2007年以来ごぶさたのファラオラリー事務局から、ごていねいにもいまだにニュースレターが送られてくるので、たまにはラリーのお話し。
読むと定宿のホテルが変わるらしい。
今までのホテルはピラミッドのある観光地から遠いので、日本人向けのガイドブックにも載っておらず、日本語の話せるスタッフもいないが、低層のコンドミニアムタイプで、ひなびた感じが好きだった。
毎年行くとホテルスタッフとも仲良くなり、プールサイドの売店やレストランで、最初は新人見習いだった若者が、いつの間にかブレザーを着て出世していたり。
それでもちゃんと覚えていてくれて、3度目にやっと完走したときは、みんな肩を叩いて喜んでくれた。
もともとコンペ志向でなく、ツーリングの延長だった私には、競技よりむしろこういった異国での出会いが楽しみで、ラリーという非現実なイベントに、参加していたのかもしれない。
このホテルの支配人も仲良くなった一人。
日本にも行ったことがあるそうで、「禅」とか「お城」が好きらしく、ホテルで私を見かけると、いつもニコニコ話しかけてくれた。
2007年のラリーが終わってホテルを出るとき、「来年も待ってるよ」、「また来ます」と握手で別れて以来、お会いしていないが元気だろうか。
それでも都会のカイロから一歩出れば、砂漠で数千年も変わらない生活を続けている人たちには、誰が大統領になろうが関係ないのだろう。
オーガナイザーのジャッキー・イクスも今はいないが、今年は誰が行くのかな。