先日、代車でXLRを借りたお礼に、お菓子を持ってマックスフリッツさんへ
S店主、またこんなのをいぢっていた。
BSAのトライアルらしい。
まだエンジンはかからないようだが、本当にマニアックな御仁である...........
旧車に興味のない私は、これがいかにレアなのかわからないので、詳細はこちら
トライアルは昔かじったことはあるけど、どうやっても曲がれないコースをさらに難しくする、意地悪な競技にしか思えなくて、深入りはしなかった。
私のようなとりあえずアクセル開ける「一発屋」ではなく、「思慮深い」人に向いているスポーツなんだろうな。
でも狭い道路でのUターンや低速での取り回しなど、ふだんのライディングにもトライアルは、なにかと役に立つ場面が多い。
パリダカのオリオールもトライアル出身で、ベルサイユ宮殿の駐車場でシューセイさんとインタビューしたとき、「全てのバイクの基本はトライアルだよん」と話していた。
それにしてもこんな古くて重いバイクでトライアルをやっていたなんて、昔の人はすごいものだ。
トライアルも他のオフロードやロードレースと同じく高齢化が進んでいるようだが、特にトライアルは見るからにヨボヨボの爺さんが(失礼)、最新型のベータやガスガスに乗ったとたん、歩いて登るのも難儀な岩山を「ヒョイヒョイと」登って行くのを何度も見かけた。
トライアル歴ウン十年の彼らにすれば、「鉄の」トライアルマシンに乗っていたころに比べれば、今の軽量マシンは体力の衰えを補って余りあるくらい、扱いやすいそうだ。
それでも私はこんな重いバイクではやる気にならないし、古いトライアルライダーなんてサミー・ミラーくらいしか浮かばないが、S店主やマニアにはたまらないんだろう。
スガワラ爺やS師匠も含めて、Sと付く人はマニアな人が多いのかも。
12月5日にスガワラ爺はダカールに向けて飛び立った。
スタートにはまだ早いが、ロスに居る息子さんのところに寄り、彼が用意してくれた自転車で「トレーニング」するらしい。
隠れて「コソ練」でもしているのかなとママに聞いても、やっぱり数十年変わらずこのライフスタイルとのこと。
もちろん本業のプロドライバーとして、某国営企業(?)の特殊車両のテストを、演習場などでやることもあるし、モンゴルで妖怪同士のジムニー対決したり、TBIや北海道4デイズにバイクで出たりしているが、海外のプロライダーのように自宅にジムがあり、日々トレーニングに励んでいる、な~んてことはやっぱりない。
(あっ、この人もやっぱり「S」だ!)
どんなに世の中の景気が悪くても、世界情勢が不安定でも、地球の裏側では「粛々と」、スタートへのカウントダウンが始まっている。