自宅の隣りの公園
先月「バリアフリー工事のため立ち入り禁止」になり、1か月ほど工事していた。
出来上がってみると
遊具が一個だけ設置されたが、娘の好きだったブランコが無くなってしまった
名前は「児童遊園」のはずが、普段いるのはベンチにぼーっと座っている、
老人だけ。
バリアフリーって年寄りのためだったのか。
8年前、この公園に隣接する自宅を買ったとき、桜の木が1本植わっていた。
自宅の風呂から花見を楽しめたのが、おととしの台風で桜が折れてしまった。
近隣住民も毎年の桜を楽しみにしていたので、また区が植えてくれるかと思っていたが、区が行ったのは桜の木の下にあった、すべり台の撤去のみ。
土曜日は娘を自転車に乗せて、家族で花見ツーリングに出かけた。
まずは戸越公園
まだ五分咲き
ひさびさのブランコに大喜び
ここの滑り台はかなりスリリングでいい
まだ一人で漕ぎ出せないが、どんなに速く漕いでもまったく怖がらない。
子供が生まれてから公園に行くようになって、
気になったのは、ブランコの周りにある「柵」。
私が子供のころは小学校の校庭のブランコで、どこまで遠くに飛べるかみんなで競ったものだが、この柵があると邪魔で飛べない。
それとも誰かが乗っているブランコの前後を、子供が横切ってぶつからないためか。
どちらにしても事故防止なのだろうが、そこまで過保護が必要なのか。
エジプトに行って初めてスフィンクスを見たときのこと。
スフィンクスは100年ほど前だったか、頭だけ地上に出てカラダは地中に埋まっていたのを、探検家が掘り起こしたと聞いた。
なので見物するところとスフィンクスの間は、高さ5mくらいの「崖」になっているが、そこに柵はない。
たまに落ちる人もいるらしいが、そのために柵を作るという発想はないようだ。
海外の観光名所や遺跡は、こんなところがほとんどだが、日本の場合はバリケードかと間違えるくらい厳重な柵があり、かえって美観を損ねている。
お役人や警察、地元自治体が、事故の責任を取るのが嫌なのだろうが、
「危険 立ち入り禁止」の立札を乗り越えて落ちるのは、自己責任以外の何物でもない。
こんな過保護な国で育った若者が、海外で事件や事故に巻き込まれている。
次はかむろ坂
ここは桜のトンネルがあるので、娘も大喜び。
近くの公園を見つけた娘。
「あそびた~い」というので寄ってみたが。
ここにもブランコなどの遊具はなにもなく、娘も「つまんないからかえろ~」って。
これは品川区に限ったことではなく、最近整備された公園はベンチだけ置いて、子供が遊べる遊具がない。
ちょっと広い公園も
「キャッチボール禁止」
「サッカー禁止」
「自転車乗り入れ禁止」
いったい子供はどこで遊んだらいいのか。
とりあえず自宅隣りの公園の、遊具に乗ってみた娘。
1分も乗らずに「つまんないね~」って。
こんなつまらない公園(というか「広場」)の整備に、多額の税金を使う意味が本当にあるのか。
私がもし区長になったら、公園は遊具だらけにするだろうが、過保護な社会で育った子供の事故が続出して、これまた過保護な親の抗議が殺到するんだろうナ