R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

DOA2016 その2

DOA2日目の朝5時、まわりの人の話し声で目が覚めると、雨は止んでいた。
「おっ今日は晴れるかも?」
なんてテントの中で喜んだのもつかの間、しばらくするとポツポツ降り出し、
朝食開始の6時半ころにはザーザー降りに.....
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朝食も地元のお母さんたちが用意してくれた、豪華な料理をいただきながら、
「雨のなか走るか、それとも家族とアクアマリンふくしまに行くか」を考える。

昨日ガイドをしてくれたチャーリーこと、大和のシャチョーさんは
「体じゅうに湿布貼って寝た」
らしいが、
「今日も走るよ~」
と言われたら、こちらも走らないわけにはいかない。

昨日は最後尾スタートだったが、今日はその逆で2輪では私が一番スタート。
今日は長いルートのうえに雨なので、9時スタートが30分繰り上げ。
あわてて着替えてスタートラインに並ぶ。
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昨日はこうして娘がスターターをやってくれたが、

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今日もまたY原さんのご厚意で、娘にやらせてくれた(スミマセン....)。

スタート後すぐチャーリー改めシャチョーさんが追いかけてきて、今日も二人合わせて120歳、XR250とセロー225、2台合わせても475ccしかない、凸凹珍道中が始まった。

キャンプを出てまだ体も温まっていないのに、1本目の林道から飛ばすシャチョーさん。

むかしオフ未経験だった地元いわきの若者が、1年後に会ったら見違えるほど速くなっていた。
聞くと
「毎日自宅から会社まで、林道走って通勤してました」
って。
東京の人間は高速道路を走らないと、郊外の林道にたどり着けないが、
自宅の裏山に林道がある環境は、あっというまにエキスパートになれる。

「舗装路より林道のほうが安心して飛ばせますよね」
こんな余裕の発言も。
滑りやすい舗装林道よりダートのほうが、安心して飛ばせる。

長野にいた子供のころは、スキーはおにぎり持参で日帰りが当たり前だった。
朝起きて天気がよければ滑りに行くし、曇りや雪ならやめていた。

何時間もかけて渋滞する高速を走り、吹雪の中でも無理して滑る、都会のスキーヤーが理解できなかったが、東京に住むようになって宿の手配や、休暇を取ってスキーに来るのがどれほど大変なことか、やっとわかった。
それと同じで生まれたときから身近に山があるありがたみを、地元の人が分からないのも仕方ない。

シャチョーさんも若いころからオフを走っていたわけではない。
30年ほど前、お店に出入りしていた若者らが、XRなどのトレールバイクを買い、「おもしろそうだ」と一緒に走ったのが始まりとか。
初期のTBIに出て、初めてコマ図形式のラリーを経験。
リタイア含めさんざんな目に遭いながら、オフの面白さに目覚めて、地元の山を毎週のように走り込んだ中から、いわきツーリングが生まれた。

私が初めていわきツーに出たのは、まだ津田山ブラザースS&A師匠らと出会う前。
ロシアンラリーで知り合ったIさんとその友人から、
「福島の山を走るイベントに行こう」
と誘われて、コマ図もICOも知らずに出たのが、初めてのいわきツーだった。

買ったばかりのDR250で東京から自走して、いちおうコマ図をもらってスタートしたが、マップホルダーも無くトリップメーターしかないし、そもそもコマ図の意味が分かっておらず、すぐミスコース。
そのまま3台で勝手気ままに林道を走り(CPとか意味が分からなかった)、夕方近くなって「行方不明」のわれわれを探しに来たのが、シャチョーさんだった。

「あんたらさがしたよ~」
と福島弁で言われ、シャチョーさんのあとをついて走ったが、2日目は走らずその日でやめて帰ってしまったような......
後で知ったがこのころはタービュランスIさんを含め、その後海外ラリーで名をはせるツワモノたちも、みんな参加していたらしい。

今、そのシャチョーさんのあとを走っている、不思議なご縁を思いつつ、
「チャーリー、今日も飛ばしてるなぁ」
なんてまだ体も温まっていないのに、我々より先にスタートしたジムニーや軽トラ(これが速い)を、林道であおるシャチョーさんを、ヘルメットのなかでニコニコしながら追いかけた。

