R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

洗足池のおじいさん

日曜午前中は妻が仕事。
娘に「どこ行きたい?」と聞くと、「せんぞくいけ~」と即答。
池のカモさんコイさんにあげる、パンとごはんを持って自転車で出発~
 
洗足池のほとりに、まっ黒な家がある。
近所に住むK内さんやパタパタさんから、
「アルミタンクのGSが停まっている家があるんですが、知ってます?」と、以前聞かれた。
私の知り合いでアルミタンクといえばU田さんしかいない。
「ひょっとしてアメ車の四駆ありました?」って聞くと、「ありました」って。
間違いない。
 
以来、娘とこの家の前を通るたび、U田さんいないかな~って思っていたが、ついぞ会えなかった。
別にピンポ~ンってチャイム押せばいいんだけど、まっ黒なうえに窓の少ない要塞みたいな作りなので、
尋ねるのがはばかられていた。
 
この日もクルマは停まっているけどいるかな~?って娘と前を通ると、Tシャツに短パン姿のオジサンが、家の脇でなにかしていた。
チャリンチャリンと自転車のベルを鳴らして、こちらを振り返ったその顔は、まぎれもなくU田さんだった。
 
U田さんとはファラオに一緒に行ったファラ友
 
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ラリーが終わったあと、ホテルのパーティーで。
楽しそうだけどなんの話しで盛り上がっていたのか、思い出せない。
じーじとテルちゃん、岩崎モータースの岩崎君と私
後ろの真ん中がU田さん
 
彼はレースでなくレイドという、ラリーと一緒に走るツーリングクラスでの参加だったが、
レイドのガイドはシューセイさんも友人の、イタリア人ライダー ムッシューボワノーと息子たち。
ボワノーレーシング代表で、パリダカをアフリカツインで完走してしまう猛者だが、誰にもフランクで頼もしい存在。
レイドもわれわれと同じ砂丘を走り、毎晩ワインやチーズなどを持って、月の砂丘でパーティー
そのままテントで野宿をする。
ここは翌日のラリーの通過地点で、このとき亡くなったサンクトやメオーニなど、
トップライダーの走りを間近に見られるという、特典付き。
 
U田さん曰く「砂丘のはるか彼方からエキゾーストノートが聞こえてくるんだけど、トップの数台はどんな砂丘もずっとアクセル全開なんだよね」って。
われわれ選手もワークスライダーと同じところを走ってはいるが、トップを行く彼らの走りを間近に見ることはできないので、この話を聞いたとき「レイドもいいなぁ」と思ったものだ。
 
今日はたまたま家で飲み会があるらしく、片づけをしていたとか。
「いつでも寄ってよ」と言われたが、いやいや入りづらいって.......
 
娘のヘルメットにプリキュアのシールが貼ってあるのを見たU田さん
プリキュア好きならちょっと待ってて」って、自宅に消えて行った。
しばらくして戻ってくると、その手にはポスターらしきものが。
 
開いてみると
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プリキュアのカレンダーだった。
U田さんはCM関係の仕事をしているので、関係者から娘さんにって毎年もらうそうだが、
お嬢さんのMちゃんももう中学生?で、プリキュアは卒業していて、あまっていたらしい。
 
「きゃ~~~」って、もう娘は大興奮。
そのあと自転車を下りても、ず~っとカレンダーを抱えて歩いていた(U田さんありがとうね)
 
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いつもはカモがたくさんいるはずが、今日は一羽もいない。
そのかわりコイに混じってカメがたくさん寄ってきたので、パンやごはんをあげる。
ほとんどのカメが外来種ミシシッピーアカミミガメだったが、1匹だけ在来種のイシガメがいた。
希少種なのでイシガメにパンをあげたいが、やはり外来種のほうが強引だし、大きなコイたちはもっと強引に割り込んで、エサを奪っていく.....
 
娘も「あっちいけ~」ってイシガメにエサをあげていた。
 
娘と同じくらいの子供連れもたくさん来ているが、みんなさすがにエサはもって来ていない。
 
「お友達にもあげてごらん」と娘にパンを渡すと
「どーじょ」と渡していた。
お母さんから「ありがとう」と言われると、娘は「どういたしまして」って答えていて、
いつのまにそんな言葉が言えるようになったのかと、おどろくやらうれしいやら。
 
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カメたちにエサをあげていたら「おなかすいた~」って、エサのパンを食べだした。
慌ててコンビニで買ってきたおにぎりをあげる。
 
今日は弁天島の神社で祭礼があるらしく、大勢の人が集まっていた。
行ってみると子供にはポテトチップスのプレゼントがあり、また大喜び。
入り口で地元の高校生らが、カンボジアに学校建設のカンパをしていたので、
お賽銭を娘に渡して、募金箱に入れさせた。
 
高校生のおねえさん数人から「ありがとう」と言われると、また「どういたしまして」って。
募金のお礼に輪投げをさせてもらうが、輪投げが初めての娘は意味が分からず、5本とも外れ。
帰ろうとすると「せっかくなので」と、またお菓子をもらい、ベンチで食べる(もらってばかりだナ)。
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「あひるさんのおふねにのりた~い」
という娘(アヒルじゃなくて白鳥ね)。
「うんいいね、今度ママと三人で乗ろうね」
というと、
「うん」
って素直な返事。
 
何かの本で子供があれ買って~と駄々をこねたとき、
ただ叱るのでなく「共感」してあげればいいと読んだ。
 
以来スーパーでプリキュアカレーやアンパンマンふりかけ、
「かって~」
と駄々をこねても、
「いいの見つけたね~、今度ママに買ってもらおうね」と
いうと、
「は~い」
と素直にあきらめるようになった。
 
私も子供のころデパートで大の字になって、駄々をこねて親を困らせたほうだが、
こんな簡単なことが分かっていたら、もっといい子になっただろうに。残念。
 
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モンキーとモトコンポを見た娘。
「ちいさいばいくだね~、きっとこびとさんがのってるんだよ~」って。
 
持ち主が来たが意外に年配で「かっぷくのいい」ご夫婦に、口あんぐりの娘.......。
 
「こびとじゃなかったね~」
 
 
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帰宅してもなかなか昼寝しない娘。
なので最近お気に入りのトランポリンで、「疲れさせる作戦」
 
案の定10分もやっていると、「つかれた~」って爆睡してしまった。
 
翌朝もカレンダーを手放さない娘。
 
「だれにもらったの?」と聞くと
「せんぞくいけのおじいさん」って.....
 
たしかに我が戸越銀座商店街には無精ヒゲにヨレヨレのTシャツ&短パンのおじいさんが、よく歩いている。
 
でもU田さんは私よりはるかに若いはずだが.....
 
無精ヒゲのおじさんは、子供には「おじいさん」とみられていることを、チョイワルおやぢを気取っている御仁たちは、肝に銘ずべし。