R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

一周忌に思う

日曜は去年の年末に亡くなった、妻のひいおばあちゃんの一周忌。
 
場所は去年と同じ秋葉原菩提寺
いつも自宅の仏壇で「なむなむ」している娘は、お寺の大きな仏壇を見て「パパ~おっきなほとけさまだね~」って。
キリスト系の幼稚園に通う5歳の甥っ子は、仏壇やお経が怖いらしく焼香もできなかったが、
私と妻のあいだに立った娘は、見よう見まねでちゃんと焼香と拝礼が出来て、子供ながらに頼もしいと思った。

どんな一流企業に勤めていても、いつリストラされるか分からないのが、今の日本。
娘が大人になる頃、この国はどうなっているのか、想像もつかない。
 
職安(今はハローワークというらしいが、なんとも人をバカにした名称だ)の担当者から、「運転免許とパソコンなんて、今は特技になりません」と言われ、初めて自分の無能さに気付くサラリーマンが、なんと多いことか。

 エリート人生を歩んできた人ほど、生活レベルを落としたくないので仕事も決められず、ある日突然、住宅ローンの残高不足通知が届いて愕然とする。

路頭に迷って相談に来る人が毎年何人かいて、大概は自己破産して家も取られるが、再出発できず自殺した人も何人かいて、電車の人身事故や自殺のニュースに接するたび、知り合いでなければいいがと思う。

秘密保護法案に反対したり、首相の靖国参拝を心配したりと、
違う方向を向いている人が多い世の中だが、この子には右も左も関係なく、
日本人として生きて欲しいし、育てたい。
 
法要のあとのお斉(おとき)は、御徒町の「洋食さくらい」
秋葉原から御徒町まで10分を、娘が歩けるか心配だったが、7歳の姪っこと義母に手をひかれ、メイドカフェのおねえさんにチラシをねだるわ、観光の外国人に話しかけるわ、大興奮だった(もちろん言葉は通じていない)。
 
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食い道楽の義父が、食い道楽の両親に連れられて通ったという、上野広小路さくらいの姉妹店が、駅前のビルに入っていた。
 
前にも書いたが私にとってのオムレツは、母が焼いてくれた卵焼きに近い固いもの。
フォークでつつくとトロ~っと、卵の黄身が流れ出る本当のオムレツは、ちょっと苦手である。
 
毎朝娘に焼くオムレツも、妻は半熟で私は固めだが、娘は「パパのオムレツおいしい」って。
「グルメを作るには3代かかる」が信条の妻と義父。
高くても美味しいものを食べさせようと苦心しているが、彼らが見ていないスキに田舎育ちの私が、娘を庶民派に仕込んでいるのを、彼らは知らない.......
 
 
「もうおなかいっぱい」
そう言ってごはんやおかずを残す子供たち。
 
「世の中にはごはんが食べられない子も、たくさんいるんだよ」と話しても、彼らの周りにそんな子供は一人もいないので、子供たちには理解できない。
 
娘は「のこったごはんはせんぞくいけの、かめさんとこいさんにあげればいい」って。
 
エジプトの下の南スーダンやシリアの難民に限らず、世界中に飢餓に苦しむ人がたくさんいることを、もう少し大きくなったら連れて行って、見せてあげたい。
 
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引き出物はうさぎやの饅頭
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私はつぶ餡が好みだが、武蔵小山のこみねパンに匹敵するくらい、ぎっしり詰まったアンコは、1個で胸やけするほど。
 
 
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帰りのアキバは歩行者天国
数年前の事件がウソのように、大勢の人でにぎわっていた。
 
大はしゃぎだった娘は帰りのクルマに乗ったとたん、バタンキュー
おなかもいっぱいでこれ以上ないってくらい、幸せそうな顔で眠っている。
 
私も子供のころは世界中に困っている人がいることも知らず、毎日おなかいっぱいごはんを食べさせてもらっていた。
 
海外ラリーに行ってみて、テレビのニュースでしか見たことのなかった、飢餓の現実を目の当たりにした。
以来、水や食べ物を無駄にしないよう気をつけているが、娘にも欧米人のように子供のころから、人生に大事なことと不要なことを、しっかり教えてあげることが、親の務めだと改めて肝に銘じた。