R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

富士ヒルクラ当日

ゴールに荷物を運ぶトラックが6時10分に出るので、それまでに走る準備を済まさなければならない。
なので4時起き5時ホテル出発で、スタート地点の北麓球技場へGSで向かう。
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雲ひとつない快晴
 
山中湖からスタート地点まで10km以上、うち半分は登り坂だが、数百台の自走の参加者が、坂を上っている。
本番前にバテないか他人ごとながら心配になる。
 
今回の駐車場はスタートに一番近いドギーパーク
すでにたくさんのクルマが集まっていて、ローラーを漕いでウォームアップしている人も。
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今回はワダケンが「決戦用カーボンホイール」を貸してくれた。
持ってみるとノーマルよりはるかに軽い。
前回は直前のセラミックベアリング交換だったが、
今回も「飛び道具」投入で、練習不足を補えるか?
 
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6500人が集まる球戯場の周りは、大勢の自転車で大渋滞
 
「アップはスタートから上り5キロでやればいいんじゃね」と、
なにもしない青山双輪會
スタート前に使う無駄なエネルギーはない。
 
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荷物を預け、スタートを待つ。
自転車やパーツの価格は年々上昇しているらしく、
「勝ちたいなら百万円以上」かけるのが、当り前とか。
 
エンジンの無い自転車が、軽自動車一台分とは、
やっぱりこの国は豊かなのか、おかしいのか。
 
むかしのヒルクライムは200人くらいしか集まらなかったというが、
3年前が5000人、今回が6500人。
数年後1万人になるのも時間の問題か。
ヒルクライム出るヤツは変態」
なんて言われていたころに比べれば、今の自転車乗りはほとんどが変態だろう。
 
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7時にトップグループがスタート
遅れること30分、やっとスタート地点の競技場に入れた。
ネットエントリーの際、「予想タイム1時間30分」と、かなり見栄を張ったが、
この選手層が一番多い気がする。
5分ごとに数百台をスタートさせているらしく、私は7時40分のスタート
 
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いよいよスタート
といっても実際の計測開始は、スバルライン料金所からなので、
みんな和やかな雰囲気のなかスタートしていく
 
トップは1時間と言うが、アベレージ20km/h以上でないと、24kmを走れない。
1時間半でもアベ15km/h以上なので、ウォーミングアップと言ってもあまりゆっくりは走っていられない。
 
と、2キロ走ったところで、右のふくらはぎに痛みが...
1キロくらい走ったところで突然足がつってしまい、激痛で転びそうになる。
 
路肩に自転車を停めて、
「あー終わった.......」と、何百台も走り去る選手たちを、ボ-ゼンと見送る。
そういえばウォームアップはおろか、ストレッチもなにもしていなかった
(なめすぎだろ)
 
タイムオーバーの選手を乗せるバスが、最後尾から来るのを待つか、
それともこのまま下ってしまうか、
アタマのなかでいろいろ考えていたら、足の痛みが消えていた。
 
せっかくワダケンがホイール借してくれたし、金曜から今日まで子供の送り迎えで、妻や義父母に迷惑をかけていたので、ここでリタイアしては申し訳ない。
 
「ダメなら自転車を押してでも登ろう」と決めて、再スタート。
 
たぶん1000人は追い抜かれただろうが、制限時間内に完走することだけ考えて、一番軽いギアで時速10キロ、さらに大勢の人に抜かれながらも、ゆっくりゆっくり登って行く。
 
右足の痛みは消えて、
「おっ?イケるかも♪」
 
と思ったのもつかの間、
今度は反対の左足がつってきた.....。
 
また少し路肩で休憩して、それからはひたすら「忍」の一文字
 
一番遅い人が走る路肩を、どう見てもヒルクライマーに見えない、
「おデブな」選手や女性サイクリストたちに混じって、さらにゆっくり走る。
 
と、うしろから場違いなアニメの歌が聞こえてきた
 
「?? キタ~!」
振りかえるとそこには「初音ミク」の姿が(走っているので写真は撮れない)
 
