R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

北の国から

金曜夜9時、ベッドで娘に絵本を読んでいたら、メールが。

「東京のホテルにいる」
って....(!?)
彼が毎年参戦する「AXCR(アジアクロスカントリーラリー)」の、パーティーに招待されて来日したらしい。
とりあえず明日の朝ホテルに行くと返信
翌朝、宿泊先の汐留のホテルへ行ってみると
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ほんとうにオレさんだった。
2008年のスウェーデン4デイズ以来。
あいかわらずポールマッカートニーにそっくり。

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一緒に来たのはスウェーデン人かと思ったら、左がアイルランド人で30年近くタイ在住のマシューさん、右はウェールズ人でUAEでオフロードショップ経営のマイクさん(彼らに「イギリス人?」と聞くと、「違う!」って必ず答える)

それぞれAXCRのパーティーのために来日、ホテルで合流したらしい。

これから幕張の「東京オートサロン」を見にに行くというので、アベンチャーの前で記念撮影。
小柄な私がこんな大きなバイクに乗っているのを見て、大柄なガイジンさんたちから
「そんなに小さくてホントに大丈夫か?」
と心配された...

都内は駐車違反を取り締まる、民間委託の「みどりのおじさん」がウロウロしている。
こんなところで駐車違反キップはイヤなので、ホテルのスタッフに
「バイク置き場はありますか?」
と聞くも
「ありません」
とあっさり断られた。

泊まるわけではないし、ほんの30分だけと言っても、本当に機転がきかない。

ントランスには無駄に広い敷地があるのだから、少しくらい停めさせてくれてもいいと思うのだが。
観光立国を目指すらしいが、ツーリング目的の外国人が来たら、都内のホテルはどう対応するのだろう。

「ガイドが来るから」
とロビーで待っていると、かわいい女性がやってきた。
「日本人?」
と聞くと
「台湾です」
って。
聞くとAXCRに4輪ドライバーで参加している、ミス・ロスリン。
日本に住んだこともあるらしい。

私も誘われたが混んでるだろうし、改造車に興味が無いので断った。
夜のパーティーも誘われたが、ラリーの参加者ではないので丁重にお断りした。

そのかわり日曜はバイクを貸りて、千葉のどこかへ走りに行くというので、アドベンチャーで「見に行く」約束をして別れた。

そして夜11時くらいにメールが。
「明日は寒いのでバイクは中止、ホンダミュージアムに行くから来ないか?」
って。

そして朝10時過ぎに電車でホテルに行くと
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ハスクバーナのバスが待っていた。
ドライバーはハスクバーナ東名横浜トオルさん。
仕事でドイツにいたこともあるそうで、英語が堪能。
彼もAXCRにサポートで行ったそうで、オレさん一行のために一日ガイド。
お店のコースターも出してくれたらしい。
もう一人、AXCR常連らしいインドネシアのルディさんも合流。
日本人は私とトオルさんと、AXCR参加のお客さん(名前聞き忘れた)。
朝からず~っとしゃべりっぱなしの、本当にニギヤカなガイジンさん御一行と、凸凹バスツアーに出発~

寒いけど晴天だしオフロード日和なので、千葉へ走りに行ったほうがよかったのでは?とトオルさんに聞くと
「みんなに乗りたいって言われて、貸せるバイクが足りなかった」
というのが本当の理由らしい。
MXコースでも行く予定なのかと思ったが、10年前私が通っていたころより今はもっと閉鎖的らしく、ヘンな外人を連れて行って管理者に、文句を言われるのもイヤだとか(でもオレさん達なら、その辺のエキスパートより速いと思うが)
なのでナンバー付きバイクで林道ツーリングと思ったらしいが、彼らに貸すナンバー付きバイクが足りなかったらしい。

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インリンク茂木はむかし、トライアル世界選手権を見に来て以来。
そのときは大混雑だったが、今日は自由走行しているバイクが数台だけ。
日曜なのにガラガラ(お客よりスタッフのほうが多いんじゃないか)。

