R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

CRF1000 SUPER ENDURO

月曜1時から打ち合わせと思っていたら、木曜の1時だった.....
こんな勘違いや忘れ物が、最近本当に多い。

沖縄から帰京して戸越銀座駅に着いたとき、携帯電話が無いことに気付く。
電車の中で娘に旅行中の写真や動画を見せていたので、たぶんシートに置き忘れたのか?
妻の携帯から電話すると、見知らぬ男性が出た。
シートに置き忘れている携帯を拾って、戸越の先の馬込駅の改札に預けてくれるという。
お礼を言って連絡先を聞いたが、教えてはもらえなかった。
妻と娘は先に帰ってもらい急いで馬込に向かい、無事受け取ることができたが、
沖縄のホテルでも部屋のカードキーを失くして慌てたりと、54歳になってアルツハイマーか?と不安になる。

そんなことで時間がぽっかり空いた。
やることはいろいろあるのだが、天気もいいのでGSに乗って向かった先は

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一番近いホンダディーラー

3月発売の時点で今年の目標1000台を上回ったらしいので、来年あたり上玉の中古か、海外仕様のブラックが出たら買い替えようと思っていたが、ディーラーに停まっている試乗車を見かけるたび、
「とりあえず乗らないと話にならない」
と思うようになった。

これはDCT
もちろん初体験。
スタッフの人からニュートラルとドライブモードの切り替えを教わり、そろそろとスタート
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このハンドルからタンクにかけてのライン、
まんまアフリカツインじゃないか(それもRD03....)

アクセルをひねったとたん、ドーンと加速していく。
メーターも1-2-3ー4-5-6とどんどん変速していくのが、不思議な感覚。
試乗コースは往復2キロほどなので、あっというまにUターン。
国道から裏道に入り住宅街を走るとき、「そこ」に無いクラッチレバーを握ろうとしたり、シフトチェンジペダルを探して、左足つま先がむなしく宙を泳いだり.....。

どんなに低速でもエンストしないのは不思議な感覚。
それでもちょっとアクセルをひねるだけで弾けるように加速していくのは、さながら
「暴力的パワーのスクーター」か。

シフトチェンジが要らないので、どこのインプレにも必ず書かれている
DCTは運転に集中できる」
ということも、ほんの少しの試乗で実感できる。

SモードもGモードも試していないし、オフロードではどうなのかわからないが、旧型の750と650に比べるべくもなく進化している。

ディーラーに帰らずにもうひとまわりしたくなるほど、ヘルメットのなかでニヤけた顔になっていたはず。
スタッフさんも「注文はDCTのほうが多い」とのこと。

むかしマニュアル車からオートマに乗り換えるとき、
「オレもジジイになっちまったなぁ....」
なんて思ったものだが、今ではマニュアル車なんて軽トラでも乗れない。

なのでバイクだけは楽チンなスクーターは乗らないゾと、固く心に誓ってきたのだが、もし買うならDCTだろう。

ここにはマニュアル車は無いが、となりの区のディーラーにはあるそうなので、ついでにそちらも行ってみる。

とディーラーに着いて誓約書を書き、財布から免許証を出そうとしたら、無い!
さっきのディーラーで出したとき、受け取るのを忘れたのか??

電話すると「テーブルに忘れてますよ」との返事

「またやってしまった.....」

本当に病院いったほうがいいかなぁ.....。


しかたなくもう一度戻ることに。

そして気を取り直して
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こちらはレッド
海外仕様のブラックが発売されなければ、地味なシルバーがいいかなと思っていたが、やっぱり派手なカラーリングもいい。

スタッフさんも
「一番売れているのはトリコで次がレッドです」
って。
それも分かる気がする。

正真正銘のクラッチを握り、ギアを入れてそろそろと出発。
こちらは試乗コースが往復4キロくらいと長いうえに
「平日で試乗も無いので、もう少し乗っても大丈夫ですよ」
とありがたいお言葉をいただいた。

でも今週は交通安全週間。
自宅から先のディーラー、そしてここに来るあいだにも、そこらじゅうに警察官や白バイがウヨウヨ。
手ぐすね引いて違反者を取り締まっている。

さっきのDCTでなんとなくパワー感はわかったので、ここはおもいきりアクセルを開けたいところだが、ぐっと我慢。
往路は慎重に車の流れに乗って走る。

マニュアルも加速はいいし車体もヒラヒラと軽く感じて、このまま高速に乗ってみたい衝動に駆られる。
往路で警官や白バイがいないことを確認したので、復路はちょっと飛ばしてみる。
あっというまに6速、○○○km/h
それでもアクセルはまだまだ余裕のよっちゃん(って死語?)。
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これはアフリカツインじゃない

重たいアフリカツンのイメージはどこにもなく、HP2や950super enduroに並ぶ、ビッグオフレーサーと言っても過言ではない。
これで砂丘を走ったら最高だろうなぁ(ぶっ飛んで死ぬかもしれないけど......)

