R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

終の棲家を探して


北軽井沢の大地主のおじいさんから電話が。
「いい土地があるから買わないか」
って。

3年前に父が亡くなり、母も施設で入院中。
なので実家はずっと空き家のまま。

姉との約束で母が生きているうちは、実家をそのままにしているが、東京が生活基盤の私が戻ることはもう無理なので、いつか母親が亡くなったら処分しなければならない。

実家は東京から250km。
もう少し東京に近ければ「別荘」として残すことも可能だが、ちょっと遠い。
年に数回しか帰らないのでは家も傷むので、処分は止むをえない。

「母が死んだら実家=故郷が無くなる」
ことの重大さに今さら気づいても、もうどうにもならない。

暑い夏は蓼科で山荘暮らしをしている義父だが、包丁で指を切り、救急車を呼んだら1時間かかった。
そこから病院までさらに1時間。これが避暑シーズンだと渋滞して2時間以上かかるので、もし心筋梗塞脳卒中ならまず助からない。

年齢も76と後期高齢者の部類。最近ヒザが痛くなり歩くのも不自由している。
(スガワラ爺と同い年だが、あちらは妖怪じじいなので比較にならない)

そろそろ運転免許を返上しようかと弱気なことを言っているが、ただでさえ高速を降りてから遠い蓼科に、電車で行くのはさらに不便なので、今のように頻繁に蓼科に行けなくなるだろう。

もう少し東京から近くて便利なところを探すと、「軽井沢」に行きつく。
新幹線で東京まで1時間になり、新幹線通勤している人も増えた。

東京の自宅から180kmなので、クルマでも2時間あれば行けるし、買い物も食事する場所もいくらでもある。
小さくてもいいので軽井沢に家があれば、私が故郷へ墓参りに行くあいだ、妻と娘がそこに居ても不自由はないだろう。

そうはいってもここ数年の不動産バブルはすさまじい。
昔から
「東京の土地が値上がりすると、軽井沢も上がる
と言われているが、今はミニバブルの様相を呈していて、軽井沢の有名別荘地は坪50万円もするらしい(先日売った埼玉県上尾の土地は坪15万!)。

都会と違い建築条件が厳しくて、土地50坪では家が建たず、最低でも100坪は必要とか。
前述の北軽井沢のおじいさん曰く
「別荘なら最低300坪はないとねえ」
と言われても、坪50万×300坪=1億5000万に家を建てたら、2億円!
(ってよほどあくどいことやらないと買えない)

こちらもそんな高級別荘地は最初から狙っておらず、「新幹線の停まる軽井沢駅からタクシーで1000円くらい」のエリアで、安い出物があればと思っていた。

そんなときに北軽の老人から電話が。
これは行かないわけにはいかないだろうと、ひとりGSで行ってきた。

自宅を8時に出ると関越は大渋滞。
速いバイクを見つけてすり抜けの露払い役をやってもらい、ソロソロと後を付いて走る。
軽井沢ICを降りてから72ゴルフ場まで、山道も渋滞中。
見通しの良い直線でゆっくり追い越しながら、1時間かけて北軽井沢に到着。
クルマなら2時間以上はかかるだろう。

イメージ 1
数年前まで浅間ファンライドに来るたび食材を買いこんだ、北軽井沢のコンビニでトイレ休憩
前日にフラットT君にエンジン調整をしてもらったので、絶好調。
下はマックスフリッツのあったかパンツ、
ヒットエアーエアバッグジャケットの下にマックスのあったかブルゾンを着込んで、秋晴れだが風が冷たいお山も「ぬくぬく」だった。

おじいさんは78歳。
このあたりの大地主だがそろそろ相続が心配らしい。

まず北軽の中古別荘を見せてもらう。
「軽井沢」と名がつく北軽井沢だが、ここは群馬県
蓼科と同じで軽井沢ICから1時間と遠いので、私が欲しいのは北軽ではなく「軽井沢」。
それでもおじいさんにしばらく会っていなかったので、とりあえず顔を見に来た。