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もっと寒いかと思ったが、日が当たる場所はちょっと暑いくらい。

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とりあえずレストランでランチ。
高速のインターを降りてから、「ハラが減った」と騒ぐガイジンのために、レストランを探しながら走ったが、茂木までの狭い県道にめぼしい店は一見も無かった。

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そしてホンダコレクションホールへ
ここも10年ぶりくらいか。
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往年のレーサーを見ていきなりテンションが上がる、ガイジンさんたち

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アシモは去年行った科学未来館で見たが、ここには二足歩行ロボット「アシモ」の、開発までの長い行程が展示されていた。

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なつかしいアフリカ650も展示されていたが、オレさん達といえば

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パリダカマシン「NXR」と、ホンダが2stでパリダカに挑戦した「EXP2」に興味津々。

あれこれと細かいところをチェックしていた。

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パリダカもバハも参戦経験のあるオレさん。
XR600バハのライトを見て、
「これは重かった」
と感慨深げ。

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最新のGPレーサーも展示されているが、個人的には「汚れた英雄」の時代の、この手の旧型レーサーが好き。
大藪春彦氏はあえてホンダを敵に見立て、主人公の北野晶夫にはMVアグスタなど欧州車で戦わせる。
ルイジ・タベリ、タルキオ・プロビーニ、サーティーズ、ヘイルウッドなどなど、十代のころ何度も何度も読み返したのがなつかしい。
初めてアサマファンライドを走ったとき、
「ここで浅間火山レースをやったのか」
とコース脇で感慨に浸っていたのは、ナイショです。

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BMWトライアンフなど世界的にスクランブラーがブームだが、個人的にはこのくらいのサイズがいい。

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セナのマクラーレンもいいが、ホンダ初参戦のキャメルホンダもいい。
私がこの会社に就職したその年にホンダが参戦し、かなり話題になったものだ。

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入社した年に発売されたシティには、苦い思い出が。

当時、独身寮に住んでいた私、
夜中に先輩に起こされた。
社員が交通事故を起こしたので、確認のため警察に来てほしいって。
「病院じゃなくて警察?」
ヘンに思ったが急いでいくと、同じ寮で同期入社した18歳の新入社員4人が、このシティで大型ダンプと正面衝突し、全員が死亡した。
あまりの衝撃にシティはダンプの下にもぐってしまい、屋根も大破。
全員の首がちぎれてしまった。
あとで安全性が問題になったらしいが、エンジンが運転席側に飛び出して、前席の2人のヒザから下も切断されていた....。

霊安室で包帯グルグル巻きにされた彼らを見て、言葉を失った。
警察が「確認」と言っていたのは、彼らが社員かどうかでなく、あまりに損傷がひどいので、誰が誰だか見分けて欲しいという要望だった。

あとで葬儀に参加したとき、185cmあったはずのN君は、ミイラのように包帯で無理やり身体をつなぎ合わせていたが、150cmもなかった......

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ちょうど「世界のオートバイ展」というイベントをやっていて、マニアが見たら喜びそうな旧車が展示されていた。

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と、ドイツの「ツンダップ」の前で大興奮のオレさん。
なんでも
「オレは13歳のときこのツンダップを、スウェーデンで売っていた」
って。
57歳のオレさんだから、44年前。
小さいときからバイク好きだったオレ少年。
このツンダップを見たとき
「これを売りたい!」
と思い立ち、頼まれてもいないのに自分でカタログを作って、新聞店や会社を廻ってセールスして、実際に売っていたそう。
それを聞いたツンダップ代理店の社長が
「その少年を呼べ」
と言われて行くと、最年少のセールスマンに認定されたとか。
以来、それまでやっていたアイスホッケーやサッカーはすべてやめて、学校に通いながらツンダップのトップセールスマンになったそう。

スウェーデンMX&エンデューロチャンピオンのオレさんだが、本業はKTMやハスクバーナディーラーの経営者。
北欧のバイク乗りでは超がつく有名人だが、そのバイクビジネスのスタートがそんなところにあったとは。
ちょっと感動した話だった。

この日は4時で閉館とのことで、帰路へ。

温泉に入りたいというリクエストで、トオルさんがネットで温泉を探す。

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着いたのは水戸IC近くの「極楽湯

日曜の夕方なので駐車場も満車だったが、スタッフさんが臨時駐車場を開けてくれた。

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本当はカメラ持ち込み禁止だが、初体験の露天風呂(温泉も)に大満足の、ガイジンさんたち。
風呂でも大騒ぎで周りの人には、かなり迷惑だったような.....

