R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

むかし堅気

バイク仲間で今は希少なアフリカ乗り、植木屋のI くんが、1年ぶりに植栽の手入れに来てくれた。
この不況のなか年内いっぱい目いっぱい、仕事が入っている人気者。
もちろん日曜祝日もなくバイクに乗るヒマもない。
いつか林道を走るのを毎日夢に見ながら、仕事に励んでいるそうだ。
 
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以前、川崎のオフロードショップ(いまどきこんなお店、珍しい)「ミサイルファクトリー」を、津田山ブラザースのA師匠に紹介したら、いつの間にか常連になっていて、自走派のA師匠はF650ダカールを購入したらしい。
お店の近くに住むI 君も連れて行かれ、自宅に放置していた不動車のXR600を起こすつもりが、A師匠に背中を押され中古のXR400Rを買ったそう。
 
ミサイルファクトリー↑
 
「これでやっと走りに行けるね」って言ったら、「行けても来年春ですね....」って、せっかくの車検2年付がもったいない。
これはきっとA師匠が、「アイツは買ったきり乗るヒマがないので、この400はいつかオレのものだ」と、無理やり買わせたんだろうなとピンと来た
(たぶんそのとおりになるだろう....)
 
I君もそのあたりは分かっていて、「乗るヒマがなくてもとりあえず、近くに置いておきたいんです」って。
 
今やKTMなど外車全盛のオフロード界も、彼のなかではXRで時計の針が止まっているらしい。
「オトコはやっぱりキックでしょ」、う~んやっぱりむかし堅気だ。
 
母上が入院されているので、病院の往復にアフリカに乗るくらいしか、バイクに触れる時間はないようだが、バカがつくほどむかし堅気の植木屋で、自分が頼まれた仕事を他人に任せられない頑固者。
 
親の仕事を引き継いで20年以上、今まで何人も人を使ってみたが、3K+雨の日にしか休みの取れない仕事は誰も続かず、結果手抜き仕事が多くなる。
そんな仕事に彼が納得できるわけもなく、ならばきつくても自分がやったほうがいいと、以来「一人親方」でがんばっている。
 
地元の個人のお客さんが多いので、そんな彼の仕事ぶりは口コミで広がり、今では新規のお客さんは丁重にお断りしているそうだ。
 
そんな彼も30年吸っていたタバコを、先月から禁煙しているらしい
(って、あれ?確か40代前半だったよーな??)
きっと神奈川県は中学生から喫煙OKなんだろう.....
 
サラリーマンなら会社は禁煙なので仕事中は吸えないが、自営業でましてや植木屋さんでは、ちょっと一服が当り前の世界。
周りもみんな吸っている中で、一日50本のヘビースモーカーだった彼には、相当きつい毎日らしいが、人間ドックに行くヒマもない毎日なので、「酒はやめられないのでせめてタバコだけでも」という、けなげな気持ちらしい。
 
そんなことはお構いなしのA師匠。
どんなに値上がりしても俺は吸うぜと、禁煙中のI 君の前で相変わらず、プカプカやってるらしい
(なんとも困ったゲーハーオヤジである)。
 
お昼はI 君が食べたかったという、近所の「麺や月光」へ。
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濃厚な魚スープ。
ラーメンはほとんど食べないので、来るのは久しぶりだったが、たまに食べると美味い。
これでまた1年来なくて済む。
 
昨日も放送があった「戸井十月ユーラシア大陸3万キロの旅」。
I 君は「見たいけどBS入らないっす」って。
昨日はやっとヨーロッパからアジア圏に入ったけど、アドベンチャーと言うよりは「大人のセンチメンタル・ジャーニー」かな。 
番組の途中で出てくる過去の旅の回想シーンがいい。
2005年南米編で使った、アフリカツインの赤いスペシャルカウルも、宮ちゃんからI 君の手に渡っているけど、「もったいなくて使えないっす」って。
 川島英伍の歌のモデルになりそうなI 君だけど、昔は半年植木屋で稼いで、残り半年は北海道や沖縄など、日本中をアフリカで放浪していた。
なのであんな雄大な風景を見たら、ますますストレス溜まるだろうから、見ないほうがいいと思うよ。
 
I 君、忙しいなか来てくれてありがとう。
林道ツーリング行くときはお伴するよん♪