R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

ノルディカブラザース結成

木曜日は長年お世話になった設計事務所が店じまいすることになり、片付けのお手伝い。

社長は先日、横浜の家の契約のとき、車をぶつけたおじいさん。

高齢になって体力的に大変なので、とりあえず事務所は閉めて、あとは自宅で仕事をするらしいが、困っている人がいるとすぐ手伝ってしまう人なので、仕事量は減らないんだろうナ。

でもスガワラ爺と同じで、やることがいくらでもある人は、ボケているヒマが無いのがいい。

机やキャビネットなどの事務用品は、すべて知り合いが引き取ってくれるらしいが、設計図書や資料などの膨大な紙類は、こちらで捨てないとならない。

正直、ぎっくり腰はまだ完治していないけど、そんなことも言っていられないので、なるべく重いものを持たないようにしながら、二日かけて片づけた。

 

そして土曜早朝、前回ポール練習に誘ってくれたヒロサク夫妻と、菅平高原へ。

ヒロサク君の菅平の定宿「ホテルルピナス」に、朝7時過ぎに到着。

今回練習するところは「菅平パインビークスキー場」

って18歳まで菅平のすぐ下の須坂市で育って、高速が藤岡までしかなかったころは、国道18号の渋滞を避けるため、長野原から菅平を抜けて帰省。

この道は何百回も通ったけど、ここにスキー場があることを知らなかった。

それもそのはず、ここは競技スキーヤーのメッカで、菅平に来る一般のスキー客は、太郎山やダボス、峰の原に行っていた。

8時半から2時間ずつ交替で、3つの団体のスキーレッスンが、貸し切りの上級コースで行われる。

われわれがお世話になるのは高橋コーチ(ノブさん)主宰の、「シフト」というスクール

shiftski.jimdofree.com

前回の湯ノ丸高原の合宿と違うのは、選手層が圧倒的に若いこと。

大学スキー部の現役選手やOBら、30代40代がほとんどで、50以上は我々だけ。

ヒロサク君いわく

「この大学生たちはそんなにレベルが高くないので、大丈夫ですよ」

と言われて来たけど、当然レベルは高くて、来たことをちょっと(かなり)後悔。

ヒロサク夫妻もやる気マンマン

土曜はスラローム、日曜はジャイアントスラロームのレッスン。

当たり前だけど私以外は全員がレース用ワンピースに、競技用の板とブーツ。

ポールの間隔が湯ノ丸のときより狭いうえに、バーンの斜度もきつい。

湯ノ丸のときのコーチは

「楽しそうに滑ってるからいいですよ」

「初めてにしてはリズムがいいから大丈夫」

なんておだてられて気をよくしていたけど、トップ選手も教えるノブコーチなので、

「もっと谷周りを丸くして」

「外足荷重を意識してエッジを立てて」

などなど、シロートの私にも容赦ないコーチング。

言われた通りになんてまるで出来ず、滑るたびに落ち込むが、ここであきらめるわけにはいかないので、おじさんは必死に滑り続ける。

 

そしてあっというまに2時間が経過。

次のレッスンは2時間後の12時半からなので、早いけどランチ

1000円分の「信州割り」が付いてくるのがありがたい。

ゲレ食のおススメはカツ丼とか。

やっぱりレーサーが多いので「勝つ」丼なのかな。

午後も2時間レッスンを受けて、1日目が終了。

コーチから

「そのブーツと板では急斜面でエッジングできないので、買い替えたほうがいい」

って。

たしかに4年くらい前、娘と長野へスキーに行ったとき、娘のヘルメットを忘れて買いに行った、アルペンかスポーツゼビオで、セットで安売りしていたのを買ったような。

板とビンディング、ブーツ合わせて7万くらいだったかな。

ふだんが26cmなので27cmのブーツを買って、なんとなく滑っていたけど、今シーズンからクラブに加入して、レッスンを受けるたび、体重がブーツから板に伝わらず、「なんでだろう?」とずっと悩んでいた。

ブーツが大きいのと柔らかすぎて、ブーツのなかで足が遊んでしまい、荷重が伝わらなかったことを、今回のレッスンで知った。

ホテルに帰ってヒロサク君のブーツを履かせてもらった。

ヒロサク君はふだんのクツは26,5cmらしいが、ブーツは25cmを履いているそう。

私の足の大きさと比べたらほぼ同じなので、ブーツを試しに履かせてもらった。

右が私のサロモン、左がヒロサク君のノルディカ

足首の細さが一目瞭然。

ブーツと自分の足にすき間が無いのがジャストサイズでだけど、ヒロサク君のノルディカ ドーベルマンは、履いた瞬間から強烈な締め付けで、痛くて5分も履けないけど、このくらいフィットしていないと、いくら荷重をかけてもブーツがゆるくては、板に伝わらないことをやっと理解できた。

 

まずインナーブーツを履いてからでないと、本体は硬くて足が入らないことを、初めて知った。

ドーベルマンの刻印がカッコいい。

 

