今日はレヴォーグが納車の日
自宅から50mのところにスバルのディーラーがあるが、スバリストの義父がひいきの営業マンは、世田谷の支店の人。
わざわざ運んできてくれて申し訳ないが、近所のスバルでは毎日のように、レヴォーグが納車されていて、いつ来るのかと首を長くして待っていた。
定番は青っぽいシルバーらしいが、それでは当たり前すぎる。
どうせなら子供が喜びそうな、派手な色にしようと赤を選んだが、ほんとに真っ赤っか。
近所のディーラーに同じ赤のレヴォーグが展示されているが、赤は膨張色なのかボテッとして見えたので、「失敗したかも.....」と思っていた。
実物を見ると黒いホイールと相まって、かなりスポーツカーっぽくてイイ。
重いだけで何のメリットもないスポイラーの類は、一切付けない主義(クルマもバイクもノーマルが一番)
ホイールも純正のアルミだが、サイドのスポイラーは標準装備とか。
試乗のときよく見ていなかったので、営業のMさんに
「こんなの頼みましたっけ?」と聞いてしまった。
「ステーションワゴン」というカテゴリーはレガシーが始まりだと、Mさんに伺った。
(ベンツのTEワゴンあたりが起源かと思っていた)
昔の「ライトバン」のイメージに比べたら、格段の進化だろう。
赤いクルマは二十数年前、銀座のママに頼まれてお金を貸したとき、
「これ乗っといて」とカノジョが置いて行った、真っ赤な500SL以来。
当時の写真がないので、こんなやつ、87年式だったか
ハードトップの屋根は開閉式でなく、取り外すタイプでかなり重かったが、
雨の日以外は毎日オープンで乗って、気分はマイアミバイス
そのころ乗っていたポルシェカレラより、お気に入りだった。
夜中に六本木のキレイなおねーちゃん5人乗っけて、
麻布警察のおまわりさんに止められたけど、「気をつけなさい」って。
いい時代だったけど今思えばただのバカ.......
コレで長野の実家に帰ったとき、
「東京に行った息子はとうとうヤクザになった」と、近所のうわさになったらしい........
20代のころ、親は言わなかったが親戚やご近所のお年寄りから
「いつ田舎に帰ってくるんだ」と会うたびに言われた。
それが嫌で、いかにも東京で成功しているように「見栄」を張って、
ベンツやBMW,ポルシェなどなど、ガイシャで帰省していた。
田舎でそんなクルマに乗っているやつは、あんまりいない。
(ランボに乗ってるK先輩は、もともとドラ息子なので別)
さすがに誰も「帰ってこい」と言わなくなったが、かなり誤解を受けていたと
あとで母親から聞いて、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
最近は娘を連れて帰ると親戚から
「まじめになったんだねぇ」としみじみ言われる(いえ「カタギ」ですから......)
でもクルマを何台も置けるガレージが持てる身分になったら、
500でなく280あたりの旧いSLを、一台持ってみたいものだ。
こんなやつ↑
メーターパネルはいろいろな表示が点いて、かなりにぎやか。
なにがなんだかよくわからない(ってマニュアル読めよ)。
パドルシフトもついているが、サーキットならともかく一般道では、たぶん使わないだろう。
i-phoneとかi-podをつないで、音楽も聞けるらしい(って当たり前なの?)
よくわからないので妻に任せよう......
近所のスタンドで給油しようと走り出すと、2.5Lのブレイドよりパワー感があるのが、すぐわかる
ターボ車に最後に乗ったのは、マセラッティのビトゥルボ以来か
これも知り合いの借金のカタに預かった(って、本当にカタギなんですけど.......)
にわか成金がグランツーとかギブリとか乗ってる今と違い、「知る人ぞ知る」大人のブランドだった。
ビトゥルボはイタリア語で「ツインターボ」
アクセルを踏み込んだ時の「ヒュ~~ン」って音が、いかにもターボらしい。
でも「ホントに2個ついてんの?」ってくらいな走りだったような.......