重いはずのママチャリでダンシングしながら、たぶん18km/hくらいでガシガシ登っていく。
フツーの自転車レースで表彰台に立っている彼(カノジョ?)が、
軽いロードレーサーでこのレースに出たら、たぶん1時間切りで優勝できるのでは?と思うが、
100万以上の「遅い」高級レーサーどもを、ぶち抜くのが快感なんだろう
(今回は1時間21分だったとか、ママチャリ&コスプレでこのタイムは、尋常ではない)
 
左の痛みがなくなると今度は右と、あいかわらず気は抜けないが、
インナーの一番軽いギアだと、クルクル回しても疲れるだけで、前に進まないことに気付く。
 
ヒルクライムは一度止まったら、登り坂で再スタートは困難」
 
こう配のきついヤビツや和田峠などは、苦しくて足を着くと傾斜がきつく、再スタートが大変だが、
富士は距離は24キロと長いが、比較的緩斜面なので止まっても再スタートはできるし、もっと重いギアでも大丈夫なんじゃないか?
 
試しに1速、重いギアにしてみると、いっきに13km/hまで上げることができた。
 
あいかわらず足の痛みは「ピリピリ」しているが、
さらにゆるい斜面ではもう1速重くして、18km/hくらいで登っていく。
 
それにしても聞こえてくるのは、「ハアハアゼイゼイ」と選手たちの荒い息遣いと、鳥のさえずりだけ。
 
なんとものどかな、それでいて「修羅場」のなかを、粛々と登っていく。
 
本当に痛感するのは「練習はウソをつかない」ということ
 
ふだんしっかり練習した人は、ちゃんと成果が出ていて、
そうでない人は本番で苦しい思いをしている。
なので全然楽しくない。
 
このレースにエントリーしたのは、7月に行く北海道4デイズの体力づくりのため。
オートバイのダート走行は、1日走ればなんとなく「カン」は戻るだろうが、毎日数百キロを走るには、体力がもたないだろう。
 
東京は自転車の走る環境があまりに悪くて、自転車自体に興味が薄れていたが、むかしから目標が無いと燃えないタイプなので、ヒルクライムにエントリーすることで、モチベーションを上げていた
ふだんの仕事も自転車で行くようにして、「1日50km」をノルマにしていたが、なかなか走れない日も多い。
 
週末はできるだけ子供と一緒にいたいので、ワダケンやY会長に誘われても走りに行かず、
電動ママチャリに子供を乗せて、都内を走っていたが、やっぱり「登り」は別物だった。
 
20kmすぎにトンネルふたつを超える「高速ストレート」は、オートバイなら100km/h超で走れるところ。
登り坂ながら時速40km/hは出るヒルクラ名物で、みんなここで時間を稼ぐ。
30km/h以上出すと足の腱が、「ピシッ」と切れるような気がするので、
バンバン抜かれるのを横目に、最後の1キロのため体力を温存して走る。
 
案の定、ゴール前、最後の1キロの登りが一番きついが、あとはゴールして下るだけ。
足がつってもいいので、最後の力を振り絞って、ダンシングして登る。
 
って、ゴールしたら本当に両足がつった.....
 
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東京から大阪に転勤し、「毎日通勤でヒルクライムしている」Nさんとワダケン、
こちらも毎日20キロ自転車通勤している、社会人スキー選手H君、
毎週走っているMさんや「走る司法書士バミューダおじさんN師匠も、
すでにゴールしていた。
大阪のNさん、ワダケンは1時間14分でシルバーメダリスト
減量し毎日10分でもいいからローラーを漕ぐ、ストイックな生活をしていた成果だろう。
フェイスブックにゼッケンを入力すると、タイムが分かるらしい。
Mさんが調べてくれたら私は「1時間50分32秒」とか。
2時間は切れたかなと思ったが、途中休んだわりにはがんばったかも。
 