そして東京へ。
日曜の夕方なのに常磐道は空いていて、都心に1時間半で到着。
ディナーを食べようという話になったが、ホテルの駐車場はおろか、都心の駐車場では高さ2.6m、長さ7m以上あるコースターが停められない。

1時間以上かけていろいろ探し回り、246を環八方面へ。
やっとたどり着いた用賀のロイヤルホスト
駐車場入り口には高さ制限の屋根が無く、一番奥になんとか駐車スペースを見つけられた。
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とりあえずポテトフライを注文するオレさん

初めてスウェーデンに行ったとき、フライドポテトにマッシュポテトと、どこにいってもポテトが出てくるのに、かなり閉口した。
彼らからすればライス代わりのポテトだが、味付けが塩とコショウだけなので、すぐ飽きてしまう。
翌年行ったときはしょう油やマヨネーズ、ケチャップなどを持参して、なんとかしのいだが、たまにあの「ポテト地獄」がなつかしくなる。

彼らは火曜に帰国するので、月曜は私がトーキョー観光のガイドをすることに
(仕方ないので仕事は臨時休業)

11時近くになってホテルに戻り、まだまだ飲むという彼らに別れを告げ、帰宅した。

そして月曜日、
オレさんに
「どこに行きたい?」
と聞くと
「ウエノ」
って。
「上野に行ってなにしたいの?」
と聞くと
バイクショップ巡りをしたい」
って。
コーリンはまだあるのか?」
とも。
何年前の話しをしているのかと思ったら、20年くらい前に来日したとき、上野のバイク街に連れて来てもらったらしい。

今はコーリンバイク屋さんもほとんどないことを話すと、
「なんでないんだ?」
「どこにいったんだ?」って。

若者のバイク離れでバイクが売れず、みんなつぶれてしまったことを話すと、
「オレの国も同じだ」
とオレさんら全員が納得していた。

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しかたないのでとりあえず浅草寺

大勢の人が歩いているので、
「今日は休みなのか?」
と聞くオレさん
「アナタと同じ観光客と、リタイアした老人たちだよ」
と言うと
「日本人がいっぱいいるじゃないか」
って。
どうも中国人や韓国人観光客を、日本人と勘違いしたらしい。

「おまえは休みなのか?」って
「私はアナタ方のために休んだんだよ」
って言ったら、
「アリガトウゴザイマス」
って。

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着物のマネキンを見て大喜びのマシューさん
タイで建設会社を経営し、タイ人女性と結婚、成人した娘さん二人がいる。
てっきり年上かと思ったら、55歳と同い年にびっくり。
(彼も私を年下と思っていたので、驚いていた)

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腹が減ったというのでリクエストを聞くと、オレさんは
「ヤキニク、テリヤキ」

マシューさんは
「スシ、サカナ」
インドネシア人のルディさんは
「白いスープのラーメン」って(博多ラーメンらしい)みんなバラバラ。

それでも寒いのでどこか入ろうと、近くの日本そば屋へ。

いつも不思議に思うが、みんな大きなカラダのわりに食が細く、小柄な日本人のほうがたくさん食べている気がする。
むかしプロレスラーに知り合いがいて、彼らと食事に行くとそのとんでもない食事量に、毎回驚いたが、今の格闘家は肉は鳥のササミ以外食べないとか。