そして翌日の駐車場で、なんか変な格好をした人がやたら多い。

聞くと今日はコスプレの日で、コスプレした人はリフトが半額。

かわいいけど中身はみんなオトコ、というか「おじさん」。

こちらは娘の好きな「銀魂」の主人公、銀時(ぎんとき)

それにしてもみんなスキーが上手い。

聞くと元国体選手や競技経験者が多いらしい。

 

そして昨日のスラロームに続いて、今日はジャイアントスラロームの練習。

 

先週はこのチャンピオンコースで、FISのファーイースカップが開催されたらしい。

ためしにレッスン後、ヒロサク夫妻と滑ってみたけど、「全面アイスバーン」でエッジがまるでひっかからず、一旦滑ると何十メートルも止まらない。www.youtube.co

コーチ曰く

「FISのシリーズ戦で2番目に固いバーンと言われ、選手には大好評だった」

らしい。

以前オリンピアンのスキー選手が

アルペンのコースはまるでスケートリンクです」

と言っていたのを思い出した。

いったいどうやってエッジング体重移動ができるのか、不思議でならない。

 

そして午前のレッスンが終わり、ランチタイム

今日はカツカレー

 

午後のレッスンが終わり、ヒロサク夫妻とチャンピオンコースを滑る。

ゲレンデを降りるとどこかで見たコスプレイヤーが。

なんだっけ?

鬼滅の刃猗窩座(あかざ)だった。

テレビアニメ「鬼滅の刃」無限列車編 猗窩座 破壊殺・羅針

他にも「進撃の巨人」の調査兵団や、風の谷のナウシカも(なかなかつかまらず写真を撮れなかった)

 

ホテルにはこんなポスターも

夏の菅平はラグビー合宿のメッカだったけど、コロナで合宿が激減。

ペンションやホテルの経営が傾くほどの打撃があったらしい。

菅平合宿でお世話になった、プロのラガーマンが菅平を救えと立ち上がったらしい。

 

帰りは4時に菅平を出発。

関越が大渋滞のなか、8時過ぎに無事帰宅(運転はずっとヒロサク君がやってくれたけど、レヴォーグの自動運転に感動していた)

洗濯をして風呂に入りながら、今週末はクラブで熊の湯、翌週は湯ノ丸高原で初レースがあるので、せめてブーツは買い替えたいと妄想........。

 

そして昨日、ヒロサク君が学生時代からお世話になっているという、神保町の石井スポーツコンペ館へ。

店長さんにいろいろ試着させていただき。

ロシのブーツも履いてみたけど、もっとコンペ志向がいいのでは?ということで、ヒロサク君と同じノルディカのドーベルマン2023年モデル、硬さは110を購入。

インソールも足型に合わせて形成してもらった。

ついでにヒロサク君おすすめのネックガード「Buff」の、バンダナプリントも購入。

足の甲や横幅など、少しきついところを成型してもらうあいだ、店内を観察

これも来年買いたいと思っていた、ロシのスーパーヴィラージュ(ベージュ)もあった。

でもポールもやるなら左側の赤黒のロシかなぁ。

ここはコンペ館の名のとおり、レース関連のものがメイン。

ちゃんと格好がついてきたら、こんなのも着るのかなぁ

サイズはヒロサク君のドーベルマンと同じ25cmだけど、2024年モデルからさらにタイトフィットになっているので、私には入らない。

ふだんは26cmの靴を履いているので1cm小さいけど、ほんとうにジャストサイズで、これならブーツから板にダイレクトに体重を乗せられそう。

左が今までのサロモン、ノルディカのほうが見るからに細くて、くるぶしから上をギュッと締めつけて、一体感を出している。

26cmの足に27cmを履いていては、ブーツのなかで足が動くのも仕方ない。

板も持参して調整してもらった。

本当は再来週にある草レース用に、ジャイアントスラロームの板も欲しかったけど、それは別の機会にヒロサク君に付き合ってもらうとして、今シーズンは板はそのままでブーツだけ。

それでもだいぶ感じが違うはず。

今週末の熊の湯ががぜん楽しみになってきた。

衝動買いと言われればそうだけど、どうせいつか買うなら、無駄に悩む時間がもったいない。

「いい歳して」と言われるだろうが、これからの人生を逆算すれば「今が一番若い」んだから、始めるのに遅いことは無い。

今は他に欲しいものも無いし、ポルシェもフェラーリもいらないし(ランボルギーニのウラカンはちょっと乗ってみたい)

マウンテンバイクでいつも行くオザトレも、ハイカーや地元からクレームが増えて、そろそろ走行禁止になりそうだけど、群馬や長野まで走りに行く気にはなれないので、オザトレが走れなければやめてしまうかも(あとはオザワさんとハイキングでもしようかナ)

ヒロサク君もスキークラブのおじさんたちも、スキーをやらない人から見たら、定期的にニューモデルを買い替えて、散財しているように見えるけど、それが生きがいなんだから仕方ない。

61歳でスキーにのめり込んだけど、たぶん去年でも来年でもなく、今がそのタイミングだったと思う。

とはいえケガしたら家族や周りに迷惑をかけるので、くれぐれも気を付けながら楽しみたいと思います。