R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

ゴビ砂漠 恐竜展

3連休も最後の一日。
天気予報は雨なので、どこか室内で楽しめる催しはないかと探すと、上野の国立科学博物館で「モンゴル大恐竜展」をやっているらしい。
 
モンゴルの恐竜は2002年のラリーレイドモンゴルに行ったとき、ウランバートルの博物館で見ているが、娘は保育園の男の子たちの影響で、実は恐竜好き。
 
妻も恐竜は見たことがないというので、電車で出かけた。
 
連休なので1時間は並ぶ覚悟だったが、30分ほど並んで入場できた。
 
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それでも中は混んでいる。
ウランバートルの博物館はガラガラで、われわれしか客はいなかったし、たしか写真撮影は禁止だったと思うが、ここは撮り放題。
 
 
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ゴビ砂漠といってもラリーで走るところより、さらに南側が発掘場所らしい。
 
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この景色を見るだけで、水不足で苦しんだ7日間を思い出す。 
ゴビはみんなこんな風景なので、どこを掘っても化石が出てきそうなものだが。
 
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トリケラトプスの赤ちゃんかと思ったら、プロトケラトプスの成獣。
こんな小さい恐竜から
 
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大きな恐竜まで
 
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やっぱり迫力がある。
昔は肉食恐竜はみんな「ティラノサウルス」と呼んでいたが、今はたくさん種類があって、これはタルボサウルス。
ティラノは北米大陸にいた種類らしい。
○○サウルスとか生きていた世紀で種類が違うのでとても覚えきれないが、たくさん来ていた恐竜少年たちは、さすがにみんなよく知っている(タノモシイネ)。
 

こんな大きな口ではひとたまりもない。
恐竜の時代に産まれなくて、本当によかった。
 
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「林原モンゴル調査隊」が発掘したものが多い。
 
林原はトレハロースのCMで、一躍有名になった岡山の企業だが、数年前に事業破綻していた。
ファラ友のKさんは大阪のITベンチャー創業者で、林原の前社長とも友人。
「仕事より化石とかオカルトが好きで、ホンマに変わったおじいさんなんよ」と、話していた。
 
 
娘はホネでなく、もっとリアルな恐竜を期待していたようで、
「おなかすいた~」、「もうかえる~」と、すでに飽きている。
 
仕方ないので持参した焼きイモを、休憩所でバクバクしてチャージ完了。
せっかく来たのだから、博物館も見て行くことに。
 
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天井にはジンベイザメマンボウ、サメなどが吊るされていて、
「ぱぱ~、じんべいざめいるよ~!!!」って、恐竜のホネよりこっちのほうが、娘は大興奮。
 
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ダイオウイカも(本物か?)
手前はアナコンダの骨。
 
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右のクジラの口は上下して、大きく開閉する。
左のシャチも。
 
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クジラやキリン、ゾウの骨格標本に圧倒される。
なんだ、こっちのほうが面白いじゃないか。
 
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牛の腸と胃
他に寄生虫や昆虫やチョウなどなど、本当に盛りだくさんの展示。
娘も小学生くらいになって来たら、一日いても飽きないだろう。
 
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子供の顔より大きな松ぼっくりとか
「ぱぱ~ ぱいなっぷるだよ~」って。
こんな大きいのは初めて見た。
 
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そして3階には福島県いわきで発掘された、フタバスズキリュウのレプリカが。
 
まだまだ見るものはたくさんあるが、恐竜展の人の多さでグッタリで、これ以上は無理(体力落ちたなぁ...)。
 
おなかも空いてきたが、レストランは超満員で入れず。
 
仕方ないので公園で何か買って食べようと外に出た。
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またこんな大きなクジラがいて、ビックリ。
カネかかってるなぁ
 
動物園も楽しいけれど、博物館もいい。
1時間で全部見られる、私の田舎の博物館と違って、これでもか!と言うくらい、世界中のありとあらゆるものが、ここには揃っている。
 
ウランバートルの恐竜博物館がガラガラなのは、入館料がたしか市民の月収と同じで高いから。
市民も日々の生活に精いっぱいで、恐竜のホネなんて見に行く余裕はないだろう。
(カイロの博物館も同じで、一般市民は自国の至宝ツタンカーメンを、一生見に行くこともできない)
「モンゴルは地下資源の開発で急速に発展」と言われて久しいが、それも一部の富裕層だけの恩恵。
 
道ばたでヘルスメーターの前に一日座っている老人を見て、
「まさか体重測って金とるんじゃないだろうな」と思ったが、まさにその通りで、あの光景は忘れられない。
 
それを思えば本当に日本は恵まれている。
東京オリンピックに反対する人も多いが、これだけ街も人も素晴らしい国は、世界中見渡してもないことを、たくさんの人に知ってもらうのも、いいことだと思う。
 
美術館も世界中の素晴らしいものが、現地に行く何百分の一の値段で、いくらでも見られる。
こういうところはやっぱり東京のいいところだろう。
 
もう少しいろいろなことに興味を持つようになったら、また連れて来てやりたい。