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俺たちの旅

BSジャパンで「俺たちの旅」が再放送されている。
1975年放送というから35年前。私は中学生だった。
 
日曜夜は7時半から「すばらしき世界旅行」。
 
「今日は何をやるのか??」。
毎週このオープニングテーマが始まると、テレビの前でドキドキした。
バンジージャンプを初めて見たのもこの番組で、パプアニューギニアの成人の儀式だったか。
若いリポーターがTPOも考えずはしゃぎ回る、最近の旅番組と違い、久米明の朴訥なナレーションと、ドキュメンタリー映像中心の番組構成が、子供ながらに好感を持てた。
 
そのあと8時から「俺たちの旅」を観るのが、毎週の楽しみだった(9時からは「東芝日曜劇場」)。
 
「you-tube」を観たら、マニアの方の投稿なのか、第一話からアップされていた。
 
カースケ、オメダ、グズ六の3人と彼らを取り巻く人たちが、何気ない日常のなかで繰り広げる青春ドラマは、当時中学生だった私のハートを、ギュッとわし掴みにした。
 
「俺も東京の大学に行って{何でもやる会社}作って」、なんて本気で思っていた。
上京してすぐ、ドラマのロケ地だった井の頭公園にも行ったなァ....。
 
今のドラマのようにイケメンも売れっ子俳優も出ていないし、ドラマチックな展開もなく、ただ暑苦しいだけ,,,,,。
それでもラストに流れる中村雅俊の歌に合わせて、「あいだみつを」のような、「友情なんておおげさなもんじゃない。ただお前が好きなんだ」みたいなテロップに、毎回ジーンときた。
男とは、友達とは、愛とは、人生とは.......なんてこの手の青春ドラマから教えられたことも多かった。
 
 
日曜の夜8時。今ならバラエティしかやっていないゴールデンの時間帯に、まだ無名の俳優たちを起用して、骨太のドラマを作ったテレビ局もすばらしい。
 
ワンクール3か月、12回のドラマは、歳をとると展開が速すぎてついて行けない。
BSはいまだに韓流ドラマのオンパレードだが、このあとに続々続く「俺たちの~」シリーズや、昔の青春学園ドラマを、もっと再放送して欲しいものだ。