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今日1回目のQP(クイズポイント)
問題は「山の裏にある神社のお地蔵さんで、赤い服を着ているのは何体あるか?」

先行する4輪が数台停まっていた。
たしかに山の裏に神社はあるが、肝心のお地蔵さんが無い。
「もっと奥かも?」
とケモノミチを100mほど歩いて進むが、ついに行き止まり。
木の枝が折られたり踏まれたりと、つい最近ここでバイクが「もがいた」であろう「痕跡」があって、
Y原さんらがルート開拓に「格闘した」様子が想像できた。

でもここはQPではないらしい。

後続のバイクも続々とここで停まるが、シャチョーさんと先を急ぐ。

と、そこから1キロほど先に同じロケーションの神社を発見。
石段を上ると地蔵さんがあり、赤い服を着ているのは3体だった。

Y原さんとO友さんら主催者が
「してやったり」
と笑っている顔が浮かび、
ラリーはドSの主催者とドMの参加者で成り立っている」
ことを改めて実感した。

9月から先週にかけて通過した台風や大雨の影響で、林道には落石や折れた枝が散乱し、路面もザクザク荒れていた。
昨日の疲れを感じさせない、軽快に走るシャチョーさんのあとを追うが、登りはコーナーで減速すると立ち上がりで、あっというまにポンコツXRにおいて行かれてしまう。
非力なセローでラインや走り方を、いろいろ考えながら走るのもまた楽しい。
苦しい上りに比べ下りは軽い車体でゴキゲンになれる。

調子に乗って走っていたら、シャチョーさんのXRがリザーブになった。

そして朝のブリーフィングでも注意するよう言われ、コマ図にも書かれていた、コケが一面に生えて「藻」のようになった、ツルツル滑る下りの舗装林道。
本当にちょっとブレーキをかけるだけで、ツルッとフロントが持って行かれる。

1か月で何台の車が通るのか知らないが、舗装工事するよりも未舗装のほうが、水はけもよくてコケなど生えないはず。
滑りやすい下りの舗装林道は本当に怖いが、公共事業しないと予算の消化ができないのか。

このツルツル林道、滑って思わず足を出すと、路面にもヘドロのような膜が張っていて、ブーツもズルッと滑る。
滑る舗装がやっと終わり、ダートになりアクセルを開けて走り出すが、数百メートルでまたツルツルの舗装になり、本当にあせる。
これを数回繰り返すともうダートでもアクセルを開ける気にならず、かなりのストレスがたまることに。
あと少しで一般道に出るというところで、コーナーで距離が縮まったシャチョーさんにぶつからないようブレーキをかけたら、フロントからツルッと滑り、あわてて足を着いたらブーツも滑り、そのままおもいきり開脚しながらベタッと転倒した。

バイクを起こそうとしても足が滑って上手く起こせない。
これがGSやビッグオフだったらと思うだけで、ぞっとする。

そして一般道に出たところで休憩していると


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レイドツアーガイドのナオミさんと、昨日コマ図が壊れてしまったので、今日はレイドで参加のワコーさんが下りてきた
ワコーさんはツルツルの舗装林道で、4回転んだという。
いわきツーの常連で、エンデューロでもエキスパートなワコーさん。
マシンはRnineTというロードバイクだが、林道をビッグオフ顔負けのスピードで走る実力者でも、このありさま。
後続のビッグオフもほとんどが何度も転んで、大渋滞だったらしい。
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そしてCP1に到着し、ランチパックを受け取る
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なぜか沖縄料理のランチパック
モズクのてんぷらがおいしい。
用意した弁当の数が足りなかったり、CPの開設時間に間に合わず、相当数の人が食べられなかったとあとで聞いた。

林道でリザーブになったシャチョーさんのXR,
昨日最後のGSで給油してから、仏具山の林道を気持ちよく飛ばしてしまったのを、すっかり忘れていた。
ここから次のGSまで42キロだが、果たしてあと何キロ走れるのか?
このあとオンルートを走らずに一般道で行けば約20kmらしいので、GSまで一般道を走ることにした。

