R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

シモンチェリ

仕事で新宿に行った。
帰りに「セレブなニート」Yちゃんと、アカシアでランチ
 
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初めて来たのは30年近く前だった。
この店は何十年やっているのか。
定番のロールキャベツとハンバーグセット
それほど美味いという訳ではないが、たまに食べたくなる味。
お客さんも常連さんなのか、高齢の方が多かった。
 
夕方、立花さんのお宅にお邪魔した。
 
1階のガレージでは立花さんが、今度はマチレスを改造中だった。
マチレスも売るようだが(モッタイナイ...)、純粋なレーサーにするためキックも取り外している。
見に来る人も多いようだがレーサーとして欲しい人はおらず、みんな「街乗り用」。
ならばとキックを取り付けたが、今度はキックを踏むとマフラーに当たるので溶接し直したり、キックアームと干渉するバックステップの位置をずらしたりと、コツコツ地味な作業をしていた
(本当にバイクが好きなんだなァ、この人は)
 
上でお茶でも飲もうと誘われ、屋上テラスに作ったというイングリッシュガーデンを見せていただく。
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ここはママさんの憩いの場。
土も入れてハーブもたくさん。
まだ出来て1年だが、今年はブドウも収穫、食べられたとか。
いい感じの「ガーデン」になっていた。
ママさんに美味しい紅茶とプリンをいただく。
 
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まるで「ELLE JAPON」に出てくるよう。
日中はご主人は1階ガレージ、ママさんはずっとここで過ごしているらしい。
 
ママさんが開口一番、
「シモンチェリが死んじゃったのよ~!!」って。
最初、何のことか分からなかった。
だれか外人の知り合いが亡くなったのか?
 
すぐ先日マレーシアのモトGPで亡くなった、マルコ・シモンチェリのことだと気付いた。
 
それにしてもまさかバイクには無縁と思っていたママさんが、バイクの、それもモトGPを知っているとは思わなかったので、正直驚いた。
 
ママさん、実はロッシの大ファンで、モトGPは毎回欠かさず観ているそうだ。
大柄で昔の007シリーズに出てくる大男、「ジョーズ」を連想させるシモンチェリの風体が、最初は嫌いだったが、意外にお茶目でかわいいキャラクターが今ではすっかり気に入って、毎回テレビの前でロッシと彼を応援していたらしい。
事故のショックで「なにもやる気にならない」って。
「仕事中の息子(ヒロミチ君)に電話したら、彼もショックで仕事が手に付かないって」
まさにこの親にしてこの子ありである。
 
 
ユーチューブでは事故シーンばかりなので、生前の彼を。
私はモトGPには詳しくないが、あのバイクを力でねじふせるような独特の走り方は、今のスマートな選手にはない荒々しさを感じる。
きっと「汚れた英雄」の北野晶夫も、こんな感じだったのでは?と、勝手に連想してしまう。
 
まだ24歳。
将来はドカのエースになって勝って欲しかった。
 
去年亡くなった富沢祥也に続いて、早過ぎる死。
こんな重大事故が続いているバイクレースは、大丈夫なのか。
 
とりあえず今は彼の冥福を祈るしかない。
合掌。