R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

2年ぶり

先日、所用で横浜までバイクで向かう途中のこと。
天気も快晴、バイクも調子がよく、中原街道を気持ちよく走っていた。
多摩川の橋を「シュィーーーーーン」と加速しながら渡ったとき、ミラーにチラッと赤いランプが見えた。
 
「ヤバい!!!!」
 
ロックするくらいガクブレーキ
ミラーを見るとすぐ後ろに、赤いランプを点滅させた白バイが.....
 
気持ちよく走っていたので90km/hは出ていたはず。
中原街道は50km/h制限なので、40キロ超過か.....
 
少し前、元自衛官で今は茨城の実家のレストランを継いでいるI君が、40キロ超過で赤キップ、一発免停になっていた。
都内でバイクに乗っていると、すり抜けや速度違反、停止線オーバーなど、細かい違反は毎回のようにしているので、けっして他人事ではないと思っていたが、まさか自分もやるとは......
 
胃液が逆流したように、口のなかが酸っぱくなる。
 
白バイが近づいてきて横に並び、
 
「気を付けて走ってくださいね~」
 
とマイクで言って、Uターンエリアで戻っていった。
 
「.........助かった」
 
たまたま計測距離が足らなかったのだろう。
 
そのあとは免許取りたての初心者のように、安全運転で走った(原チャリにも抜かれた)。
 
ひょっとしてあのまま調子に乗って走っていたら、どこかで事故を起こしたかもしれない.....
 
そう考えればヒヤッとしたのもいい経験だったのかも(ちょっと寿命が縮んだが.....)
 
I君は罰金で7万円を払ったという。
 
そのぶんが浮いたのだから、家族でI君の店に食べに行ってもいいし、妻や娘になにかプレゼントしてもいい。
 
バイク仲間の忘年会で、白木屋でパーっとやるか。
 
なんていろいろ妄想していたが、よく考えたら12月はGSの車検だった。
今回はハーネスとジョイントブーツの交換もあるので、とてもじゃないがこの上納金では足りない(でももし捕まっていたら、高額の罰金を払う羽目になっていたのだから、ラッキーなのか)
 
12月8日がGSの車検満期。
今回はハーネスの交換と車検を一緒にフラットにお願いしていたが、昨日ふと車検証を見たら、有効期限が「12月5日」だった.........!
 
電話してみたがフラットは火曜日休み。
そういえば先日行ったときも工場は忙しそうだったので、
「オレ忘れられてる??」
と思ったが、今週はちょこちょこ予定があり、今日しか時間がない。
仕方ないので急きょユーザー車検に行くことにした。
 
ネットで予約しようとするが、ナンバー記入のところから何度やっても、先に進めない。
 
私のバイクは「品川か○○○」だが、ネットの申込みページにはナンバーを書き込む欄に、所在地(品川)の表示と、かな文字のあいだに「分類番号」が入る。
 
「今のバイクは分類番号があるのかなぁ?」
などと思い、タービュランスIさんに電話してみる。
 
私  「ネットで予約できないんだけど、{分類番号}」ってなに?」
 
Iさん 「それ、ひょっとして{軽自動車検査予約}からやってません?」
 
私  「だってバイクって軽自動車でしょ?」
 
Iさん 「バイクなら自動車検査法人のHPから予約ですよ」
 
って......????
 
どうやら私が一生懸命やっていたのは、軽自動車検査協会のネット申し込みだったらしい.....
 
なんとか今日午後の第4ラウンド予約が取れた。
 
整備といっても先日フラットTくんに、しっかりやってもらっているので絶好調。
とりあえず洗車してアーマオールで「ツヤとテリ」を出し、品川陸自に向かった。
 
イメージ 1
まず品川陸自の前にある、「早川自動車」さんで事前整備してもらう。
2年前と同じくライトテスターと申請書の代行、自賠責保険加入手続きをお願いした。
 
ここは30年前、車検の代行屋をやっていたとき、毎日のようにお世話になった。
 
VWの古いビートルやカルマンギア、タイプ3、タイプ2(デリバン)や、旧いベンツやポルシェ、フェラーリなどなど、毎日いろいろなクルマを車検に通す前、ここで排ガスやブレーキ、光軸調整などの事前整備をしてもらった。
 
旧いビートルは世田谷の修理工場から、ここまで来る10キロほどでオイル漏れする。
車検のラインに入る直前に車の下にもぐり、下周りを一度ウエスで拭いておかないと、オイル漏れで落ちてしまう。
 
いくら液体パッキンなどでふさいでも、熱で膨張するとどこかから、オイルが滲んで止まらない......。
 
むかし白金で管理していた高級外人貸家に住んでいた、英国人のHさん
 
週末はいつも愛車の旧いジャガーと、奥さんのミニをガレージで整備していた。
 
ジャッキアップしたジャガーの下に、オイルが漏れているのを見つけたので
 
「オイル漏れてますよ」
 
というとHさんが
 
「当たり前だよ、クルマなんだから」
 
って.............
 
となりに住むのがイタリア人銀行家のAさん
 
彼もクルマ好きで乗っていたのが、旧いジュリアとマセラッティ・ビトルボ。
こちらもよく壊れていて、Aさんがガレージで治していた。
 
Hさん 「見ろよあのジュリア、イタ車はすぐ錆びるからダメだなー」
 
Aさん 「あのジャグワー(外人は発音が違う)、すぐオイル漏れしやがる
     まるで小便洩らしたジイさんだよ」
 
そういいながらも工具を貸しあったり、ホームパーティーをしたりと仲がいい。
2人でガイジン漫才コンビで売り出せば、絶対売れたと思うのだが、こんな会話を聞くのが楽しみで、用もないのにちょくちょく顔を出していた........
 
ライトの光軸は上下は合っているが、左右だけほんの少し左に向いている。
いつものことだが本番の車検で、「ちょっとだけ左手でハンドルを押して」、右に向けるよう指示される。
 
エンジンも
「こんなに開けて大丈夫か?」
と心配になるくらい回さないと、規定の光量に届かない.......。
 
そして
イメージ 2
2年ぶりの車検場、
 
昔はアウトローっぽい代行屋サンがたくさんいて、隅っこにあった売店でコーヒー飲んでたむろしていたが、その建物も今は無い。
 
ブレーキテストは2回とも「×」
 
とうとうメーターも狂ったか....
 
と思ったが、検査官が
「旧基準だからOKです」
って(そーなの?)
 
ライトは微妙に左にハンドルのバーエンドを押して、5000回転くらいエンジンを回して、一発合格。
 
検査官から
「整備手帳は」
と聞かれ
 
「手帳は無いけど、新車が買えるくらい修理代かかってます」
と言ったら、
「じゃOK」って。
 
イメージ 3
2年ぶりなので毎回ドキドキするけど、検査が通るとホッとするのは、30年前と同じ。
ここに来るといろいろあった若いころの思い出が、アタマのなかを走馬灯のように蘇り、胸が苦しくなる.....。
 
新しい車検証をもらうため窓口に行くと、納税証明書を見た職員に
「あれ?名変したのかな?」
と言われびっくり
 
納税証明を見ると
「品川300・・・・」
 
クルマのレヴォーグの証明書を持ってきてしまった.....
 
あわてて品川区役所に行き、証明書を発行してもらい陸自にトンボ返り。
 
イメージ 4
いつまで乗るかわからないが
(来年のアフリカツイン発売が一つのヤマか?)
 
とりあえず次はハーネスと、リアのジョイントのブーツ交換。
 
T君よろしくね