R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

シーズン2回目

娘の冬休みもあとわずか。

英語のテキストを買いに、近所の本屋さんへ。

学校の英語の授業は、NHKのラジオ英会話をタブレットで観ながら、勉強するらしい。

内容もかなり今風になっているけど、英語が嫌いな娘はそれほどやる気がない。

私は中学1年の最初の英語の授業のとき、後ろの席のだれかが騒いでいたのを、英語の伊藤先生が私のせいにして怒られて以来、中高6年間、英語が大きらいになった。

長野の実家のとなりには、アメリカ人の老夫婦が住んでいて、私はとても可愛がられたらしいが、たぶん日本語で話していたんだろう。

ハーシーズのチョコやキャンベルのスープは覚えているけど、英語で話した記憶がまるで無い。

就職した会社でなぜか「海外生産部」に配属されたけど、やっぱり英語はマジで話せず。

アメリカに工場を作ることになり、研修で来日したアメリカ人の面倒を任されたけど、日本語が話せない彼と、英語が話せない私は、毎日お互いに「辞書」を見せあいながら「会話」

周りからは「漫才のよう」と笑われていた。

それでも独身寮の同じ部屋で3カ月、寝食を共にするうち、私は英語を、彼は日本語を「それなりに」しゃべれるように。

毎晩呑みに行った地元のスナックでは、うた本を見なくても「ソラで」ママさんと、「銀座の恋の物語」や「三年目の浮気」をデュエットできるまでに、彼の日本語も上達していた。

私はその後、不動産屋に転職したけど、港区という場所柄か英語がかなり役に立った。

外国語なんて必要に迫られれば話せることを体験したので、娘もそんな感じでいいのでは?と思ったけど、やっぱり基本は覚えたほうがいいし、成績にも影響する。

スウェーデンのオレさんやミッケが来日してくれれば、娘にアテンドをさせようと思っていたけど、コロナで3年間、来日はかなわず。

でも都内はどこにでもガイジンがいるし、その気になればいくらでも「ナマの英語」が体験できるけど、娘は「ぜったいイヤ」らしい。

 

そして金曜夜から志賀高原へ2泊3日のスキーツアーへ

バスが満員とのことでクルマで行くつもりだったけど、コロナ陽性の人が出て急きょバスで参加できることに。

夜9時に大井町を出発し、夜中2時ごろ前回と同じ、ビワ池ホテルに到着。

仮眠して9時からスキースクールの開校式。

小さい子供がたくさんいて、クラブ員のコーチたちがマンツーマンで教えてくれる。

みなさんから

「娘さんも連れてくればよかったのに」

と言われたけど、週明けから3学期なのに宿題が終わっていないのでは、仕方ない。

 

