R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

勝利の女神

美味しい日本酒が手に入ったので、強くもないのに熱燗にして、ひとりチビチビ呑んでいたら携帯が鳴った。
 
毎日の仕事も6時でおしまい。
友達も少ないのでこの時間に電話が鳴ることは、滅多にない。
「ひょっとして入院中の母親が....」
なんてドキッとしながら、画面を見たら「菅原義正」って(!)。
 
日本時間で夜の9時半ってことは、地球の裏側は朝の9時半。
スタートしていてもおかしくない時間なのに、
「まさかリタイア??」
なんて思いながら電話に出ると
 
「こんばんは~」ってなんとも幸せそうな声が。
 
「朝の9時半になにやってんですか?」と聞くと
 
「今日は10時スタートだよん」って(あと30分しかないのに電話してていいの??)
 
「たまには日野さんのホームページでも見て、ちゃんと勉強してね」って、
毎日ちゃんと見てますよ。
 
きのうはイキケのビバークで休息日。
クルマもヒトもしっかりリフレッシュして、今日から後半に突入する。
 
2015年はエンジンのパワーアップに伴い、足回りを強化したらしい。
それが功を奏したのか、前半戦はかなり調子がよく、テルちゃんとも互角に走れるようになったとか。
「足回りがいいと走るのも楽しいね」と言われて、ロータス創始者コーリン・チャップマンも、じ~じと同じこと言ってたなーと思った。
 
「(マシンが)壊れないということは、まだ(車重が)重いということだ」
 
非力なマシンでも極限まで軽量化と、足回りの絶妙なセッティングで、パワーに勝るマシンとも勝負出来る。
「小兵の」ロータスとレンジャーに、共通点を見た思いだった。
 
「(新人ナビの)若林さんは大丈夫ですか?」と聞くと、
 
「一日一回は{これで死ぬかも}って思うらしいけど、がんばってるよ」って。
 
急傾斜のガケ(ってことは体感的にはほぼ垂直)を下ったとき、レンジャーの後ろで落石が発生。
かなり大きな岩がレンジャーを追い越して転がっていったとき、
「終わった....」と思ったとか。
昔モンゴルラリーでテルちゃんのナビをやったハカセが、初日のダートであまりのレンジャーの速さに、おそろしくてナビが出来なかったと言っていた。
 
ダカールに比べればモンゴルのルートは、稚戯に等しいはず。
男でも音(ね)を上げるほどの速さを、ラリー初心者の女性が務まるのか、ちょっと(かなり)懐疑的だった。
 
さすがに標高4800mのアンデス越えでは、若林さんもナビの羽村さんも高山病になり、ミスコースするほど意識がもうろうとしたらしいが、写真を見る限りかなり元気なようで安心した。
 
長年オヤジ二人の「むさくるしい?」コクピットも、女性が一人加わるだけで、
「やる気になるんだよね~」って。
 
「クルマのパワーアップはもう限界だけど、{女の子}がいるだけで、オジ(イ)サンは100馬力くらいアップしちゃうよ」って
(オトコっていくつになっても「男の子」なんだなァ)。
 
 
10L未満クラスではテルちゃん1位、じ~じが2位のワンツー体制。
3位のウニモグに16時間のアドバンテージがあるらしいが、大きなトラブルひとつで簡単に順位がひっくり返るのがラリー。
「油断は禁物だよ」って。
 
明日は菅原ママがブエノスアイレスに向けて出発するとか。
できれば二人、ブエノスアイレスのあやしいバーで、タンゴでも踊ってほしいところだが(帰ったら個人レッスンしましょうか??)、「勝利の女神」と一緒でもママは許してくれるハズ。
 
酔っぱらって聞いたこと忘れないようにあわてて書いたけど、もっとキワドイことも言ってたよーな(酔っ払って忘れちゃった.....)
ラリー中はブログなんて読んでるヒマないだろうけど、後半戦もがんばれ~