が、CPを出てすぐのトンネルのなかで、XRがあえなくガス欠.....。
トンネル出口まで軽い上りの100m、シャチョーさんがバイクを押して歩いた。

トンネル出口にあるGSは、非情にも日曜休み。
シャチョーさんもかなりバテたようで、路肩にしゃがみ込んでしまった。
さてどうするか。
10mのロープは持っているので、最悪はセローでけん引してGSまで走るか。
CP2でファラ友U田さんのビッグタンクから、3Lでももらえばよかったが、それもあとのまつり。
レイドツアーのナオミさん一行が通るのを待っていると、ワコーさんの姿が見えた。
大声で呼ぶとワコーさんがUターンしてきてくれたが、RnineTはインジェクションなので、ガソリンをもらうのが困難。
とそこに心配したナオミさんも戻って来てくれた。
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ナオミさんのセローはキャブなので、ペットボトルに2Lぶん、ガソリンを分けてもらう。
チーム大和メンバーのナオミさん、
こういうことは何十回もやっているのか、さすがに手慣れたもの。

なんとか復活してGSにたどり着けた。
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そしてくつろぐシャチョーさん。
ほんとうにおつかれさまでした。

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2時半にCP2に到着。
オフィシャルはタービュランスIさんと、元日本レーシングマネージメント社員で、今はバイク屋さんとバーをやっている(らしい)S君。
そして毎度おなじみの銀太と太郎
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黄色いパーカの女子はO友先生のお嬢さん。
うちの娘ともすっかり仲良しになっていた。
O友先生の奥様もスタッフでお手伝い。
今回の舞台が「鮫川村」なので、スタッフジャンパーの背中には「ジョーズ」が....

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そして続々と到着する参加者たち
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なかなか珍しいスラッシュ2台とか(ポンコツだなぁ)

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ビッグオフロードクラブ会長Tさんのカジバとか。

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ワコーさんも到着。
かなりゲッソリしている。
先ほどの舗装林道でコケまくり、すっかり戦意喪失の模様。
いわきツーのザーザーぶりの雨でも元気いっぱいだったのに、こんな疲れ果てたワコーさんを見るのは、今回が初めて(歳だネ)。
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まんまロードタイヤ
ザクザクの林道をこんな変態ロードバイクでよく走るものだと、ある意味感心する。
でもこんなに疲れるならもう来年は、いつものKLXにしたら?

タービュランスIさんから
「3時半でCP2を閉めます」
とアナウンスがあったが、3時の時点でまだ参加者の半分以上が到着していない。
このあとの林道は狭いつづら折れの難所があったり、草が生い茂って見えない谷側はガケになっているので、暗くなる前に抜けないと危険。

最後尾のスイーパーはいつものヤレネコSさんが走っているはずだが、バイクが谷に落ちると狭い林道は4輪が入って来れないし、少人数で引き上げるのはむずかしい。
コマ図にも
「CP2でタイムオーバーしたらエマージェンシー封筒を開けて、キャンプ場に直行すること」
と指示が書かれていた。
他の参加者に先に行ってもらい、シャチョーさんと2台でガケ落ちした人がいないか、最後尾から走る。

ガス欠でバイクを押した疲れからか、明らかにシャチョーさんの走りにキレが無くなった。
ガレた路面で大きく左右に振られたり、オーバーランして谷に落ちそうになったり。
エンストしてキックするのも、ヨロヨロしてひと苦労。

それでも長いあいだ乗り込んで、もはや体の一部になっているポンコツXR
きっと死ぬまでセル付きバイクにしないんだろうな、この人は。

最後の林道でKTMがパンクしていた。
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人数もいるようなので先を急ぐ。

狭いつづら折れのうえぬかるんでいるので、ビッグオフ数台が曲がり切れずスタックしていた。
倒れてはおこし、おこしては倒れるを繰り返しながら、なんとか難所を脱出。

彼らに先に行ってもらうと後ろからGSのエンジン音が。
CP2が閉まってから駆け込んで来た参加者たちが、まだ数台うしろにいるらしい。
ガケ落ちしたバイクが無いか確認しながら、ゆっくり走る。
結局われわれのうしろから10台くらいバイクが来たが、全員無事に舗装路に出られた。
セローにガソリンを入れて返したいので、林道出口で後続車を待っているあいだ、シャチョーさんからGSの場所を聞いて給油に行く。
GSにコイン洗車機があったので、ついでに洗車も済ます。

