R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

渡良瀬逍遥

今日は今年初めてのBOGT
去年、菅原爺のGSの新オーナーになった親方の、今日がダートデビュー。
 
 
朝起きてテレビを点けると、エジプトのニュースをやっていた。
何度か通ったカイロ市内の広場では、警官隊と市民が激突し、商店では略奪が相次いでいる......
ファラオラリーで初めてエジプトに行ったとき、現地ガイドが「ここは女性が夜、一人で歩いても安心な国です」と説明していた。
 
ダカールからパリまで帰るとき、空港は当然ながら肌の黒い人たちで溢れ、今まで聞いたことのない言葉で、大声で怒鳴り合っている(ように聞こえた)。
豚やニワトリを手荷物にしている人もいる。アタマに大きな壺を乗せた女性も。
私の隣に座った男はいつのまにか私のバッグに手を伸ばしていて、慌ててその手を振り払ったが、悪びれもせず笑っているその顔の、白目と白い歯が今も目に焼き付いている。
搭乗口に「テルアビブ」なんて文字を見ると、条件反射で「テロ」という言葉が頭に浮かび、足早に立ち去った。
 
マリやモーリタニアの通称「どろぼう市場」では、何十足という片方だけのサンダルや靴が売られているが、聞くとみんなどこかで盗まれたものらしい。
なので盗まれた人はその市場に行って自分の靴の片方をを見つけ、あとは相手と交渉してお金を払い、取り返すそうだ(あくまで聞いた話ですが)。
 
エジプトもアフリカ。
なのでそんな安全な国があるとは信じられなかったが、戒律で酒は飲まないイスラミックは、顔はいかついが皆フレンドリーで、「なるほどなぁ」と感心したものだった。
それでも今テレビを見る限り、「やっぱりここはイスラムの国なんだ」と実感させられる。
ムバラク大統領の剛腕により、アフリカでもトップクラスの経済力を手に入れたエジプトは、親欧米国としてテロとは無縁の「安全な国」のイメージが強いが、貧困の格差が広がり失業者は増え続け、街を歩いていても大勢の大人が何もしないで、ブラブラしているのをよく見かけた。
 
チュニジアから端を発したこの暴動は、収まる気配を見せないが、チュニジアと言えば昔シューセイさんから聞いた、「チュニジアラリー」に出てみたかった。
ロッコリビア、エジプトと並んで、地中海に面した国チュニジアで開催されるこのラリーは、パリダカで何度も優勝したフランスの英雄で、シューセイさんの親友「シリル・ヌブー」がオーガナイザーを務め、砂漠あり、海ありのそれは美しいラリーだよと、シューセイさんに聞かされていた。
 
カイロ国際空港は07年を最後に行っていないが、お世辞にも近代的な空港とは言えなかった。
成田やインチョン、ドバイのような24時間営業の空港と違い、本当に粗末な待合室でいつ帰れるかわからない飛行機を待つ乗客は、定期的に流れてくるコーランアザーン)を聞きながら、今も不安な時を過ごしているのだろう。
 
定年後に夫婦でピラミッドを見に来た、という高齢の観光客が多いのもエジプトの特徴。
なのであの壊れかけた椅子でつらい思いをしている光景を思い浮かべると、自分の年老いた両親の姿とダブって、不憫でならない.......
 
 
首都高から東北道を北上し羽生ICに向かうが、あまりの寒さに指先の感覚がなくなってくる.....。
バッテリー上がりが心配で滅多に使わない、「禁断のグリップヒーター」のスイッチを入れた。
分厚いグローブでも「じわ~」っと暖かくなって、指の感覚がよみがえる。
電気を通してグリップごと暖めるなんて、ドイツ人はよく思いついたものだと感心する。
寒いぶん富士山もくっきり見える。スカイツリーもかなり出来上がってきたようだ。
 
集合場所の「道の駅はにゅう」に到着すると、すでにほとんどの人が集まっていた。
先日のBOGT新年会でお会いした人の顔もチラホラ。
ここからバイクで10分と、一番近い親方がまだ来ない。
「ひょっとして本当に首都高一周して来るのかな」と思ったら到着。
朝6時半から町会の当番で廃品回収をしていたとか。ご苦労さまです。
 
普段なら全員揃ったところで自己紹介して、主宰者のマツモトさんからルート説明があるところだが、じっとしていると寒いのでとりあえず次の目的地「渡良瀬遊水地」へ移動する。
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寒いなか14台が集まった。
OHVが5台のうち80G/Sが2台。
まるてんさんのはリアサスがオイル漏れ。
30年物はいろいろ手がかかって大変そうだが、もう一人のスラッシュ乗りTさんは旧車のドカ乗りとのことで、「ビーエムは金がかからなくていいね」って、相当ご苦労されているんですネ♪
 
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今日はヨシトモさんが所用でお休み。なのでマツモトさんが代わってスクーリングの講師を務める。
親方さん、ロードと違ってポジションや体重移動も違うから、アタマを切り替えるのが大変かな。
でも最初から上手に走れるツボを教えてもらえるなんて、本当にラッキーだよん♪
 
マツモトさんの新しい相棒は「990アドベンチャー
950でも十分すぎるパワーなのに、さらに上をいくとは、KTMは何を考えているのか.........
リアの2本出しマフラーといい、フロントマスクといい、メオーニが乗っていた990RALLYを思い出す。
 
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その親方のGS。まさか本当にオフロードに来るとは思わなかったが、ヘルメットにブーツも用意してやる気マンマン(ヤフオクでラリースーツも落としたらしい♪)
 
 
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スクーリングの復習に余念がない親方。マックスフリッツのウェアが似合ってますよん♪
 
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なつかしいカジバ・エレファントも。
オーナーはこれを100RSと交換したとか。
TLDメンバーでカジバ使いのIさんは大学もオートバイ部。
どんな難所もこのエレファントでサラッと走っていた。
今はトライアルの世界にどっぷりらしいが、それにしてもこんなきれいなエレファントを見たのは初めて。
ドカのLツインエンジンを積んだエレファントは、クルマで言えばディノのエンジンを積んだ、ランボルギーニチータみたいなものか。
大事に乗ってやってください。
 
 
 
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寒風吹きすさぶなか原っぱでランチはキツイということで、館林名物のうどんをいただくことに。
地元の老舗「もり陣」。
 
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うどんと釜めしのセット、「釜うどん御膳」。
うどんが好きで毎日食べてもいいくらいの私には、何よりのごちそうである(腹が減って写真撮る前に箸をつけてしまった)。
 
食後は利根川の河川敷を上流へ走る。
連日の快晴で土ぼこりがひどく、集団で走ると前が見えなくて危険(雨が降ってマディもまた危険だが......)。
なので間隔をあけて一台づつスタートすることに。
合図を任された私が「速く走りたいなら前の人と間隔をあけます。ゆっくり行くならすぐスタートです」と各自に伝えると、みなさん「ゆっくり行きます」とおっしゃるが、いざ走り出すとみんな土ぼこりを巻き上げて走り去って行く........。
 
オトナッテミンナウソツキアルネ.........................。
 
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神奈川からタンデムで参加のH夫妻。1月1日に入籍されたそう。おめでとうございます❤
有無をいわさず連れてくるご主人と、素直に従うかわいい奥さんが、なんとも微笑ましい(奥さんのひそかなファンです、今度お名前教えてください❤)。
こんな参加スタイルがもっと増えればいいと思う。
 
初ダートの親方、「冒険のトビラ」を開けてしまったが、さて次は??♪♪♪