前回3年前も1時間50分だった。
あのときも「来年は1時間半切りを」と誓ったはずなのに、
なぜこうも意志が弱いのか。
 
しばらくしてY会長が到着
あとで聞いたら1時間51分。
カーボンフレームにカーボンシート、カーボンハンドルと、湯水のように金を使い(?)、ヤビツ48分と準備は万端だったはずだが、「本番に弱い?」ジンクスは健在か。
 
それにしても暑い。
ゴールの五合目は標高2300m
ウィンドブレーカーだけでは寒いと思い、ネックウォーマーやニットキャップも持参したが、半袖ジャージでも暑いくらい。
 
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ミクも余裕でゴールしていた(となりのキャラは誰?)
もう有名人なのでそこらじゅうで記念撮影されていたが、恐れ多くて話せず.....。
 
そして下り。
前回はワダケン、Iさんとかっ飛ばして、先導する選手から警笛を鳴らされたが、
今回はゆっくり慎重に下る
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前を行くチームメイト(って誰だっけ?)
 
登りは1時間50分もかかったのに、下りはゆっくり走って30分もかからない。
 
上り車線はまだたくさんの選手が登っている。
 
ジャージがはち切れそうなおデブが多い。
自転車を押していたり、ガックリうなだれて止まっている人も。
 
最後尾にはリタイアした人を乗せるバスと、トラックが迫っている。
彼らのつらそうな顔を見ると、健康なことをしてるのか不健康なのか、
分からなくなる。
 
スタート地点に戻るとさらに暑い。
ここも標高800mはあるはずだが、駐車場のアスファルトが熱くて座れないほど。
 
そして名物の吉田うどん
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暑いなか熱いうどんを食べる。
これはなにかの罰ゲームか?
来年はかき氷がいいなんて思うが、前回は寒かったので、こればかりは贅沢は言えない。
 
半年前に自転車を始めて、Mさんから「自転車やるなら富士に出ないと」と、だまされてエントリーした?Sさんも、遅れながらも無事完走。
 
これがトラウマになるか、今後のやる気になるかは、本人次第。
お互い家も近いみたいなので、がんばりましょう
 
バイクなので高速の渋滞は関係ない。
ゆっくり風呂に入って昼飯食べて帰りたかったが、クルマ組はそうはいかない。
渋滞が始まる前に帰ることに。
 
帰りの高速も暑かった。
2回ほどサービスエリアで休憩したが、都内に近づくほど耐えがたい暑さで、
意識が朦朧としてくる。
 
なんとか帰宅。
速攻でシャワーを浴びて、ビールを一口飲んだところで、ワダケンが到着。
こちらも小仏トンネルでちょっと渋滞しただけで、スムーズに帰れたようだ。
 
自転車運んでくれてありがとう。
7月の北海道まで体力づくりを兼ねて、もっと乗り込みたいので、
練習誘ってください。
 
土曜夜から日曜にかけて妻が当直だったので、
娘は妻の実家に「初めてのお泊まり」だった。
 
淋しくて泣かなかったか心配だったが、娘と一緒に帰宅した妻から、
「朝までグッスリだった」と聞いて、ちょっとガッカリ.....
 
こうして大きくなっていくんだね、
淋しいようなうれしいような。
 
北海道4デイズに出るためには、前後合わせて一週間は、休まなければならない。
 
たった2泊3日でこれだけ周りに迷惑をかけることを思うと、本エントリーをやめようかとも思ったが、「ひさしぶりなんだから行ってきたら?」と言ってくれた、妻の好意に甘えさせてもらうことに(デキタヨメデアル)。
 
テレビでは幼い女の子を殺した犯人が捕まったと、ニュースが伝えている。
無念が晴れたとはいえ、娘を殺された両親の悔しさは、想像を絶する。
 
一方で子供に食事を与えず、餓死させた父親も逮捕された。
小学校に入学しているはずが、行方不明の子供が数百人いるという、信じられない実態。
私の周りには不妊治療を続けている夫婦が何組かいるが、
こんな事件が起こるたび、「いらないなら下さい」と言っている。
 
せっかく授かった小さな命、
せめて普段は出来るだけ一緒にいてやろうと、強く思った週末だった。