戻ると左折する信号の角でシャチョーさんが待っていた。
もう全員がゴールに向かったとのことで、われわれも急いで出発。

最後のフラットダートはパリダカの完走者がダカールの海岸を走る、ビクトリーランを模しているとか。
すでに暗くなってしまったが、チャーリー・サトウとの最後のランデヴーを楽しんだ。

セローはまたO友さんの家で保管するらしいので、私がセローに乗り、妻にクルマで付いてきてもらい、今夜運ぼうと思ったが、O友さんから
「シャチョーさんが軽トラ空いてるから、大和に積んで行ってくれるそうです」
って。
二日間お世話になりっぱなしのうえに、バイクも運んでもらうのは本当に心苦しいが、お言葉に甘えさせてもらった(チャーリー、ありがとう)。

表彰式は6時からとのことだが、ミスコース&ショートカットしているので、私には関係ないだろう。
なので昨日と同じくU田さんと、ちょうどアクアマリンふくしまから帰って来た妻と娘と、クルマで20分ほどにある、鮫川村村営の「さぎり荘」という温泉施設へ行ってみた。

著名な建築家が設計したんだろうオシャレな建物だが、なかはガラガラ。
露天風呂が無いので毎日来ているというおじいさんに聞くと
「地元の人もほとんど来ないから、露天風呂なんて作っても赤字になるだけ」
とおっしゃる。

むすめも
「ろてんぶろ、なかったね~」
とちょっとさびしそう。

私のように温泉は露天風呂が目当ての客も多いし、せっかくロケーションのいい場所にあるのだから、露天風呂を作れば村民をあてにしなくても、他所から来る客で繁盛しそうなものだが.....

キャンプ場に戻ると表彰式は終わっていた。
今日帰る人も多いらしく、バイクを積み込んだトランポや、自走組が走り去っていく。人のいなくなったキャンプ場は、いっきにガランとしてさびしいくらい。

とりあえず金曜に買いこんでいたカップラーメンと、大量に余ったランチパックをもらい、遅い夕食を摂る。
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翌日は快晴。
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これが昨日だったら....
なんて言っても仕方がない。
昨日の荒天があるからこそ、このありがたみを感じられるのだから。

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前回マザー牧場のDOA用に買った、ガエルネのゴアブーツ
2日間雨に降られたが、靴下は全然濡れていない。
むかし毎日雨に降られたTBIでは、毎朝ぬれたブーツに足を通すのが憂うつだったが、これはいい。

これから仙台に帰るじゅんちゃんにコーヒーを振る舞い

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朝早くからイヌ(あっムスコ?)を散歩させている、タービュランスIさんにも。

昨日と違いゆっくりした空気が流れていて、ずっとここにいたい気分になる。

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こんなに喜んでくれるなら、毎週でもキャンプに連れてきたいが、バレエやピアノなど習い事や、これから塾や友達も増えて、遊んでくれなくなるんだろうナ....

せめて楽しかった時間が思い出に残ってくれれば、それだけでいいのだろう。

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「タクちゃ~ん」
すっかりU田さんと仲良くなった娘。
片付けを手伝っているのか、邪魔しているのか分からないが、一生懸命なにかやっていた(U田さんスミマセン....)。
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軽トラで参加のエントラント。
これがけっこう速くて初日1本目の林道で、おもわず道を譲ってしまった。
つづら折れの狭い林道も、他のジムニースイッチバックしたらしいが、この軽トラは一発で曲がっていったとか。

KTM400で自走で東京まで帰るU田さん。
帰りにもう一軒、温泉に寄っていくというので、お供した。

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宿泊もできてかなり混んでたが、なぜかお風呂はガラガラ(露天風呂は貸し切り状態)

みんな大広間でゴロゴロして、気が向いたら温泉に入り、ここで一日を過ごすらしい。
東京にはないゆったりした時間が流れていた。

高速が渋滞しないうちに帰ろうと、U田さんに別れを告げ自宅を目指す。

常磐道は首都高につながる八潮あたりで少し渋滞したが、2時に出て4時半には帰宅できた。
中央や関越、東名の大渋滞に比べ、まだ東北に出かける人が少ないのか、ちょっと心配になる。
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テントやウェア、ブーツを洗って干す。

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夜まで干していたテントを見て、むかし恐竜の遺体?と話題になった写真を思い出した。
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テントとバイクウェア、次はいつ出番があるだろうか.....