発表当初は
「なんでアフリカツインなのにXRVじゃないの?」
とか
「Vツインじゃないアフリカなんて」
「四角いマフラーはイヤだな~」
などなど、かなり否定的だったが、断言できる。
これはアフリカツインじゃない。

敬意をこめて
「CRF1000 SUPER ENDURO」
と呼ばせていただきます。

これ以上乗ったら間違いなくスピード違反で捕まるので、自分でもニヤニヤしているのが分かるほどいい気分で、ディーラーに戻った。

私と同年配のスタッフさんも当然だがバイク好きで、GSに興味津々な様子。
ここでもカギを抜くのを忘れていたので(!)、
「試乗のあいだ乗っていいですよ」
と言っておいたが、エンジンだけはかけたらしい。

「アフリカもいいけど私ならこっち(GS)がいいなぁ」って。
「エンジン、なめらかに回りますね」とも。

実は低速がちょっとだけ不安定で、このあと調整のためフラットへ行く話をすると、
「へぇー、これよりよくなるんですか?」
と驚いていた。

3月の時点で年間販売予定を上回る1000台の受注だったが、4月の今は
「2~3000台は、いってるかも」
とのことで、昔のバイクブームを知る人からすればショボい数字らしいが、ホンダにとってひさびさの大ヒットらしい。

保険やパニアなどのオプションを含めると、一番安いマニュアルでも150万以上。
当然購買層も40~50代の「おじさんライダー」で、ここでもDCTが6割以上とか。
もうメーカーも若者にバイクなんて乗ってもらわなくても、いいものさえ作ればオヤヂたちが買ってくれることが分かっただろう。


1200GSに試乗したときより、はるかに気分は高揚しているが、こんなに売れているならいつでも買える。
100馬力のアフリカに比べ50馬力のGSは、あきらかに「サラブレッドとロバ」
胸のすくような加速も無ければ、ギュィーンと死ぬほど効くブレーキも無いが、スタッフさんが言うように「味わい」はある。

試乗して今までモヤモヤしていた胸のわだかまりがスッとして、
「もうしばらくはGSに乗ろう」
とかえって気持ちの整理がついた(でもやっぱりアフリカツインは好き)。

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そしてフラットへ。

キャブの同調さえとれば、また調子が良くなると思っていたが、T君曰く
「ハーネス換えて{血の巡り」が良くなったせいで、発電系に影響でてますね」って。

最近はたとえが「老人」、「延命治療」になってきたが、そのほうが分かりやすい。

先日ひさびさにバッテリーがあがってしまい純正に交換したが、次回、凹んだタンクの再塗装とバンパー交換のときに、発電機も交換してもらう予定だったが、前倒しに交換しないとならないようだ。

仕事柄、毎日のように都内のアシとして、GSに乗る私。
最近は雨の日は乗らないようにしているが、それでも渋滞にハマったり、信号のストップ&ゴーの繰り返しではバイクも傷む。

できれば買い替えでなく普段のアシとして、アフリカを増車したいところだが、今のところ我が家に置く場所の余裕はないし、ロードとオフ車ならまだわかるが、同じオフ車を2台持つのもちょっと違う。

アフリカは数年は販売されるだろうから、その気になれば新車でも中古でもいつでも買えるだろうし、このGSを友人A君から譲られたときのような、運命的な出会いがいつかあるかもしれない。

それまでは延命措置と言われても、多少お金がかかっても(多少ではないが...)、もう少し乗ってやろうかな。

アフリカも3月中は試乗希望殺到で大変だったけど、そろそろひと段落とか。
もし悶々としている人がいたら、ぜひ一度乗ってみればいい。
(寝た子を起こしても責任は取れませんが.....)

キャブ調整でとりあえず調子の戻ったGSで、「夢の春日橋」をシュィーーーーンと超えながら、そっと左手でタンクをなでてやった。