イメージ 2

30年以上前におじいさんがお客さんに買ってもらった別荘。
歳をとって免許を返上し、もう来ないので売りたいそう。
300坪の敷地に20坪のかわいい別荘。
私はこれで十分だが、ここは軽井沢ではない。

そして今日のメインの土地を見に行く。
イメージ 3

だいぶヨボヨボしてきたおじいさん。
ここは2000坪あり、おじいさんが持っている。

「あの別荘を○○円で買ってくれたら、ここを○○円で売ってあげる」
2000坪○○円は格安だが、ここを買っても仕方がないし、さっきの別荘もいらないので、丁重にお断り&軽井沢に出物があったら紹介してもらうようお願いして、北軽井沢をあとにした。

せっかくここまで来たので墓参りと母の見舞いに行くことに。
姉に電話すると
「実家に一人で泊まるのもさびしいから、こっちにおいで」
と姉の家に招待された。

長野原を抜けて鳥居峠、菅平を降りてひさびさのワインディングを楽しんだあと、墓参りと見舞いを済ませ

姉の家に向かう。

義兄と酒を飲みながら、いずれ実家が無くなったときの第二の故郷に、軽井沢を買う話しをしたら
「じつはカミさん(私の姉)が、実家に住みたいって言ってるんだよ」
って。
姉が嫁いだこの家は志賀高原のふもと。
実家からわずか20キロだが標高も高いので、冬はとにかく寒くて雪もたくさん降る。
息子二人も独立して、夫婦二人。
家も築30数年の割には雪が多いせいか傷みが激しい。
仏間に泊めてもらったが、布団に入ると窓側のアタマがスースーして寒く、毛布をかぶって寝たほど(甥っ子たちは「冬は帽子をかぶって寝る」とか)。
私の実家も築30年だが最近は雪もあまり降らず、家もそれほど傷んでいない。

姉から義兄には以前から、引っ越そうと相談されていたらしいが、義兄は6人兄弟の長男で、下5人の妹たちは全員が地元に嫁いでいるので、決心がつかなかったらしい。
この話が実現すれば実家は処分しなくて済むが、そうなれば実家は「姉の家」になるので、今までのように気楽には来られないだろう。

なのでやっぱり軽井沢移住計画は、密かに進めよう。
トランプショックで株価が大暴落してくれれば、不動産も下がると期待したが、意外に早く持ち直してしまい残念。
4年後のオリンピックバブルがはじければ、軽井沢の不動産も暴落するだろうからそれを期待したい。

高速の往復でアフリカツインを何台か見かけた。
イメージ 4
熊本工場が復活して続々と納車されているのだろう。

でももう興味が無くなった。

今一番興味があるのは
イメージ 5


1200GSアドベンチャー水冷
先日のDOAでも元アフリカ使いの岩手のうめさんが乗っていたし、こちらもアフリカ乗りだったS師匠も、2年前これに買い替えてから毎週のように、ロングツーリングに行っている。

1200GSでさえ大きいと思っていたので、私には無縁と思っていたアドベンチャーだが、実は私の周りのビッグオフスペシャリストたちには、GSよりアドベンチャーのほうが評価が高い(もちろんアフリカツインより)。

2014年から水冷になり、今まで軽く回り過ぎて不評だったクランクも重くして、乗りやすいエンジンになった(らしい)。
足回りも実はGSより長く、うめさんもS師匠も某○○さんも
「GSよりダートの走破性は上」
「ウデが上達したんじゃないかと錯覚するほど」
とか。

今週末は毎年恒例の「いわき行」にS師匠と行く予定だが、うめさんも雪が降る前の乗り納めにアドベンチャーで来るというので、いわきツーリングのベースキャンプだった「おふくろの宿」に泊まって、アドベンチャーを語りつくす「アドベンチャーナイト」の予定。
172cmのチビッコでもダックスフントのようなローダウン仕様より、足長のプレミアムラインがいいので、そのあたりのこともお二人からいろいろ聞ければと思う。

そのときには長年親しんだGSを手放すことになるだろうが、フラットのおやっさんが精魂込めて仕上げてくれたマシンなので、興味のある人がいたらご連絡ください。














先週末は