実家を出て中央道を南下、
富士ヒルクライムのスタート地点である、富士北麓球場へ向かう。
東京からなら120kmだが、長野の実家からだと高速を使っても230kmと、
倍の距離がある。
今日は受付だけなので、午後2時ごろ着けばいい。
なので昨日と違い新緑を眺めながら、ゆっくり走る。
途中、競走馬を乗せたトレーラーを、何台も追い越す。
そうか、ダービーなのか。
それにしても今日も暑い。
途中のSAで休憩しようとバイクを止めたとたん、ヘルメットとウェアにこもった熱気で、気が遠くなる,,,,,。

会場周辺の道路は大渋滞。
レースの参加者は6500人
クルマも数千台は来ているのだから、無理もない。
「バイクなら会場に入れてくれるかな?」と思ったが、
無情にもクルマと同じ駐車場に停めるよう、警備のおじさんに断られる。
炎天下の渋滞で待っているのは辛いので、ひと回りして会場近くの道路に路駐。

ここから雑木林を歩いて、会場に行くことにした
(同じことを考えている輩もいるようだ)。

奥の明るいところが会場の球技場(のはず)
バイクで突っ切ろうかと思ったが、ちょっと「オトナゲナイので」やめておいた。

開けたところにすでにたくさんの人影が

特設ステージではだれかのトークショーも。

ワダケンにも会えた(富士山もクッキリ)

そして私のライバルの姿も(なぜか赤いサタンも!)
今回は1時間21分って、重たいママチャリでこのタイムは、
仮面の下はやっぱりバケモノか,,,,,

自転車関係の出店もたくさん
だが最近はなんの興味もない。
とりあえず買わなければいけないのは

ドーピング剤
お店のお兄さんに
「一番効くヤツ下さい」と言って、薦められたのが

スズメバチエキスのトップスピード、540円也
念のため2つ買った
本当は3時間くらい「パキッ」と覚醒する、エフェドリンでも欲しいが、
今の時代で使用すると、アスカ容疑者になる

ベンツも大会スポンサー
ふだんはショールームにも置かれることのない我がVも、
立派なトランスポーターとして飾られていた(ヤッパリイイナァ)
我が「青山双輪會」のメンバーも揃ったので、Y会長が手配してくれた山中湖のホテルへ向かう。

「ホテルマウント富士」
この辺りでは一番の老舗とか。
窓からは山中湖が広がる
みんなで大浴場に入る。
露店風呂から富士山が眺められるのは、最高のぜいたく。
ワダケンのかなり減量した凹んだおなかを見て、
ヒルクライムは重力との戦いなので、体重は軽いほうが有利、
車体を1kg軽くするため、何十万もするカーボンホイールを買うより、
体重を5kg落とした方がいいと、富士にエントリーしてからは、
野菜中心の食事にしたが、それでも3kgがせいぜい。
ワダケンは野菜と赤身のランプ肉で10kg落としたというが、
それにしても痩せ過ぎのような.....。
「減量できたって喜んでいて、本当は病気だったりして」
一度診察をオススメしたい
風呂でさっぱりして、どこかへ食事に行くことに。
みんな早くビールが飲みたいので、だれも運転したがらない。
なので大型タクシーを呼んで、あい乗りして向かうことに。
タクシーの運転手さんは、むかしジュリアナのお立ち台で踊っていたような、
ちょっとイカしたおねえさん。
このホテルは小高い山の上に立っていて、ホテルから専用の山道を下っていく。
クネクネした道を下りて何個目のカーブで、おねえさんが「ほらシカがいますよ!」と叫ぶ。
道の脇でシカがじっとこちらを見ていた。
「シカは幸運の女神だから、明日のレースはバッチリですね」って。
ひょっとしてあのシカは置物だったんじゃないか?と、あとで話題になった。

おねえさんオススメのイタリアンは予約でいっぱいだったので、
おねえさん第二のオススメの、湖畔のデニーズ
(われわれオヤジにはそれで十分だが)。
数年前から富士山好きの中国人観光客が激増したうえに、世界遺産にも登録されて、今や大人気の観光スポット。
そこにこの土日だけで選手6500人+家族や応援が数千人+開催スタッフ、合わせて8000人以上が富士山周辺に泊まるので、旅館やホテルはどこも満員のはず(コンビニでもやたら中国語がうるさかった)。
オフロードバイクのレースは、ほとんどがトランポやテントで野宿し、食事も自炊。
なので何人集まってもお金を使わず、地元が潤うことは少ない。
騒音も排ガスも無く限りなくエコに近いので、社会的イメージもいい。
なにより莫大なお金が地元に落ちるので、自治体も誘致に躍起らしい。
私も初めて自転車のイベントに出るとき、
「宿はどうします?」と聞かれ、
「クルマに寝ます」と答えたら驚かれた(サイクリストは金持ちだと思った)

ジュリアナおねえさんが「テラス席がいいですよ」と言っていたので、
こちらをチョイス
昼は暑かったが、夜風がちょっと肌寒いくらい。
お待ちかねのビールで乾杯
炎天下を230km、バイクで走ってきたので、熱中症寸前。
ビールが毛細血管に浸みていく.............。

いまさら減量しても仕方ないので、がっつりステーキと大盛りごはん
今回はたいした練習もしていないが、とりあえず2時間弱、歯を食いしばって、
ペダルを漕げば終わると思ったら、気が楽になった
(実際はそんな甘いものではなかったが......)
当日に続く