土曜は快晴で暑いくらい。

北信五岳もくっきり見えた。

新潟や群馬の水上あたりは大雪なのに、長野県側は雪不足で、ゲレンデのあちこちで「土」が見えていた。

子供たちのスクールにコーチが総動員されたので、オトナのスクールは先生が足りず。

なので今回は無理やり「上級クラス」に入れられてしまった(まだカービングターンできないのに(@_@))。

コーチによって教え方は全然違う。

前回のコーチは

カービングターンはスキーをずらさないように」

と言われて、長い板のテールを振り回して滑る、「昭和の滑り」は全否定された。

「板を踏んでエッジを立てれば、勝手に曲がる」と言われても、アタマもカラダも理解できず。

両足を揃えてキュンキュン滑る、「ウェーデルン」がカッコよかったのは30年以上前のハナシ。

今はウェーデルンなんて死語で、ショートターンと言われている。

12月の初滑りでもなかなか理解できず、ヒマなときはYouTubeを見まくって、カービングターンを理解したつもりだったけど、今回のコーチは

「ターンのきっかけでテールを滑らせてもいい」

という教え方。

「両足をそろえて滑るのがカッコいい」

「ターンは谷足のスキー1本で外足荷重」

「ブーツのベロに脛(すね)を押し当てて荷重する」

なんてのがカラダに染みついているけど、カービングスキーは山側の内足にも荷重しないと、きれいにターンできない。

肩幅くらい両足を開いて、内足3:外足7くらいの荷重がベターらしいけど、しっかり谷足の板に乗って雪面を噛まないと、板が暴れたり開いてしまう。

ターンの導入部でテールを滑らせてもいいので、ターンが始まったらしっかり股関節を曲げて、谷側の板にしっかり乗ると、「ギュイ~ン」とターンすることが体感できた。

オートバイに乗るコーチからは、

「バイク乗りならリーンアウトっていえば、感覚がわかるのでは?」

とも。

たしかにリーンアウトのポジションをとると、外足に体重が乗るので、エッジングがかけやすい。

とはいえちょっと荒れた雪面だと、荷重が足らずに板が暴れてしまい、また悩む。

「一歩すすんで2歩さがる~♪」

あたまのなかで水前寺清子の「365歩のマーチ」が、響き渡っている。

朝9時過ぎからリフトが止まる4時半まで、試行錯誤を繰り返しながら、ガッツリ滑る。

そして心配していた腰痛にもならず、二日目の日曜日

品川区主催の競技会に上級クラス全員が、強制参加。

ポールなんてたぶん小学生以来かも。

午前中はレッスンを受けて、ランチは昨日混んでいて食べ損ねた、「レストラン・グリーン」のカニクリームカレー

そして午後イチからレース

霧も出てきてコースが見えなかったり

全員が1本滑って、上位5人が決勝へ。

優勝者は菅平で開催される、東京都大会に出場できる。

私とトップ選手はほぼダブルスコア。

ポールにあたらないよう滑る私と、ポールをなぎ倒していく選手との差は歴然。

 

そして夕食後に表彰式

この日は子供たちのバッジテストもあり、5級の授賞式。

こうやって表彰されるのがうれしくて、次もがんばるのでは?

スキー人口も高齢化の一途なので、なんとか若年層を取り込みたい。

そんな協会の思いが、子供ひとりにコーチひとりのマンツーマンレッスンにつながっている。

おかげで昨日初めてスキーを始めた子が、ボーゲンからシュテムターンまで進んでしまったのは、本当に驚いた。

優勝者は学生時代から競技スキー経験者。

他の区の選手もみんな、昔からの知り合いらしい。

予選落ちの参加賞はハンドタオル

夕飯に野沢菜の食べ放題がつく。

実家も毎年、野沢菜を漬けていたので、なつかしさでいっぱいになる。

そして最終日の月曜日、

昼からこちらも区主催の「もちつき大会」があるので、12時には戻らないと。

ずっとサンバレー、丸池、ジャイアントで滑っていたので、みんなで一ノ瀬スキー場まで遠征することに。

前回は間に合わなかったウェア。

やっぱり暖かいし機能性も抜群。

集合時間より早く8時半から1本滑る。

昨日の夜、圧雪車でならしてくれたので、ゲレンデはベストコンディション

昨日、一ノ瀬まで行った人曰く、

「お昼を食べようと人気のレストランに行ったら休業中、聞いたらスタッフが集まらなくて閉めている」そう

一ノ瀬や高天原は修学旅行の団体がかなり来ていたが、動いていないリフトが多い。

休業中のホテルも多数あり、「コロナによる人手不足」は深刻な問題で、このまま廃業してしまうホテルもあるそう。

 

そして12時前にホテルに戻り、もちつき大会

「つき手」はたくさんいるので、私の出番はない。

コロナで小学校や町会のもちつきも無くなってしまい、さびしい限り。

この日も「餅つき初めて」の子供たちが、大勢いた。

 

あんころもちときなこもち、お雑煮を2回ずついただいて、2時半に志賀高原を出発。

関越は20キロくらい渋滞していたけど、8時前に大井町駅に到着。

来るときも奥さんにクルマで送ってもらったが、帰りも迎えに来てもらった。

「高くつくわよ」

って(@_@)

娘が食べたがっていた「うなぎ」でもご馳走しようかな。

 

次回は1月末に「白馬バスツアー」の予定だけど、週末に誘われたら毎週でも行きたいなぁ。

クラブの平均年齢は50代だが、70代の元気な後期高齢者もかなり多い。

人手不足のホテルやレストランで彼らが働けば、人手不足は一気に解決しそうなものだが。

「寝るところと食事が付いて、朝昼晩の配膳だけ手伝って、空いている時間に滑らせてもらえるなら、日給2000円でもやるよ」

とは、75歳のおじいさん。

「週に一度くらい東京に帰れば、奥さんも喜ぶのでは?」

と言ったら、

「『亭主元気で留守がいい』から、春まで帰らないほうがカミさんもよろこぶよ」

って。

私も「伸びしろいっぱい」の61歳。

彼らを見ていると元気がもらえます。