R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

富士へ



土曜はSさんケンヂ君とアドベンチャー3台で、富士山方面へならしツーリング。

金曜夜、娘とお風呂に入ったあと9時にベッドに入り、ふたりとも一瞬で爆睡。
朝7時半に東名の足柄SAで待ち合わせなので、5時半に目覚ましをセットしたが、2時に目が覚めてしまった....

横を見ると娘のしあわせそうな寝顔がある。
ぎゅーっと抱きしめてもう一度寝ようと試みるも、初ツーリングに興奮しているのか、眠れない。
最近は9時に寝ても夜中1時に寝ても、5時過ぎには目が覚めてしまうが、さすがに2時では早すぎる。
しばらくベッドのなかでウダウダしていたが、妻と娘を起こさないよう1階リビングに下り、ラジオをつけたら「走れ歌謡曲」が始まった。
毎朝の神棚と仏様のお勤めを済ませ、コーヒーを淹れて新聞を読もうと思った......が、まだ来ていなかった。
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先日パーカのポケットの縫い目が破れてしまったので、修理してもらおうとマックスフリッツに行ったら、Sさんからアドベンチャーの納車祝いにと、左のジャケットをいただいた。
「長いあいだ撮影に使ったり、サンプルとして工場に貸していたので、新品じゃないけど」
とSさんはおっしゃるが、タダでもらうわけにはいかない。
「買いますよ」
と言ったが
「いろいろもらってるからいいですよ」
って。

根っからのアメカジ好きゆえ、このジャケットは欲しかったのだが、最近は安全のためにヒットエアのエアバッグジャケットを着るので買わなかった(街着にするにはあったかすぎる)。

この夏にベストタイプのエアバッグを買ったので、パーカの上にベストを着たりと、ひさびさにバイクファッションも楽しめるようになった。
ツーリングはインナーに右のジャンパーを着て、その上にこれを着て行こう。

マックスにはSさんのほかにスタッフのKさんもいて、アドベンチャーをまじまじと眺めている。
「オレもこれにしようかなぁ」
ボソッとつぶやくSさん
毎週末ツーリングのお供のR100RSも、もう20万キロ(30万?)。
GS乗りが制服のようにラリースーツを着るように、旧車乗りにとってマックスは定番ウエア。
なのでSさんが水冷DOHCの最新型に乗ったら、
「裏切り者~!」
なんて言われるかもしれないが、排気量を上げずに高出力化するため、水冷化は避けて通れない道。
いつまでも旧いものにこだわるより、アクセルひと開けでドカーンと加速する最新マシンのほうが、そろそろいいと思うのだが(ネ、Sさん Kさん)

そしてウダウダしているうちに5時になり、ちょっと早いが出発することに。
こんな寒い朝、100GSのときは
「エンジンかかるかなぁ....
なんてドキドキしながらセルを回したが、アドベはセル一発キュルキュルボンでかかるのが、なによりうれしい。

自宅近くのスタンドで30L満タンにし、下道で東名の用賀入口までゆっくり走る。
と、ちょっと気を許すとあっというまに80km/h以上出てしまうので、こんな早朝に白バイはいないだろうが、パトカーに捕まらないかヒヤヒヤする。

この日の予報は正月並みの寒さらしいので、マックスのあったかパンツの下にヒートテックを履き、インナーブルゾンの上に赤いジャケットを着て、これもマックス製のウィンターグローブと、全身マックスフリッツで固めたら本当に快適で、暑いくらい。
ためしにグリップヒーターを点けたら、LOWモードでもかなり熱く、手のひらに汗をかいた。

東名に乗りオートクルーズを100km/hセットで走ると、スクリーンの防風効果とグリップヒーターで「温室状態」。
だんだん眠くなってきた。
気合を入れようとかっ飛んでいくクルマのあとを追い、1×△km/hで巡航するが、スピード感がまったく無くてかえって恐ろしくなり、アクセルを閉じるの繰り返し。

6時過ぎに足柄SAに到着
やっと日が昇ってきた
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スタバで待ち合わせだがまだ早すぎるので、ホットコーヒーを買って外のテラスで、持参した文庫本を読む。
7時過ぎたころSさんのアドベが入ってきたのが見えたが、なかなかこちらに来ない。
歩いていくと別の二輪駐車場に、ケンヂ君も来ていたので、私のバイクを移動。
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ケンヂ君のは2007年だったかな?
もうしばらくは乗るらしい。

スタバでしばらくまったりし、第一目標の由比のさくらえびを食べに出発

場所が分からず何度も迷いながらやっと到着

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朝10時開店前なのに、すでにたくさんの人が食べに来ていた。