当時はポルシェのドッカンターボなど乗りにくいモノばかりで、
個人的には「NA(Natural Aspiration )=自然吸気」が好きだった。
「大人のクルマ マセラッティ」と言っても、しょせんはイタ車
預かっている3か月のあいだにいろいろと壊れ(雨漏りも♡)、
修理で「通った」ガレーヂ井太利屋の常連に.....
「ガレーヂ井太利屋」 すごいなつかしい........
若いころK林A美、Y山Eミーと「六本木三羽鴉(ガラス)」と呼ばれた、
モデルのリヤ姐さんに、
「ゴジのとこに遊びに行こう」と誘われて、行った先が代官山のアパレルメーカー「井太利屋」(世の中にヒョウ柄を流行らせた張本人)。
姐さんが受付の女性に「社長いる?」と聞くと、
「屋上にいらっしゃいます」との答え。
「またヒョウと遊んでるよ」って??
行ってみたら本当に檻の中に、ヒョウだかジャガーがいて驚いた。
ゴジ姐さん、元気かなぁ
マセラッティ、今の代理店はユダヤ系のコーンズとか。
どおりで販売戦略が井太利屋とは格段に違って、うまいわけだ。
ちょっとご近所をひと回りのつもりが、楽しくて環八まで行ってしまい、
思わず「第三京浜の誘惑」に負けそうになった(乗らなかったけど)
義父の2.0はオプション取り付けがいろいろあるようで、10月3日納車とか。
新しモノ好きな義父のこと、
3年後にハイブリッドでも出たら、また買い替えるかもしれない。
そのときは義父の2.0を引き取ろうと、
まだ納車前なのにひそかに画策している,,,,,,,,,。
ブレイドは明日、新しいオーナーが引取り予定。
ウチは1台しか置けないので、義父の家で預かってもらうため、乗っていこうと思ったら、
「よかったら私が運びましょうか」ってMさん。
本当に日本車ディーラーの営業マンは、腰が低い。
{1000万以下のベンツはベンツじゃないから}
昔はこのくらいプライドが高かった外車ディーラーも、時代の流れには逆らえず......
ベンツでさえCMにスーパーマリオが出てくる、情けない世の中。
国産並みの低価格になった今、「数」を売らなければならないので、だいぶ腰は低くなったように思う。
「そこまで卑屈にならなくても」ってくらい親切丁寧な営業は、知り合いのガイジンさんが初めて日本で国産車を買ったとき、「カンゲキシマシタ」って本当に感激していた。
「ままのくるま、バイバイするのいやだ~」って泣いていた娘、
これからお迎えに行ってこのレヴォーグを見たらなんて言うか
今から楽しみなのだ。
500SLの後日談
ママが手放して買ったのが、私の知り合い
正月にさいたまの彼の実家にコレで遊びに行ったとき、
泊まるつもりで昼間からしこたま飲んだ。
酔いつぶれて昼寝していた彼が、突然ムクッと起きた。
「用事を思い出したから帰ろう」って
まだベロベロに酔っているので、今日は泊めてもらおうと説得したが、
「絶対帰る」ときかない。
私も酔っていたので助手席に座り、二人で帰ることに。
家を出てすぐの交差点
直進のはずがなにを思ったか、加速しながら突然右にハンドルを切った彼。
思いっきり道路わきの植え込みに突っ込み、そのまま暴走。
街路樹に激突してやっと止まった。
街路樹に食い込んだベンツの前が、マッハ号のように「へ」の字に大破。
ラジエーターから盛大に水蒸気が上がっている。
なのに彼は一生懸命走ろうと、アクセルを踏み続けていた.........
「気を付けて」と言ってからここまで1分足らず
目の前でコトの一部始終を見ていた、彼の親や兄弟。
みんなであわてて駆け寄って、警察が来る前に壊れたベンツを、
また実家のガレージに隠した.......。
いまでも彼に会うとこの時の話しで盛り上がる。
なにせ「なんにもおぼえていない」というのだから。
危険ドラッグで事故のニュースを見るたびに、この出来事を思い出す。