、それもそのはず、YouTubeで評論家やオーナーが、運転しているシーンを何度も見ていたから。
ボディサイズはエルグランドより小さくて、ノアやステップワゴンくらいの感じで、思ったより大きくない。
280と350を2台、トータル12年乗り継いだⅤよりも、ちょっと小さい感じ。
エルグランドやアルファードがどんどん大型化するなか、このサイズはちょうどいいかも。
30数年前、働いていた会社のスカイラインがディーゼルで、ガラガラうるさかった。
一度ガス欠したときJAFのお世話になったが、
「ディーゼルはガス欠になると燃料をエンジンに送れなくて、かからないことが多いけど、すぐかかってラッキーですよ」
とサービスの人に言われたのを、今も覚えている。
じつは初めて買ったクルマがパジェロだった。
23歳くらいで、不動産屋になって1年目だった。
この社長がちょっと変わった人で、
「営業車はセダンじゃつまらない」
って。
このころは毎晩パリダカをテレビで生中継していたらしいが、世の中はバブル全盛期。
毎晩、六本木やギンザ、赤坂の「東京砂漠」で、朝までスタックしていたので、私も社長もパリダカのパの字も知らなかった。
BMWに乗っていた社長だが、クラブの生ピアノで「ROUTE66」を歌うほど、アメリカ好き。
なのでジープのような四駆に乗りたいそうで、私に買えとおっしゃる。
社長が4×4マガジンを買ってきて、「売りたし買いたし」欄にラリー仕様のパジェロが売りに出ていた。
西麻布の会社からすぐ近くだったので、二人で見に行った。
その事務所の前に停まっているのは、遠目に見ても「タダモノじゃない」雰囲気のパジェロ。
後部座席を撤去して大きな燃料タンクが鎮座して、完全な二人乗り仕様。
ロールバーとバケットシートで、「すぐラリーに出られる」とか。
街乗りできるか聞くとオーナーは驚いていたが、公道仕様にするだけでかなりの費用がかかるそう。
とてもじゃないがフツーに街乗りはできないのでお断りしたが、なんとなくパジェロが気になって、どこかのクルマ屋さんで中古の赤いパジェロを買った。
これはたぶんディズニーランドかな。
いろんなクルマに乗ってきたけど、今思えばポルシェと同じくらい面白かったかも。
うしろの重たいハードトップを外すと、タルガタイプのオープンになる。
ここに六本木のクラブのおねーちゃん8人乗せて、六本木から赤坂まで走ったけど、交番のおまわりさんに手を振る彼女たちを見て、おまわりさんも笑っていた、いい時代。
いまはお台場なんて呼ばれているけど、35年前は「13号埋め立て地」って海だった。
仕事が終わるとクルマにウィンドサーフィン積んで、ここで練習。
街灯も無く真っ暗で、来ているのは車のカップルと、暴走族くらい。
ヘッドライトを頼りに波乗りしていたが、ほんとうに水が汚い。
海に落ちると白いTシャツが茶色くなるので、落ちないように一生懸命やっていた。
冬に長野の実家に帰ったとき、当時はまだ群馬の藤岡までしか、関越は延びていなかった。
帰りは菅平を超えて帰京したが、山道の凍った下りでスリップして、橋の欄干に激突。
当時はブロックタイヤなら雪道も大丈夫、なんて思っていた。
なんとか走れたので、そのまま高速に乗って帰京。
そのころは西麻布の会社の近くに住んでいたので、渋谷で晩ご飯を食べて帰ろうと思い、スクランブル交差点の信号で止まったとたん、左フロントのサスがガクンと「抜け」た。
もし高速走行中になっていたら、たぶん死んでいただろう。
毎年ハロウィンでにぎわうスクランブル交差点をテレビで見るたび、あのときのことを思い出して、背中が寒くなる....。
そしてデリカ。
ディーゼルで「もっさい」イメージがあったが、アクセルをちょっと踏むだけで、グイーンと加速する。
ディーゼルのトルクがなせるワザだけど、レヴォーグ含め最近のクルマが、非力な小排気量をターボでごまかす、「みせかけの高出力」なのと大違い。
3.5LのⅤ以来、トルクの力強さをひさびさに体感した。
車内も見せてもらい、車中泊するときのシートのたたみ方をレクチャーしてもらう。
7人乗りと8人乗りがあるが、フラットシートにするには2列めが3人掛けの、8人乗りのほうがいいみたい(これも動画を見て知っていた)
5人以上乗る予定が無ければ、3列目シートを最初から取り外しておいて、2列目をたためばそこでも寝られる(これも動画で知っていた)
Ⅴに乗り続けた理由は、2列目、3列目シートが外せること。
ふだんはお客さんを乗せる「営業車」になり、週末はナンバーなしのオフ車を乗せて、コースに走りに行ける。
エルグランドのような国産ミニバンは、後ろに乗る家族がメインなのでシートは外せないが、Ⅴはもともと「ベンツマークの付いた、ただの商業バン」。
最初の280は後部席にエアコンが無く、真夏にお客さんを乗せたときあまりの暑さに、
「今日はもういいです」
と言われたほど。
ブラジルだったかポルトガル製の、フォルクスワーゲン製のエンジンは、とにかく「故障のデパート」。
世界的にメルセデスのなかで、230と280がクレームのトップ2だった(3位はGL350)
走っていて自動ドアの前を通ると、急にエンジンが吹け上がったり停まったり。
さっきのスクランブル交差点で突然エンジンストップ、
JAFに来てもらったら何ごともなかったように、エンジンがかかったり。
ディーラーでいくら直しても直らないが、3年保証の「メルセデスケア」に入っていたおかげで、修理代はタダ。
4年目以降もたしか20万くらい払うと、2年の追加保証になるので、迷わず加入。
5年で保証が切れるタイミングで、後期モデルの350に買い替えたが、ディーラーも早く買い替えてほしくて、かなりサービスしてくれた。
さすがにメルセデスも世界的なクレームに手を焼いたのか、エンジンは本国ドイツ生産で、6年間ほぼノントラブル。
子供が生まれオフロードはほぼ引退。
当時は奥さんも通勤用にクルマに乗っていたが、職場が変わり電車通勤に。
Ⅴは大きくて運転がイヤということで、ちょうど出たばかりのレヴォーグに買い替えたが、やっぱりあのトルクフルな走りは、レヴォーグには無い。
とはいえ日本では国産ミニバンの天下で、Ⅴは売れず。
今はディーゼルのⅤ220dしか販売しておらず、しかも350が500万台だったのに、220dは800万!
ナビや保険など付けたら1000万近くなってしまう。
これがフルタイム4駆ならまだいいが、「ただの商業バン」に800万出す勇気は無かった。
「ぜひ奥様にも一度、試乗をすすめてください」
と、カタログはもらったけど、
「まだ買い替えて1年半しか経っていないのに、なに考えてるの?」
と言われるのは自明の理。
アウトランダーはPHEVになったので、デリカもそろそろ?
なんてありそうだけど、ネットでもディーラーでも、フルモデルチェンジ情報は聞こえてこない。
「4駆でミニバン」は国産ではデリカ一択なので、フルモデルチェンジしなくてもいいんだろうな。
むかしなら悩むよりさっさと買い替えていただろうが、家族が「ココロのブレーキ」になっているような。
スキークラブの人たちにもいろいろ聞いて、今シーズンはレヴォーグでがんばってみようと思ってます。