R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

帰省

木曜朝、田舎の姉から「Nおばさんが亡くなった」と連絡があった。
Nおばさんは父の姉で88歳。
十数年前に糖尿病の悪化で足を切断し、以後はずっと自宅で暮らしていたが、
先週くらいから体調を崩し、ずっと入院していた。
 
木曜の通夜は姉に出てもらい、私は金曜の葬儀に出席することに。
妻は土曜夜が当直のため、帰るのは私一人。
日曜は富士ヒルクライム
なのでワダケンのクルマに、自転車を積んで行ってもらうことにして、
金曜朝、娘を保育園に送ってから、GSで出かけた(日曜まで会えないのが悲しい)
 
葬儀は午後4時からなので、去年、家族で軽井沢に移住したKさん宅に立ち寄り。
 
「帰省したときは寄ってくれ」と言われていたが、
帰京する日曜は昼過ぎから、関越道の藤岡JCが渋滞するので、
なかなか顔を出せないでいた。
Kさんは私の昔の上司で、都心で不動産業をやっていたが、セミリタイアして奥さんと息子さんと移住した。
といってもいろいろ仕事があり、今も週2~3回は上京しているそうで、
「新幹線代が月20万かかる」とボヤいていたが、その何十倍も稼げるのだから、ぜいたくは言わないこと。
 
自宅は軽井沢駅からクルマで5分くらいの、緑に囲まれた住宅街にある。
 
「となりに{シルバーストーン}ってペンションがあって、オーナーはバイク好きらしいぞ」
Kさんはクルマもバイクも興味が無いので、シルバーストーンと聞いてもピンとこないが、きっと「それなりの人なんだろう」と、ネットで調べると、
 
やっぱりタダモノではなかった
 
往年のロードレース好きなら、オーナーと一晩中語り明かせるのだろうが、
残念ながら私にそこまでのウンチクはない。
 
私にとってのシルバーストーンと言えば、地元マンセルが優勝し、ゴール前でガス欠したセナを乗せて、ウィニングランをした光景が、思い浮かぶくらい。
 
地元でもない軽井沢に移住したのは、ここが日本モータースポーツの発祥の地、
「アサマ」だからなのか。
 
「ふ~んそんな有名な人なんだ。そういえば連休も外人さんがバイクで来ていたよ」とKさん。
往年のGPライダーだったりして.......
 
「皇族の人も泊まるみたいだよ。このあいだお邪魔してコーヒー飲んでたら、
{その席に○○さんが座ったんですよ}って言われて、ビックリしたよ」って。
 
「昼飯食べに行こう」とKさん夫妻と息子さんと、クルマで5分のイタリアンへ。
 
軽井沢高校の前を通りながら、
高校時代にここの女の子とお付き合いしたが、自宅からバイクで片道70km、
当時は高速も無く、冬になると雪で行けなくなり、ひと夏で自然消滅した。
 
「その後どうしてるかなァ.......」なんてことを思い出していたら、お店に到着。
 
高級別荘地に去年できたイタリアンで、オーナー夫妻は上田と小諸出身とか。
「夏は予約が取れない」くらいの繁盛店らしい。
 
久しぶりに会って話しが尽きず、気がつくと3時(葬儀は4時から!)
慌ただしくKさんに別れを告げ高速に飛び乗り、
「かなり下品なスピードで」実家に急ぐ。
 
GSは老体なので、ふだんは100km/hくらいで流しているが、
やっぱり140km/hからの「シュィ~~~ン」という加速には、たまらないものがある。
 
 
実家で着替え、歩いて20分の葬儀場に着いたのが3時10分
(ってどんな運転してたんだ)
 
 
おととしに姉の姑が亡くなって以来、父の弟、父親と続き、今まで何十年も会わなかった親戚に、わずか1年ちょっとのあいだに、これだけ頻繁に会うとは思わなかった。
 
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葬儀場の2階でささやかな「おとき」
お寺の住職もうちと同じなので、参列者はほとんど同じ顔ぶれ。
これで父の親兄弟が全員、「あちら」に行ってしまった。
 
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帰りがけ、
幼なじみのT君と、彼のおじさん夫婦がやっている、居酒屋で待ち合わせ。
 
先日行った白金フレンチのマダムは、ここの看板娘 ヒロミちゃんの親友。
 
「このあいだ食べに行ってくれたんだって? ヒロミに電話来てたよ」
 
いくつになってもキレイなヒロミちゃんのお母さんから、お店に入るなり言われた。
 
あいにくヒロミちゃんは子供の夕飯の準備で帰ったあとだったが、
おじさんおばさん、T君と私で、夜更けまでむかし話は尽きなかった。
 
誰もいない真っ暗な実家に帰り、仏壇に向かってNおばさんが、
「そちら」に旅立ったことを伝えた。
もうとっくに会っていて、にぎやかだったNおばさんを真ん中に、話しが弾んでいるかも?
なんて思うとちょっと気が楽になった。
 
 
翌土曜日は快晴、というか朝からかなり暑い。
母親の見舞いに行こうと思ったが、病院はノロウィルスが流行っていて、面会禁止らしい。
見舞いは次回、家族で来たときに延期して、墓参りに出かけた。
 
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今回は今年買ったマックスフリッツの、ライディングパーカを着てきた。
 
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生地は厚いが各所にある空気取り入れファスナーを開けると、昨日の関越は肌寒いくらいだったが、今日はさすがに暑い。
 
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今回亡くなったおばさんの墓は、父のとなりにある。
10年前に亡くなったおばさんの御主人と、やっと会えたかな。
兄弟、親戚がみんなとなり同士なので、「お前も来たか」ってみんなに、
歓迎されていることだろう。
 
そして富士ヒルクライムの開催地、富士吉田へ向かった。