海外ラリーで欧米人の背中の筋肉が盛り上がっているのを見て、
「せむしか?」
とまじめに思ったものだが、狩猟民族と農耕民族のDNAの違いなのだろう。

と、となりのテーブルに着物姿の若い娘さん3人が、座ったのを見たオレさん
「写真を撮りたい」
「トモダチになりたい」
というので、とりあえず記念写真。
奥のテーブルには40年前はかわいい娘さんだった(であろう)、オバサンたちが食事をしていたのに、そっちには目もくれず。

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「あとは自分でネゴしなさい」
って言ったら、
「ハズカシイ」
って。
そういうことはタイに行っておやりなさい。

浅草をブラブラしていて
「これは何の店だ?」
というので
「入ってごらん」
と言ったら、なんでも売っていてどれも安いのに驚いていた。
「浅草ドンキホーテ
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そして店の外にも聞こえる大音量の音楽や、ジャラジャラ音がするのでのぞいてみると
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100円で遊べるのかと思ったら、今は1000円かららしい。
積まれた「ドル箱」を見て
「あれはなんだ?」
と聞かれたので、
「おカネと交換できる」
と説明したが、そこまでいくには何倍も「投資」が必要と言うと、
「クレイジー
って。
それが正直な感想だろう。

「キッチンナイフが欲しい」
というので、歩いて10分のかっぱ橋商店街へ向かう

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可愛い女性がカッパ人形の写真を撮っていたので、すかさず
「フォトフォト!」
って。
57歳、ほんとうにお茶目なガイジンさんである。

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包丁の専門店で買い物中。
日本製の精巧緻密な包丁に、おもわずうなるガイジンさんたち。

時間が余るので水上バスに乗ってみたが、観光が目的で来日したわけでは無ないので、昨日のホンダミュージアムのような盛り上がりはない。

二日間、共通言語が英語のガイジンたちと一緒だったが、年に一度スウェーデンのミッケが来日するときくらいしか、英語をしゃべらないので、本当に言葉が出てこない。、
お互い50を過ぎていたらバイクやレースの話しより、国際情勢や経済のことも話したいが、
「消費税ってなんていうんだっけ?」
とか
「難民ってボートピープルだっけ?」
なんて、本当に英語を忘れてしまった。
(消費税はconsumption tax 難民はrefugee)

今回ほど
スピードラーニング習おうかなぁ...」
と切に思ったことはない。

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いちおう往復のチケットを買ったが、途中停船する「浜離宮」で、自分たちが泊まっている汐留のホテルが見えてくると
「降りよう」って。

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新しくできたビル街を歩いていると、慣れないせいか息苦しさを覚える。

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そしてコンラッドホテルのラウンジで、まだ4時前なのに呑み始める。

夜はAXCR主催者のササさんとディナーらしいので、私は遠慮することに。
いったん帰宅し娘と妻を連れて、食事の前にオレさんに会わせたいと言うと、
「じゃあオレが会いに行くよ」
って電車で20分の戸越銀座へ。

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授業が終わったあと6時まで、学童保育で預かってもらっている教室へ、オレさんと一緒に迎えに行くと、
「ガイジンが来た~」
と子供たちが大騒ぎ。
娘はオレさんと会うのはもちろん初めてだが、名前を教えておいたので
「オレさんだよ~」
と、いかにも自分が知り合いのように、周りに自慢していた。

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妻も帰宅して2008年以来の再会。
オレさんの友達のミッケは、スウェーデンから毎年仕事で来日するが、オレさんには家族でスウェーデンに行かないと、会えないかと思っていただけに、妻も大喜び。

今年もAXCRに参戦するためタイにはいくそうだが、「北海道4デイズ」か「日高2デイズエンデューロ」にも出たいとか。

タイか日高に一緒に出ようと言われたので、
「子供が相手してくれなくなったらカムバックする」
と答えたら、
「じゃあサポートでもいいから来い」
って。

「近いうちまた来るから、それまで預かっていてくれ」
って、自分のヘルメットを置いて行った。
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オレさん、本当に久しぶりに会えてうれしかったよ。
また会える日を楽しみにしています。