R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

真夏の出来事

猛暑が続いているが、それでもうれしいことはある。
 
自営業で自宅と事務所が一緒の私は、通勤がない。
毎朝、妻と娘を送り出したあと洗濯機を回すが、前日夜に干した洗濯物が、朝にはもう乾いている。
寝苦しい夜はまだまだ続きそうだが、洗濯好きの私にとってこの猛暑は、なかなか乾かない中途半端な乾燥機以上に頼もしい。
 
それにしても5年後の東京オリンピックは、こんな猛暑でも開催するのか。

秋は欧米のプロスポーツがシーズンを迎えるので、人気の無いオリンピックの視聴率は上がらない。
なのでこの時期に開催するらしいが、屋内外を問わず世界中の選手や観客が、熱中症で命の危険にさらされるリスクを思えば、スタジアム建設でもめるより開催時期をずらすなど、議論することは他にあるだろう。

東京ドームのような建物でじゅうぶんだと思うし、既存の施設を使い移動距離も短い、「コンパクト五輪」というコンセプトは、いったいどこへ行ってしまったのか。
 
「再開発」という名のもとに、○○ヒルズという建物が都心に乱立し、需要と供給のバランスが崩れている。

オリンピックバブルと言われ地価は高騰しているのに、賃料相場は下落し続けていて、ヒルズの元祖、赤坂のアークヒルズ六本木ヒルズは、1階の店舗もテナントが決まらず、ガラガラなのを「カベ」で隠している。
 
昔働いていた不動産屋の一帯が再開発になり、六本木ヒルズができた。

当時は麻布十番にかけて金魚屋や運送屋、食堂や氷屋など代々続くお店がたくさんあり、喧騒の六本木の一歩裏に入るだけで、下町の風情が楽しめたが、高層ビルだらけのなんとも無機質な空間になってしまった
(すっかり有名になったたい焼き屋も昔は並ばずに食べれたのに、週末は1時間待ちとか.........)。
 
 
 
日曜日、娘の髪がだいぶ伸びたのでS君にカットしてもらうことに
 
暑いのでクルマで行こうと思ったが
「ばいくでいきたい~」
とリクエストが.......。
 
昔はどんなに暑くても、毎日欠かさずバイクに乗っていたが、猛暑のなか空冷GSに乗るのは、真夏にどてらを着て火鉢を抱く「我慢比べ」か罰ゲームのようで、さすがに乗る気になれない。
 
自宅の下が事務所なので出かける用が無いときは、朝夕の保育園の送り迎え以外、「一歩も」外に出ないときがある
(食事も自分で作るので、万歩計をつけたら1000歩も歩いてないかも........)。
 
暑いなか通勤がないのはいいが、いくらなんでもカラダに悪い。

なので毎日仕事先には自転車で行って、事務所に戻ったらシャワーを浴びて、1日3回は着替えている。
 
ヒットエアーのエアバッグジャケットを買って以来、娘を後ろに乗せるのがこわくなった。
どんなに安全運転しても信号無視する車はいるし、暑さでボーっとしている輩もいる。

もしそんなクルマとぶつかって投げ出されたら、娘が下敷きになって自分が助かることに。
これでは本末転倒なので、「バイクのりたい」とせがまれてもグッと我慢していた。
 
でも天使のようなかわいい顔で、お願いされると断り切れず
 
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来てしまった。
 
こんなに緊張してバイクに乗ったのは、むかし鮫洲の試験場で、限定解除の試験を受けたとき以来かも。
 
限定解除の虎の穴 }佐川自動車教習所で修業を積み、満を持して臨んだ第1回。
最初の課題のS字やスラロームは一発OKだったが、外周に出た1コーナーで「走りにメリハリをつけようと」おもいきりバイクを寝かしたら、ステップから火花が出て即中止....
 
二度目の試験は自分が教官になったつもりで、基本に忠実に走った。
 
「交差点を左折するとき鮫洲の試験官は、路肩の排水口のふたを後輪が踏みながら、左ギリギリに寄せて左折するのを見ている」
 
「右折のアクションを起こす3秒前に{おおげさに}後ろを見て後方確認、ウィンカーを点滅したら再度後方確認し、交差点中央のしるしの内側をなぞるように右折する」

などなど数え上げたらきりがないくらい、集中して走り2回目で合格。
 
たまたま知人のY君も受験していたが、この日合格したのは30人中私とY君の2人きり。
 
全員の試験が終わるまで見ていたが、ちゃんと練習していないのが一目瞭然。

スラロームもアクセルのオンオフで走れない人がほとんど、
ヨロヨロフラフラでは白バイあがりの鬼試験官の目はごまかせない。
 
限定解除の合格率は10%以下というが、練習してなきゃ落ちるのは当たり前。
 
ハーレーの外圧で法改正後、たいした練習もせず教習所でカネ積んで、合格したおぢさんライダーは、100馬力オーバーの最新マシンに乗る前に、ジムカーナやサーキット、MXコースなどで、スキルを磨いておいたほうが身のためだと思う。
 
 
後ろに乗った娘が喜んでいたのは、自宅を出てから10分間だけ。
山手通りの中目黒を超えるころには、後ろで爆睡している。
 
右に左にぐらんぐらん揺れるので、
「タンデムベルトから落ちることはないか?」
「ヘルメットが脱げるのでは?」
と心配になり、路肩に止めてバックルとアゴひもを締め直した。
 
さすがに暑かったのかお店に着いたとたん
「あついあつい」とヘルメットと上着を脱ぎ捨てた。
 
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「きもちいい~~~」
こんな小さいうちから美容院通いなんて。
パパが子供のころは親にバリカンで刈られてマルコメぼうやだった。
 
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S君に「じっとしていてね~」と何度言われても、なかなかじっとしていない。
 
「あのね~○○くんがほいくえんでね~.......」
大声でしゃべるので他のお客さんにも迷惑だが、本人はひさびさの美容院に大興奮。
 

でもこんなかわいい顔されたらもう怒れない。
Sくんご迷惑おかけしました。いつもありがとね
 
そんなSくんも実は「限定解除一発合格者」
 
白バイ隊員が竹刀を持って指導する、八王子のモトテクニカ(だったかな?)で練習し、府中の試験場で文字通り「一発合格」(blueshadowさんブログ拝借します)。
 
結婚して子供が生まれるまで、フルパワーのVマックス乗りだった(懐かしいねぇ)
 
帰りも暑かったけど安全運転で無事到着。
並走する車の人たちから「かわいい」とか言われて、すっかり気をよくした娘。
 
「きょうのおむかえはばいくできてね」
 
保育園の男の子たちは仮面ライダーに夢中だが、バイク乗りのパパは私だけ。
なのでバイクで行くとおぢさんだけどヒーローなのだ。
 
でも夕方6時はまだまだ暑いんだよね.......