R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

おつかれさま&がんばって

昨日の夜から妻と娘は夏休みで、クルマで蓼科のお山の家に向かった。
私は週明け火曜に電車で追いかけるが、ふだんはうるさいくらいの娘の声が聞こえず、誰もいない自宅でボーっとしていたら、夜10時半過ぎに携帯が鳴った。

「こんな時間にだれ?」
と思って画面を見ると菅原義正」(!)

モンゴルラリーウランバートルにいるはずだけど、なにかあったのか?

じ~じ「こんばんは~」
私  「どうしたんですか?こんな時間に」
じ~じ「明日朝8時からラリーが始まるので、スポンサーさんにご挨拶ですよ」
私  「いやいやそんなことしなくていいから、早く寝てくださいよ」
じ~じ「このあと寝るから大丈夫だよ、それよりスポンサーさんのステッカーが小さくなっちゃって申し訳ない」って。

ジムニーは大きなステッカーでも貼るスペースがあったが、今回のヤマハのバギーは貼る場所が狭いため、ステッカーも小さくなってしまったとか。

モンゴルで「しなの」が有名になっても、さすがにモンゴルの不動産はいじらないのでいいのだが、本当に律儀な御仁である。

そういえば今年のダカールラリー中にも、電話をくれたっけ。
南米は日本と12時間時差があるので、夜8時くらいに電話があった。
「まさかなにかあったのか?」
と心配したが、
「いま朝ごはん食べて、これからスタートですよ」
「いちおうスポンサーさんにご挨拶しておこうと思って」


そんな電話しなくていいから、スタート前でいろいろ準備もあるでしょうにと、こちらが慌ててしまった。

この律義さがプライベーターながら30年以上、多くのスポンサーさんの支援を得て、走り続けられる由縁だろう。

苦労して作ってもらったおカネでラリーに出たのに、リタイアしたうえ借金も踏み倒すようなヤカラは、どんなに速くてもラリーを走る資格はない。

私もファラオに出たあと周りから、
「言ってくれれば協賛したのに」
なんて言ってくれる知人友人が何人かいたが、完走がやっとの私におカネを出してもらうのが申し訳ないので、気持ちだけいただいた。

本当は4輪でも出てみたかったが、ファラオなど1週間程度のショートラリーでも、私のように自分で整備もなにもできない場合は、メカニックやサポートスタッフが必要で、ラリーに出るだけで500万はかかる
ダカールなどロングラリーになると、「最低2000万」と言われているが、
これには車両と改造費は含まれておらず、ラリーを走った中古マシンを安く買っても、1000万では足りないので、スポンサーを募らずに自腹で出るのはあきらめた。

でもアラブの大富豪はオール自腹で、ワークス並みなマシンと豪華なサポート体制を誇り、砂漠の真ん中に「パリ」が出現する(大げさでなくホント)



モンゴルラリー参戦中止を発表したテルヒト号は、明日ウランバートルに到着するそう。
でもラリーの車検は今日終わってしまったので、いずれにしても走ることは出来ない。
「3代前のHINOの社長さんがオレとテルを激励するために、初日のキャンプ地にわざわざヘリで、来てくれることになってるんですよ」

ヤマハのバギーもオレのほかにモンゴル人が二人、出る予定だったけど、一人は直前に別のクルマで事故してキャンセル、もう一人は大富豪らしいけど、急な仕事が入ってキャンセルで、結局オレの1台だけになっちゃった」って。

レンジャーも出ず、バギーもドタキャンでは、ちょっとさびしいカンジだが、尾上さんはジムニーで出るらしい。
「それが尾上さんもいろいろあって.........」
この先は個人情報なので書けないが、なんとか無事完走して「じ~じ対決」も争って欲しい。

北京から大回りしてカザフスタン経由でやってくる、チームスガワラの面々も本当におつかれさま。
ウラジオストックまで数千キロの長旅が待っているけど、とりあえずゆっくり休んでください。
そしてじ~じもケガしないようにがんばってネ❤
(トロフィーとかヘンなおみやげはいらないからね~)