春のDOAはスタッフだったが、今回エントラントで参加してみて、本当に細かいところまでよくできたイベントだと感心した。

台風や大雨の影響でかなりハードなルートになり、完走できなかった人も多かったようだが(私もGSで来なくてよかった)、舗装路に出てもすぐまた林道に入り、本当に飽きさせないルート作りはさすがのひとこと
(きっと直前の大雨で泣く泣くカットしたルートも、多いのだろう)。

いわきにはもっとエグい林道が山ほどあるので、主催者のY原さんもルート作りのO友さんも、いつかは使ってみたいのだろうが(GS殺しの谷とか?❤)、オフ初心者とビッグオフを対象にした「ラリーではない爽やかツーリング」は、ラリーイベントと銘打って、朝から夜中まで500km走るうち、ダート率が10%しかない某イベントや、フラットダートをひたすら走るだけの北海道ナントカよりも、はるかに濃密な2日間だった。

朝食も他のイベントのようにお茶漬けではなく、地元のお母さんたちが丹精こめて作ってくれる。
豪華な朝ごはんは雨が降ってもやる気にさせてくれるし、夜の郷土料理も本当に美味しかった。

この手のイベントは主催者だけが儲けて、スタッフは「ボランティア」という体のいい名のもとに、手弁当でこき使われることが多いが、コマ図作成や現地の煩雑な手配を、ほとんどY原さんが一人で行い、月曜みんなが帰ったあとのあと片付けも、スタッフには休んでもらい地元の商工会の人たちと一緒に、Y原さんがひとり手伝っていた。

震災復興も無給のボランティアだけでは、長く続かない。

むかしのレイドカムロは参加希望者が殺到し(今の東京マラソン並み)、主催者は毎年スポーツカーを買い替えていたらしい。
ボランティアスタッフの不評を買って休止に追い込まれたというが、参加者が満足してくれるなら、主催者はもっと儲けてもいいと思う。

いわきツーも最近は復活したらしいが、地元有志による手作りイベントだったので、家族が増えたり仕事が忙しくなったり、なにより主催者側が高齢化で、バイクに乗る機会が減ったため、しばらく休止していた。

他にも日本全国で有志による闇ラリーはたくさんあったが、今でも続いているのは本当にごくわずかしかない。
ラソンや自転車イベントは、数千人規模の参加で大人気になり、参加費やスポンサー料などを合わせると、動くカネも数千万から億単位になるようだが、オートバイ、それも全体のパイの小さいオフロードイベントは、ヴィンテージMXなど敷居の低いイベント以外は、減少の一途をたどっているという。

そんななかこのDOAは、
「バイクってこんなにたのしかったんだ」
と改めて感じさせてくれたイベントだった。

来年もやるならエントラントで出てみたい
(あっ手が足りなければスタッフでもOKです)

ロードバイクのツーリングなら、キャンプして飲んで騒いでそれで終わりだが、オフロードはロードバイクで入っていけない山に入って、そこでさらに楽しめるのがいい。

そして改めて気づいたのは
「日本の林道は250ccが一番たのしい」
ということ。
アフリカツインやGSでさんざん走っておいて言うのもなんだが、狭い林道を100馬力超のモンスターマシンで走っても、直線以外は10分の1のパワーも使えていない。
特にガレた下りは有り余るパワーに振り回されるが、軽量マシンなら逆に楽しくて仕方ない。
今回の参加者のなかにも
「GS乗らなきゃオトコぢゃない」
みたいな風潮が感じられたが、無理して乗っても面白くないし、ビッグオフだけ乗っていても速くならないことに気付いてほしい。

来年のDOAはセローでも買って参加しようか(あっ250ね)

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参加賞でいただいたシャツも洒落ている。

Y原さん、スタッフのみなさん、地元のみなさん、そしてシャチョーさん
本当に素晴らしい時間をありがとうございました。
来年もお会いできれば本当にうれしいです。