かんじんのサクラエビとシラス丼セットの写真を撮り忘れたが、美味しかった。

そして次の目的地、朝霧高原のW田さんのドッグランに向かう。
富士山に向かう国道は渋滞していたが、大柄なわりにすり抜けも得意なアドベは、渋滞するクルマの間をスイスイ進んでいく。
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到着
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教わっても名前を覚えられない、白い大きな犬たちのオフ会中
最近はイヌもネコも種類が多すぎる。

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W田さんは老朽化したテラスを工事中。
一代で築いた事業を子供たちに譲り、犬たちと暮らすためここを買ったそうだが、まわりからドッグランをやれば?と言われ始めたところ、口コミで有名になったそう。

レストランからロッジ、キャンプ場もあり、私は犬は飼っていないが、いつか娘を連れてきたいと思っていたので、今日はロケハンも兼ねている。

てっきり悠々自邸な生活をしているのかと思ったが、木材の削りカスを頭からかぶり、額に汗して働いているのを見て、(ますます)和田さんが好きになった。

コーヒーをごちそうになり、バイクバナシも弾む。
Sさんは別のイベントでW田さんを見かけたそうだが、話すのは今日が初めて。
それでもお互い共通の友人も多く、あっという間に旧知の仲に。

W田さんもアドベンチャーに興味津々。
「乗りますか?」
と聞くと
「乗ったことあるからいいですよ」
って。
大柄な車体に似合わず走りやすかったのを、よく覚えていた。
W田さんは数日前、100GSで九州ツーリングを目指しながら、オルタネータご臨終で愛知で引き返したらしい。
旧車での長距離移動にはこんなリスクはつきものだが、自分で対処できないと怖くて乗っていけない。
なのでW田さんにも
「買い替えでなくアドベを増車しては?」
と勧めたら、まんざらでもなかったような..。
私のように置き場が無いのでなければ、新旧持つのもいいと思う。

今日は天気もいいが、山の天気は変わりやすい。
テラス工事の邪魔をしても悪いので、そろそろ引き上げることに。
せっかく富士に来たのだから林道を走りたいと言うと
「まだナラシなのに好きだね~」
って。
近くのフラットダートと言えば自衛隊の演習場だろうということで、W田さんに別れを告げて演習場へ向かう。
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もううれしくてうれしくて、ついニヤけてしまう

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富士山を上るワインディングをSさんのアドベを追いながら走る。
今までは非力な100だったので、まるでついて行けなかったが、同じアドベになってパワーも同じ。
コーナーの立ち上がりも同じタイミングで開けられて、気分はセナとプロストのバトル。

まだ慣らし中なのも忘れるほど、気持ちよく吹け上がるエンジンが本当に楽しくて、「バイクってすっげーたのしい~!!!」
と声をあげたくなるほど。

演習場に着くとたくさんの自衛隊車両が停まっていて、隊員も大勢いる。
なにか演習でもあるのだろう。
自衛隊はたしか55歳定年なので、ここにいる隊員は全員間違いなく私より年下。
年下に苦情を言われるのも情けないので、入口からダートを100m走っただけで、引き返した。

帰りは東名の愛鷹PAに立ち寄り。
Sさんが「おなかが空いた」という。
そういえば朝のスタバでサンドイッチを食べ、10時にシラス丼を食べ、ちゃんとした昼食は食べていなかった。
Sさんおすすめの生姜焼き定食をみんなで食べ、コーヒーを飲みながらまたアドベンチャー談義。
時間さえあればこれから大阪でも九州でも、走っていきたいところだが、
こんなにずっとバイクに乗っていたいと思うのは、何十年ぶりだろう。

それにしてもサービスエリアで見かけるバイク乗りが、すべて中高年なのに驚く。
私もそうみられているのだろうが、派手なウェアを着たライダーが最新型バイクを停めて、ヘルメットを脱いだアタマは真っ白かハゲばかり。
新型GS乗りはみんな判で押したようにラリースーツを着ているし、ハーレー乗りのおやぢたちはいまだに、背中に派手なワシや星条旗が刺繍されたベストを着ていて、個性が無い。
バイクに乗る若者がたまにいても、大型スクーターなのはさびしい限り。
日本に限らず世界的に若者がバイクに乗らないらしいのでは、メーカーやショップも大変だろう。

さすがに2時から起きているので、Sさんと別れる川崎ICまでは睡魔との戦い。
居眠りしないようアクセルのオンオフで、メリハリをつけながら走る。

環八で高速を降りると下道は渋滞していたが、それでもアドベはゴキゲン。

来週末は町会の餅つき、再来週は仕事が入っているので、なかなか走りに行けないが、どんな近場でも乗る気にさせるアドベンチャーが楽しくてしかたない。