先週のこと、妻が仕事で沖縄へ行くことになり、娘の卒園祝いを兼ねて木曜から日曜まで行ってきた。
気ままな自営業、というわけではないが、世間一般の人たちのように年度末も関係ないし(年度末ってナニ?)、有給ならぬ無給休暇だが、携帯電話が通じるエリアであれば、とりあえずなんとかなる仕事なのがありがたい。
羽田にて。
初飛行機にドキドキワクワクの娘。
子供が仕事を体験できるテーマパーク「キッザニア」で、スチュワーデスの仕事をしたので、
「はたらいているスチュワーデスさん、みたい~」
と興奮していたのだが......
朝7時50分出発なので娘は6時起き。
空港に向かう電車でも大興奮だったので、飛行機に乗ったとたんに電池切れで、せっかく窓際に座ったのに爆睡。
このまま着陸まで一度も起きなかった。
おととしの京都旅行のときも、初めての新幹線にワクワクしながら弁当食べたとたんに、京都まで爆睡していたが、これから小学生になるのに大丈夫かと、不安になる。
そして那覇空港に到着
すっかり充電して元気いっぱい
「よいしょよいしょ」
予約していたレンタカーでホテルへ向かう。
沖縄は昔ダイビングで離島には行ったが、本島は初めて。
週末は大渋滞するという那覇市内も、クルマはそこそこ流れている。
おなかも空いたので図書館で借りてきたガイドブックを頼りに、ローカルなハンバーガーショップへ。
「A&W」
地元の人は「エンダー」と言うらしい。
店構えもアメリカのダイナーっぽい
ポテトはマックよりかなり油っぽいが、子供はこの味が大好きらしい。
若い人からお年寄りまでお店もけっこう混んでいて、島中を走っているとそこらじゅうにお店がある。
ホテルは去年できたばかりのヒルトン北谷リゾート
ちょっと高いがここしか空いていなかった。
3月なのでまだ泳げないが、目の前の海は埋め立て地で、海水浴場ではない。
すぐ近くに嘉手納基地と普天間基地があり、轟音を立てながら目の前を、米軍の戦闘機がひっきりなしに離着陸していく。
ホテルの宿泊客も中国人以外は、圧倒的に米軍人とその家族が多く、まるで外国に来たみたい。
妻は午後から仕事なので、娘と二人で近所を散策
あいにく天気は悪かったが、ホテル近くのアメリカンビレッジにあるゴンドラに乗ったり。
海賊たちと記念撮影したり
沖縄で結婚式をするために、香港から来た新婚さんと記念撮影も
となりにいた中国人マダムがベッドでくつろいでいるのを、真似ているらしい
そして夜は懇親会で立食パーティー
地元のエイサーの踊りのショーを見たり、
ゲストのバルーンアーチストからプレゼントをもらって、ゴキゲン
娘と一緒にもずくスープと、チャーハンばかり食べていた。
そして翌日は午前中、妻が仕事のあいだ、1月から沖縄に単身赴任中の、「元祖GSマフィア」Y村君がホテルに会いに来てくれた。
昨日見たエイサーのリーダーが、Y村君にそっくりだった。
東京生まれのくせに「ウチナンチュ」(地元民)にしか見えない。
本人も
バイクは乗っていないらしいが、
「新型アフリカツイン、1台見ましたよ」って。
端から端まで3時間で行ける沖縄でも、ハーレーやビッグバイク乗りがいて、週末は北の端までツーリングしているとか。
山が無いので林道ツーリングもできないが、空港近くの空き地を使ってMXやダートラレースを、地元の有志が主宰していて、意外にバイク天国らしい。
中国人観光客が多いことを聞くと
「那覇の港に大型フェリーが着くと、4000人くらい中国人が下りてきます」とか。
島中のホテルが中国人観光客に占拠されていることを、想像するだけで恐ろしいが、30年前は日本人が大挙して海外旅行して、現地の人から煙たがられていたことを思えば、因果応報、仕方ないことなのだろう。
ここは外国だと思えばあきらめもつくか(ってやっぱりイヤだが)....
吉村君と別れたあと、近くの砂浜に行き
砂のお城を一緒に作って。
どこへ行ってもこういうプリミティブな遊びが、子供は一番好きなのだろう。
こうしているあいだもアタマの上を、米軍の戦闘機が低空でガンガン飛んでいる。
Y村君も
「このあいだ北朝鮮がミサイル撃ったときは、もっとたくさん飛んでました」
と言っていた。
ホテルのプールで隣りにいた屈強そうな海兵隊員に、トランプが大統領になる可能性を聞いてみた。
彼は鼻で笑って
「あんなやつが大統領になったら、アメリカはおしまいだよ」って、日本語に訳せない言葉を連発していた。
「沖縄の駐留米軍を撤退させる」なんて言っているが、本当にそんなことになったらこの島は、あっというまに中国人に占領されるんじゃないか。
わがもの顔で歩いている中国人を見て、おそろしくなった。
レンタカーで普天間飛行場の反対派の現状を見に行きたかったが、子供がいてはなかなかそうもいかない。
そして妻の仕事が終わり、娘が楽しみにしていた「美ら海水族館」へ向かった。
お昼ごはんは沖縄そばを食べたいという妻。
私はスープのにおいが苦手だが、沖縄に来てそんなことも言っていられない。
覚悟を決めてガイドブックに出ていた、嘉手納基地の先にある「金月(きんちち)そば」を食べる。
覚悟を決めて一口食べると
「ん?あれ?おいしい?!」
意外に食べられる。
娘も
バクバク食べている
以前、東京で食べた沖縄そばが、ただ不味かっただけなのかもしれない。
「沖縄に行っても食べるものが無い」
そう思っていたのだが、ちょっと気持ちが軽くなってきた。
トイレにはこんな張り紙が
「足元ハブ注意」って?!
娘が恐る恐る覗いてみると、ガラス瓶にハブの焼酎漬けが入っていた。