R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

ろっこんび~

世間は連休らしいが、なんとなく仕事があるので休めず。
それでも妻が六本木ミッドタウンでやっている、「デザインあ」展を見たいというので、
娘を乗せて自転車で行ってきた。
 
デザインあ」とはNHK教育テレビ(今はEテレというらしい)でやっている、子供向けにデザインというものを解説している番組。
 
自転車が苦手な妻のため、六本木までできるだけ坂道がなく、クルマの少ないルートを考える。
 
自宅を出て五反田から目黒への坂を登り、目黒通りを右折してプラチナ通りを下る。
桜は散ってしまったが並木の新緑が目に優しい。
 
結婚パーティーをしたOZAWAさんの前で娘に、
「パパとママはここで結婚式したんだよ」って言うと、
「あたしがあかちゃんのころ?」って。
キミはまだ産まれてないよ。
 
日本レーシングはお休みだったけど、工場の前にレンジャーのコクピットだけ、無造作に置いてあった。
 
広尾を抜けて西麻布を走ると、街並みは変わってしまったが、この街で過ごした十数年間が、走馬灯のようによみがえる。
 
星条旗新聞社の前を通りミッドタウンへ。
展示会はミッドタウン横のデザインセンターというところ。
 
警備の人に駐輪場を聞くと、ミッドタウンの地下駐車場を指示された。
いちいち地下に行くのも面倒なので他に無いか聞くと、檜町公園に停められるという。
 
人工的な公園のなかを通り、むかしタレントがハダカで騒いで逮捕された、檜町公園の駐輪場に、自転車を停めた。
 
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外苑東通りから赤坂にかけて傾斜があるので、いたるところで公園の土が流れてしまい、痛々しい。
芝生が根付くまで立ち入り禁止の表示があるが、みんなおかまいなしに芝生で遊んだり休んでいる。
 
人工のきれいな池では、地元の子供たちが遊んでいたが、ここには魚もなにもいない。
イモリを見つけた娘が「パパ、とかげだよ~」って、大興奮で捕まえようとしていたが、
都会の子供たちは「きゃー」って逃げていた......。
 
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さすが六本木
すべり台もオサレだが、小さい子供は横が見えないので、ちょっと怖いらしい。
デザインばかりかっこつけないで、子供が遊べるようにもう少し考えろよ
 
燃費の悪い娘なので、また途中でおなかすいた~って言い出しそう。
なのでベンチでおにぎりを食べさせたら、ペロッと一個平らげた.....。
 
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なんともぜいたくな平屋建て
(と思ったら地下2階まであって、さらにぜいたく)
 
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よくあるコンクリ打ちっ放しの無機質な空間で、息苦しくなる
 
さっそくなんかやっている。
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カベのカメラに向かって動くと、「あ」が人の動いたとおりに変形するらしい。
 
順路に沿って次の間へ行くと
 
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「○と□」の形をしたモノが並べられていて、次々にカラフルな映像が映し出されている。
 
およそデザインというものに興味がないので、この時点でもう帰りたくなったが、子供は大喜び。
 
で、次の間
 
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けっこう混んでいる。
 
「手を触れないで」という展示物が多く、なんでも触ろうとする娘を、ずっと注意しなければならない。
数少ない体験コーナーはどこも混んでいて、なかなか触ることができない。
他の家族連れを見ていても、同じように子供を叱っている親ばかり。
 
展示会だからと言われそうだが、子供向けならもっと触って遊べるものを展示しろよ
と突っ込みたいが、子供向けと名を借りた、大人向けのデザイン展なのか。
 
娘にはちょっと早過ぎたかと後悔しつつ、なにか娘が遊べるものはないかとウロウロ。
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アイパッドらしきものに、じょうろを手書きする。
毎日お絵かきしているのでこういうときはゴキゲンだが、次の人が待っているから代わろうねと言っても、
いやだ~!!!!!と駄々をこねるのは、仕方ない。
 
なんでも見られるアイパッドは持たせたくないが、こうやって子供もIT化させるんだろう。
 
夫婦とも並んでまでやる性格ではないので、空いているところを探していると
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ふろしきでいろいろなものを包む方法が、画面で説明されていたので挑戦
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子供をずっと抱っこするのも大変。
イスぐらい置いて欲しい
 
ふろしきはなんでも包めるが、今のご時世、持ち歩いている人は少ない。
 
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これは「100円で買えるもの」という展示
 
当然、子供はさわりたがるが、やっぱりダメ。
 
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プラスチックのカードに丸いシールを貼って、それで家を作るらしい。
 
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もっとやる~と駄々をこねる娘を、「美味しいもの食べようね」と連れ出し、
 
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飯倉のおいしい中華料理屋さんへGO!
 
と思ったら土曜休みだった.......
 
娘のアタマのなかはもう、チャーハンでいっぱい。
なので麻布十番に下り、30年前もやっていた中華屋さんで、やっと食事。
 
帰りもできるだけ坂の少ない道を探して帰宅。
 
人ごみと公園で走り回って疲れたのか、途中で撃沈した娘だったが、
帰宅したら目を覚ましてしまい、眠いけど寝たくないままハイテンションで、夜まで騒いでいた。
 
それにしてもデザインってなんだろう。
デジタル全盛のご時世では、アナログおやじには理解できないものばかりだった。
もっと自然のなかにある、花や木、虫や動物のほうが、
人為的に作ったデザインより心に響く。
 
なにより、むかしはあれほど好きで毎日遊んでいた六本木が、居心地が悪くて仕方なかった。
 
 
なので翌日曜は、近所の林試の森へまた自転車で出かけた。
 
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六本木のキレイな人工公園の池にはいなかった、カモにエサをやってゴキゲンの娘
 
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カメもたくさん。
縁日で買ったミドリガメが大きくなって飼えなくなり、誰かが放流したものが増えたらしい
 
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カメだらけ
 
11時には池のヌシ、スッポンも出てくるらしいが、今日はお休みらしい。
 
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エサのパンくずをあげていたら、「おなかすいた~」って食べようとする娘。
なのであわててお昼にした。
 
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ここも人工の公園とはいえ、デザイン重視で無機質な六本木の公園と違い、自然が息づいている。
 
子供が出来てから、こういうところのほうが、ホッとする自分に気づく。
 
娘と一緒に貼り絵をして遊ぶ。
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ウチは手が汚れてもマジックやペンで、バンバン描かせる。(ママは怒るが)
紙をはみ出して描くのもしょっちゅうだが、そんなもの消せばいい。
 
なんのしがらみもない子供の想像力には、締め切りに追われたり、
クライアントの顔色見ながらやっている大人を、はるかに凌ぐものがある。
 
翌月曜日、妻は大学の同級生のチヨちゃん家族と、もう一度「デザインあ」展を見に行った。
 
実はわれわれが土曜に行ったのは、この日のためのロケハン。
 
連休のせいか大盛況だったらしく、
「土曜の何倍も混んでいて、ほとんどさわれなかった」って。
 
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「どこいってきたの?」と聞くと
「ろっこんび~」って。
 
それでも娘はチヨちゃんの子供たちと公園を走り回り、
六本木に行ったはずなのに、泥んこになって帰ってきた。
 
それでこそオレの娘。
えらいえらいって、ぎゅ~っと抱きしめた。