R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

ゲスの極み


先日、ホンダショールームに行ったとき、品切れだったカタログが届いた。
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合成ではないと思うが、どこの砂漠だろう(近場でグラミスかな)。
でも「True Adventure」を標榜するなら、奥の砂丘を超えて来てほしかった。

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230kgと決して軽くないマシンが、軽快にテールスライドしている様は、これだけで高いポテンシャルを感じさせる。

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優勝したワークスマシンNXRから初代アフリカツインが誕生したように、もし今年のダカールでホンダが優勝していたら、もっと強気なコメントが書けただろうに....

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おカネがかかっていてワクワクするようなカラー写真が満載だが、抽象的な言葉ばかりで、エンジン特性のグラフやエンジン断面の詳細なイラストなど、昔のクルマやバイクのカタログと違い、載っていない。

「詳しくはWEBで」が今の流行なのだろうが、ちょっとさびしい気もするのは、昭和のおやぢだからか。

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パニアケースやトップケースは1200GSのものより、はるかに安いんだろうナ。

「こんなカタログ読んでないで、はやく買えよ」

欲しいものは悩む前に買っていた、昔の私を知る人たちからは、こんな声が聞こえているが、「予想を上回る1000台を超える受注」なんて言われると、あまのじゃくな自分はちょっと引いてしまった。

すでに納車された人もいるようなので、そのうち街や高速のSAで見かける機会も、増えるのだろう。

いつかは買うとしてとりあえず「つなぎ」でもう一度、初期型アフリカツイン(RD03)に乗るのもいいかと思ったが、ヤフオクで一台だけ出ていたのが37万と、意外に高額で驚いた。

私が乗りついだ2台の650は、最初が15万、2台目がたしか10万円で人気もなかった。
88年の発売から29年、マニアの多いCB750やカワサキのZなら、カリフォルニアあたりでアフターパーツがいくらでも手に入るだろうが、いかんせん500台限定販売で、パーツも入手困難だろう。
それでもピカピカのCB750が200万以上するなら、37万はお買い得なのかもしれないし、発売当時のPRビデオを見れば、今でもじゅうぶん乗れるはず。
昔のように投げたり崖から落とさないで、今度こそ大事に乗るだろうが、ちょっとツナギで買うには高すぎる。

GSの左ウィンカーが点かなくなったので、バラしてみたらリレーが寿命らしい。
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フラットのT瀬くんはレースの助っ人で関西に出張中らしいので、修理は週明けまでおあずけだが、せっかくタンクも外したのでアーマオールで磨いてやった。
(私が整備すると壊れるので.....)

パッと見は新車の輝き、なわけはないが、かなりきれいになった。

私がアフリカに心を奪われているのを気付いているのか、最近すこぶるGSの調子がいい。
バッテリーも乗るたびに充電しているので、寒い朝の始動もバッチリ。

普段は大事にガレージ保管して、たまにツーリングで乗ってやる。

これが正統派の旧車乗りだと思っているが、現実は毎日仕事のアシとして、渋滞の激しい都内をガシガシ乗っている。

本当にかわいそうなので1200GSが発売されたとき、ハンコと手付金を持ってフラットへ試乗に行った。
100GSとは別次元の速さと、死ぬほど効くブレーキに感動しながらも、
「これ乗ったらいつか死ぬなぁ....」なんて、走りながらふと思った。

それでも毎日乗っているうちに、いつかこのスピードにも慣れてしまうだろう。
100GSなら渋谷まで25分かかるところも、1200なら20分とアベレージスピードが上がってしまい、無鉄砲な私はいつか大事故を起こすことを、誰よりもわかっているつもり。
今もとりあえず無事なのは、100GSの非力なエンジンとプアなブレーキのおかげだったと、感謝しているのも事実。

自宅は駐車場が無く、GSも狭い軒先しか停められないので、娘が小学生になる前に引っ越そうと家を探していたが、ここ数年のわけのわからない不動産バブルのせいで、購入を断念し自宅と事務所を大規模リフォームした。

「クルマが2台、バイクが数台置けるガレージを作って、旧いポルシェを買って」
なんてひとり妄想していたが、あこがれのガレージライフはバブルがはじけるまで、しばらくお預けになったので、あいかわらずバイクは1台、屋根はあるが不用心な軒先に停めている(早く中国が崩壊してバブルがはじけないかと、毎日祈っている)。

今はカタログとネットの情報に日々悶々としていて、まだアフリカツインには試乗していないが、1200GS以上に乗りやすいことは分かり切っているし、なにより「アフリカツイン」なので、乗ってしまったらどうなるか自分でもわからない....

でもGSも本当に絶好調なので、新しいオンナに乗り換えたいけど、旧くてもカラダに馴染んだ古女房も捨てがたいと、優柔不断なゲス野郎なのであった。