R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

S女史の願い その3

その3
 
アメリカもロシアも今年は干ばつ被害がひどいが、アフリカでも内陸で海がないモーリタニアは、もっと深刻だ。
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このマナチュラは、ラリー仲間の川合アユム氏の会社が開発したもの
ネット通販では化粧水のように扱われているが、雨水や地下水を飲み水に変えられる画期的なもので、水が貴重な砂漠の国では、まさに「eau de vie」(命の水)
 
パリダカのパの字も知らぬまま、無謀にもパリダカに出場した川合さん。
案の定、モロッコの砂漠の「入り口」でリタイアしたあとが大変だった。
 
実業家で個人資産ウン10億の川合さんが、このとき持っていたのはプラチナカードばかりで、アフリカの辺境の地では水も買えない................。
 
困った川合さんが日本のS女史にSOSの電話をしたところ、「そのままそこで待っていて」と言われ、待つこと数時間。
どこからか現地の人が自転車で現れて、「Sさんに頼まれた」と紙袋を渡された。
中には現地の紙幣が詰まっていて、彼はとその仲間は九死に一生を得た。
 
私もシューセイさんに同行したパリダカのプレスで、ゴールのダカールのホテルがオーバーどころかトリプルブッキングで部屋が取れず、困っていたところにS女史が現れて、「ちょっと待ってて」とフロントに掛け合うこと10分。
「ハイこれね」と部屋のカギを渡されたときは、彼女が天使に見えた。
 
こんな逸話は枚挙にいとまがないが、この 川合さんもパリダカでS女史に助けれらた一人である。
 
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今回は実名で公表させていただいたが、このとおり寄付金189万円でまかなえるはずもなく、S女史が通訳や翻訳などで得た収入も、活動に充てられているはずだ。
 
その4(最後)に続く