所用で立花さんのガレージにお邪魔した
あいかわらずマニアには垂涎の美しい、英国製レーサーたちが並んでいる。
。
8月31日(日)は筑波サーキットで開催された「L・O・C」(レジェンド・オブ・クラシック)というビンテージレースで走ったそう。
バトルオブツイン無き今、旧車レースがどうなっているのか知る由もないが、
これは旧車屋さん主宰のレースらしい。
このBSAはタチバナさんが「セニア350~500cc」に出場(で合ってるのかな)
当然優勝かと思ったら、結果はなんと2位。
1位はなんとCB450(DOHCがビンテージに出ていいの??)
このBSAだって50年以上前のOHVを、極限まで軽量化している。
そして元祖ワークスライダー 立花さんのウデをもってしても、
「相手はDOHCだから、直線なんてぜんぜんかなわない」って....。
旧車レースの盛んなアメリカには、今でもCBのレーシングパーツが豊富にあり、
金さえつぎ込めばいくらでも速くなる。
スガワラじ~じと同じく、70歳を過ぎても現役バリバリの立花さん。
1966年富士スピードウェイのオープニング
そこらのナンチャッテサンデーライダーと違い、
アマチュアレースといえど「勝つために」やってる立花さんからすれば、
同じBSAで負けるならともかく、マシン性能に格段の差があるCBに負けることは、レギュレーションとはいえ納得できないだろう。
大げさかもしれないが、根っからのレーサー立花さんにすれば、そんな感じじゃないか。
立花さんも「今はもう他に出られるレースがない」と悲しそうだったが、
いっそのことY村パパの遺志を継いで、立花さんがビンテージレースを仕切ったら?
などと思ったが、バトルオブツインでツクバの観客席が、大入り満員になった時代は30年も昔のはなし。
観客の入場料で儲かった時代と違い、参加数十台のわずかなエントリーフィーで成り立っている今は、よほどのモノ好きでないと無理だろう。
そんな立花さんの無念を晴らしたのが
息子のヒロミチくんと愛車トライトン
ヘビーウエイト501~750ccクラスで堂々の優勝
「ぶっちぎりの速さ」だったらしい
(ってリザルトがどこにもアップされてない)
FブレーキはレーサーTZのものを移植しているが、しょせんはドラムブレーキ。
表彰式で2位の選手が
「ディスクブレーキの私のインを、ドラムブレーキに抜かれたのがショックだった」
と言わしめたとか。
CB750なども出るクラスで1位は、本当に立派の一言だが、エンデューロでも速いヒロミチ君は、数年前のMXコースの事故で、首に爆弾を抱えているはず。
「通勤のカブでも振動で首が痛くなる」と言っていたのに、ストレートはカウルに顔を伏せても、首への風圧はこたえるだろう。
と、古めかしいレーサーたちの中に、不似合いな2台。
ホンダ主催のCBR250Rのワンメイクレース用に、親子で一台づつ購入したらしい。
レギュレーションがあってないような、昨今のビンテージレースと違い、
これはタイヤやマフラーでさえ厳しく制限される、ワンメイクレース。
立花さんにとって憎き?国産バイクに乗るのは、不本意かもしれないが、
70のジジイだろうが16歳の小僧だろうが、実力次第で勝てるレースは、魅力的に違いない。
いくつになっても「勝つために走る」その姿勢は、菅原じ~じと同じ。
そういえば前回のブログで、モンゴルの地図さしあげますと書いたら、すぐじ~じから
「モンゴルの地図ください」って電話が.....
「ってアナタ、何十回も行ってるんだから、たくさん持ってるでしょ?」と聞くと、
今はこのONCの地図は手に入らないらしい。
毎年ダカールのコースが発表されると、地図やグーグルアースから地形や路面状況を分析して、シュミレーションするじ~じやテルちゃん。
プロドライバーのこの姿勢、
アマチュアなら見習う点は多いと思うのだが...
今年の雪辱を晴らすため来年に向け、じ~じのお役に立てればと、
さっそくJRMに届けてきた。
CBR250は50万以内で買えるのも、良心的。
サーキットレースはトランポがないと難しいので、ホンダがターゲットにしたい若者には、敷居が高いかもしれないが、むかしスズカ8耐や4耐に憧れた、オジサン世代なら意外に流行るかも?
立花親子ならフルノーマルでもひょっとして?
ヒロミチ君、くれぐれも事故には気を付けて。
父上曰く
「バイクばっかり乗ってないで、たまには{ちがうもの}にも乗って(?)、親を安心させてほしい」って。
V350ロングは、しっかりトランスポーターに。
私のVより30cm長いだけで、バイク2台に大人が4人乗れる。
なによりハイエースと違い、高級ホテルに行っても「搬入車はあっち」と言われずに済む。
親子バトル、ぜひ見に行きたい。