先々週のこと。
まとまったカネを稼いだのでマックスで散財したあと、神田川のよこっつにも食事をふるまうとのことで、私もご相伴にあずかれるらしい。
土曜は千葉で仕事らしいので、終わったら自宅まで来てもらうことに。
土曜は妻が仕事で私は娘のお守り。
なので娘と三人でレヴェーグに乗り、マックスへ向かう。
土曜店長のAI女史のバイクにまたがり、ゴキゲンの図
(これはいったい何CCなのか、あの細い体でよく乗るものだ)
親方は散財すると豪語したわりに、パンツ1本しか買わない。
せっかくなので色違い全部と新作のシャツも買わせようとしたが、ダメだった(ケチ)
オーナーが出てきて
娘は坊主アタマの人を見ると「お坊さん」だと思っている。
二人して「なむなむ」って.....
ヒットエアーのエアバッグジャケットを買って以来、
他のジャケットが怖くて着られなくなった。
なのでマックスのオサレなジャケットも、残念ながら買う気にならない。
本当に着るものにお金をかけなくなった。
20数年ぶりに会った知人に、私が靴下からパンツまでユニクロだと言うと
って言われた。
彼は脱サラして事業を始め、今は社員100人以上の社長さん。
毎年、洋服代に1000万以上を使うそうで、お気に入りのイタリアンブランドのファッションショーには上得意客で呼ばれて、その場で数百万円分オーダーするらしい。
まぁ景気には貢献しているし、本人も満足だからいいのだろうが、そんなアブク銭があるのならモーリタニアに学校でも建てれば、自分の名前が付けられるだろうに。
私に限らずあのころはみんな同じように無駄なカネの使い方をしていた。
海外ラリーの定番ウェアはMSR(マルコムスミス)だったかもしれないが、
夜の東京砂漠ではアルマーニのスーツに、シャネルやグッチのセカンドバッグが戦闘服だったような.....
「お金は遣わないと入ってこない」
あのころはそう信じていたが、
「おカネは使うと無くなる」ことを、最近やっと知った。
20年ほど前オフロードに目覚め、途上国に走りに行くたびに貧富の差に、カルチャーショックを受けた。
生きるには最低限のパンと水があればいいのに、なんで何十万もするスーツが必要なのか。
とはいえそんな海外ラリーに湯水のように金を使ったが、それ以上に人間的に得るものは大きかった(と思う)。
「神田川のよこっつをぽるこに連れて行きたい」
という親方のリクエストにお応えして、五反田で待ち合わせたら、よこっつが奥様も連れてきた。
本人いわく「ダルビッシュと同じ194cm」の身長なので、どんな奥さんか想像できなかったが、お会いするとごく普通の女性で驚いた(奥さんも巨人かと思った)
二人のなれそめはよこっつが働いていた、オサレなカスタムショップ「リトモナントカ」に、バイトしてた奥さんがよこっつに惚れたのが始まりとか。
無理やり力づくで....と思ってたのでまたまた驚く(超人ハルクか......)。
食事中の写真は無いが、身長差40cmくらいの二人のほんわかした雰囲気に、こちらも幸せな気分にさせてもらった。
夜の11時、親方はこれから館林に帰らなければならない。
今日のアシはミッドシップ2シーターの軽トラ。
カーナビも古く都内の道も知らないので、本当に帰れるのか心配だったが(道に迷ったフリして五反田の歓楽街でスタックしないか)、新しくできた外環状大井線の乗り方を教えて別れた。
翌日、「横浜方面に行っちゃいました」って、
目的地は伊勢佐木町だったのね........
日曜は妻が欲しがっていた長靴を買いに、「日本野鳥の会」へ。
実は自宅から自転車で10分のところにあって驚いた。
行ってみると山手通りから奥まった古いビルの中に入っていて、意外さにまた驚く。
この長靴はアウトドアで野鳥の観察をするのに、メーカーと野鳥の会が共同開発したらしいが、デザインがかわいいので女性ファッション誌で火が付いたらしい。
野鳥の会事務局の隣りに小さなショップが併設されていて、本来は土日休みだったらしいが、この長靴の問い合わせが多すぎて土日もオープンすることになったらしい。
「野鳥の会」で検索すると、「野鳥の会ブーツ」と出てくるほど。
次回の買い物が安くなるというので、会員登録に住所氏名を書いたら
「お近くなんですね」と女性店員の方に言われた。
「通販はやっていますがデパートなどに置いていないので、サイズが心配な方はこちらに買いに来られます」
とのことで、この日も大阪や群馬、静岡からわざわざ買いに来ていた。
色がかわいいので私もつい1足、
ウグイス色と思ったら「メジロです」って.........
箱もシャレている。
他にもカモフラ柄のポンチョなど、ひさびさに物欲をくすぐられた(買わないけど)
河川敷を走っていると突然初老の男性が行く手に立ちふさがり、
「野鳥が卵を産んでいるので走らないでください」と注意された。
河川敷にはたくさんの渡り鳥が来ているらしい。
このときは走るのが楽しくて聞く耳を持たなかったが、そのうち実力行使で警察を呼ばれたりして、いつの間にか走るのをやめてしまった。
あのころはお互い「天敵」だったのが、こうして買い物をするようになるとは(それもこんな近くにあったとは)。
梅雨の晴れ間の週末に多摩川へ双眼鏡と鳥類図鑑を持って、
娘と一緒に野鳥観察に行ってみようか。